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「Krush.141」9.24(土)後楽園 中村拓己K-1プロデューサーが大会を総括「大久保琉唯・大夢は良いライバルになると思う。今日はキャリアがある選手が光る大会で、健介選手の活躍は全国の選手に夢を与えた」

 9月24日(土)東京・後楽園ホールにて「Krush.141」が開催された。中村拓己K-1プロデューサーの総括コメントは以下の通り。

「今大会では初代フライ級王座決定トーナメントをやって、大久保琉唯選手の優勝という結果でした。色んなプレッシャーがあるなか、また1日2試合でトータル7R戦って、最後に競り勝ったところは立派な戦いぶりを見せたんじゃないかなと思います。キャリア初期から大舞台を経験してきた選手ですが、ここで一つベルトを獲って、これから期待できる戦いぶりだったと思います。

決勝で敗れた大夢選手も準決勝の倒しっぷりは“倒せるフライ級”を証明する試合でした。決勝もどちらに転んでもおかしくない試合だったので、大夢選手もいつチャンピオンになってもおかしくない実力がある選手だと分かったと思います。

決勝戦を見ながら、大久保選手と大夢選手はいいライバルになっていくんじゃないかと思いました。いつも時代もライバルがいて、切磋琢磨して盛り上がるの常です。これから2人はフライ級の良いライバルになっていくと思います。このまま試合をやっていけば、もう一度やることになると思うので、そこまで2人がどういうストーリーを創っていくのかを見て欲しいです。

フライ級王座決定トーナメントは4選手中3選手が10代で、キャリアが浅い選手たちが多く、時期尚早という意見もありましたが、階級を創ってトーナメントをやることが大事だったかなと思います。過去のKrushでもバンタム級のベルトを作って武居由樹選手がベルトを獲った時、選手数も少ないなかで作ったベルトだったのですが、徐々に選手が集まって盛り上がっていきました。今回フライ級を創っていく意味で、ここでベルトを創ったことはよかったと思います。階級とベルトを創ることで、Krushのベルトが欲しいと興味を持ってくれる選手もいると思いますし、今回のトーナメントで言えば天馬選手がまさにそうで、フライ級が新設されたことでKrushに参戦が決まった選手です。我々はどんなジムさんでも条件をクリアすれば試合を組んでいきたいですし、まだ参戦していないジム・選手のみなさんともフライ級を創っていきたいです。

(これから大久保に期待すること)ベルトを巻いたことでチャンピオンらしい試合や戦いが求められると思います。お客さんを満足させて返す試合をしたり、色んな挑戦者の挑戦を受けたり。そういう試合をするなかでチャンピオンらしさが身についていくのかな、と。彼はまだプロキャリアも5戦で、試合していく中で自然にチャンピオンらしくなっていくと思います。

大会を通してはキャリアがある、比較的年齢がいった選手が光る大会だったと思います。今、我々は“K-1NEXT”という言葉を使っていて、若い選手やこれからの選手に注目が集まることが多かったのですが、伊藤健人選手と弘輝選手の意地のぶつかり合い、覇家斗選手の復帰にかける想いとそれを跳ね返した國枝悠太選手など…キャリアを重ねている選手たちの試合が心を打つ大会でした。若い選手たちはこういった選手たち倒してのし上がっていかなきゃいけないし、まだまだこのキャリアの選手もトップを狙っていけることも感じました。

あと代打出場でKO勝利した健介選手は良かったですね。彼は岡山在住の選手で、今年4月にKrush-EX福岡大会で初参戦して、8月のK-1福岡大会のプレリミナリーファイトでキャリアを積んできた選手です。今回こういうチャンスに出て来て、インパクトを残したと思います。K-1 JAPAN GROUPとして全国の選手にKrush-EXから試合するチャンスを作っているのですが、そういう強みが出たと思いますし、全国の選手に夢を与えられたと思います」
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