6月27日(金)後楽園ホールで開催される「Krush.177」の[Krush-OFGスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]に出場する水本悠我選手のインタビューを公開!
──今大会には橋本雷汰選手の相手として、最後に出場が決まりました。決まった時はどう思いましたか?
水本 橋本雷汰選手なので、勝ったらだいぶデカいと思いました。自分にとっては大チャンスだと思ったので、試合が近かったけど、受けました。それに、ボクシンググローブでキックボクシングルールだったら相手に分があると思うんですけど、僕はMMAをやってきて、去年はアマチュア修斗全日本大会で優勝もできていて、オープンフィンガーグローブ(OFG)だったら慣れている部分があるので、倒し切れるチャンスがあるかなと思いました。
──その経験なら自分が上だと。
水本 はい。僕の方が経験はあるので、バーン!と打ち抜いて勝ちます。
──まだ水本選手のことをよく知らないファンの方もいると思うんですが、MMAはどこから?
水本 僕が所属している優志塾はMMAがメインなんですけど、アマチュアでは立ち技の試合にも出ながらやっていて、両方やってこそ強くなれるというところなので。いろんなものに挑戦するというか。
──水本選手は今、18歳なんですよね? 最初に入門したのは?
水本 小学2年生、8歳の時でした。最初は空手をやっていて、禅道会の「リアルファイティング空手道」という大会があるんですけど、それで面を着けたMMAみたいなルールでの試合にも頻繁に出ていて。4年生の時に全日本で優勝して、6年生の時は準優勝でした。そんな感じでボチボチ結果は残してました。
──それはボチボチじゃないですよ(笑)。
水本 (笑)。入った時は、親が習い事をさせたいというので僕を入れた形で、僕もイヤで泣いてたりしたんですよ。でも強くなっていることを実感して、そうやって結果を残せてきたので自信がついていったという感じですね。
──そこから、MMAがやりたいと思ったんですか?
水本 中学の時に、コロナ禍で2年ぐらい試合にも出られなかったんですよ。それで中3の時に初めてキックの試合に出て、それは判定負けだったんです。あと福岡の「大和」という大会で、アマチュアの55kgのチャンピオンになって。それから高校生になってアマチュア修斗に本格的に出るようになって、無敗で全日本大会優勝まで行きました。そこまでに14戦やって無敗でしたね。
──でも、プロデビューはキックだったんですね。
水本 はい。去年の4月にまた「大和」でプロデビューして、そこは勝って。2戦目が今年3月、KrushのプレリミナリーでKO勝ちして、5月には福岡のKPKBというところで3戦目をやりました。それはバンタム級で、ちょっと恥ずかしい試合をしちゃって判定負けだったんですけど。
──そして今回の試合に至ると。3月のKrushでの試合はどうでしたか?
水本 1Rは自分が当ててたんですけど、相手がずっと前に出てきて、自分の息が切れちゃったなと言うのがあって。そこは、その後の練習で改善してきたので、その半生も含めて今回はやりたいと思います。
──でもKOはできたわけですよね。そこは?
水本 最後はストレートを当ててKOできました。その右が得意なので、うまく入ったなと。橋本選手にも当てたいですけど、彼はうまいので、雑な攻撃を出したら返してくると思うんですよね。そこでやられないように、徹底してやれたらと思います。
──この先、プロではMMAでもやっていきたいんですか?
水本 そうですね。アマチュア修斗でプロライセンスは獲得したので、MMAでもデビューするつもりです。本格的にやるのは来年からと思ってるんですけど。
──改めて、橋本選手の印象は?
水本 速くてうまいですね。でも、全然勝てると思ってます。OFGの経験値とパンチ力は自分の方が上だと思っているので。パンチ力には自信があるので、絶対そこで勝ちたいです。
──先ほど言っていたように、バーン!と。
水本 はい。真っ向勝負で打ちに行きたいと思います。見合ってたら危ないので、自分が先に仕留めるというか、向こうが出てくる前に速攻で倒そうと思っています。
──ここで橋本選手に勝ったら、大きいですよね。
水本 そうですね。橋本選手はトップどころにいると思っているので、このチャンスをものにしたいです。
──かなりモチベーションが高そうですね。
水本 はい。この山口県光市の道場でやってきたことの成果を、後楽園でまた見せたいので。
──その後、Krushではどうしたいですか?
水本 Krushでというより、とにかくやってきたことの証として、ベルトがほしいですね。プロ選手としての称号がほしくて、家族とかできた時に「こういうことをやってきたんだよ」というのを話せたらいいじゃないですか。
──18歳でそこまで考えてるんですね。もう今は試合に向けてワクワクしている?
水本 ワクワクしてますね。また東京に行けるのも楽しみです。
──しかも、前回のプレリミナリー第1試合から、今回はセミ前ですよ。
水本 第7試合なんですよ(笑)。自分でもちょっと驚いてます。そんなところで勝てたら最高だなと思って、そこもワクワクがデカいです。もうやるだけです。
──こういうプレッシャーがかかるようなシチュエーションにも強い方ですか?
水本 そうですね。だいたいいつもアウェイなので慣れてるというか、プレッシャーには強い方だと思います。
──では最後に、改めて今回の試合に向けての“決意”を教えていただけますか?
水本 本当にやるだけです。魅せる試合をしてKOで終わらせるので、「水本悠我」を覚えて帰ってください!
──分かりました。ありがとうございました!