「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<インタビュー>ゴンナパー・ウィラサクレック「おそらく岩﨑は私の強さを知りたいのだろう。それならば、この試合でいかにゴンナパーというファイターが強いかを証明しよう」
──先日の『THE MATCH 2022』での白鳥大珠戦、見事なKO勝利でしたけど、振り返ってみていかがですか?
「いい仕事が出来てとても嬉しく思っている。試合も練習通りの戦い方が出来たのでそれも良かったと思うし、大きい大会ということで私自身も凄く気合いが入っていた。全て上手くいって良かったと思う」
──東京ドームという会場はどう感じましたか?
「大きさにとても驚いた。実際、自分の人生の中で東京ドームという会場の中に入ったのも初めてで、予想以上の大きさでビックリしたが、その驚きを封じ込めるというか。ビックリした気持ちで試合に向かわないように、集中力を高めて、気持ちを込めて試合をすることが出来た」
──また、この試合はK-1を代表して出た試合でした。そこでKOという最高の形で勝利を収めたことについてはどのように感じていらっしゃるのでしょうか?
「とても嬉しいことだし、そのような大きい大会に参戦する機会を与えてくれた会長やK-1関係者の方々にとても感謝したいと思う。しかもきれいに勝つことが出来て、さらに日本でも私の名前を知ってもらうことが出来またし、それも嬉しく思う」
──K-1を背負うという意味でプレッシャーはありませんでしたか?
「そういう意味で少し緊張はしたが、私にはこれまでの経験もあるので、自分にきちんと言い聞かせて、集中力を高めるようにした。練習もいい練習が出来ていたし、その結果、いい試合も出来た。それで十分だったと思っている」
──今回は8月11日の福岡大会で試合をすることになりました。『THE MATCH』から約2カ月での試合は間隔としてはどうでしょうか?
「自分にとってはベストだと思っていて、本当にちょうどいい間隔だ。体もまだベストを維持しているし、動きも鈍くなってない状況なので、よりいい試合が見せられると思う」
──今年は4月、6月、8月と試合を約2カ月ごとにコンスタントにされています。それも問題ないですか?
「この間隔というのは自分の体調を維持する面でも非常にいいし、動きを維持する面でも凄くいいことだ」
──今回の対戦相手の岩﨑悠斗選手はK-1 JAPAN GROUPには久々の参戦で、K-1自体は初参戦となります。どのような印象をお持ちですか?
「その点に関してはいつもと同じだ。油断は出来ないということと、試合に向けていい練習を積んで、試合で自分のスタイルを貫く。そうすれば特に気になるようなことは何もないし、問題になるようなことも、心配するようなこともありません。必ず勝てると思っている」
──その岩﨑選手は「ライト級で一番強いのはゴンナパー選手」と言いつつ「その勢力図をひっくり返したい」と、とても意気込んでいます。そういう選手にリングの上で何を見せつけたいですか?
「おそらく岩﨑選手は私の強さを知りたいのだろう。それならば、この試合でいかにゴンナパーというファイターが強いかということを証明したいと思うし、ひいては私の強さを含めたムエタイの強さを証明したいと思う」
──約1年前の福岡大会でゴンナパー選手は朝久選手に負けて王座から陥落しました。その朝久選手が今年の2月にノンタイトル戦で与座選手に負けてしまっています。あの試合に関してはどのようなご感想をお持ちですか?
「なんて言ったらいいか難しいが……試合としてはいい試合だった。ただ、あの試合に関しては確実に朝久選手のほうが負けたと感じていて、単純に対戦相手のほうが強かったんだと思う」
──朝久選手の持つK-1ライト級のベルトへの想いは強いですか?
「もちろんその気持ちは強いし、もう一度ベルトを奪取したいという気持ちも強いです。しかし、もしその機会がなかなか訪れないようだったら、自分としては階級を上げて65kg(スーパー・ライト級)で戦ってみたいという気持ちもある。ライト級に関しては後輩であるデンサヤームに託すという気持ちもなくはない」
──今、朝久選手に勝った与座選手をはじめ、たくさんの選手がライト級のベルトを狙っています。その中でベルトへの挑戦はまず自分だろうというお気持ちはありますか?
「自分が一番ということに関しては……なんと言ったらいいか難しい(笑)。しかし、タイトルマッチをするにはタイミングの問題もあるし、多くの選手がタイトルマッチに臨みたいと思っているだろう。そこはプロモーター次第という部分もあると思う」
──今回の会場である福岡はチャンピオンの朝久選手の地元です。朝久選手はゴンナパー選手の試合を会場で見る予定です。チャンピオンの前でどういう試合を見せたいですか?
「彼に見せたいところは私の強さと『あなたと次にタイトルマッチをするのは自分だ』というところだ。それから『朝久選手、私を相手に防衛出来ると思っているのかい?』というところも見せたい」