金子晃大を倒した池田幸司「一発逆転があるのが格闘技の面白いところ」、4連勝の里見柚己が日本代表決定トーナメント開催提案!=5.31K-1一夜明け
池田は昨年7月の晃貴戦からKrushバンタム級王座を返上し、スーパー・バンタム級に階級を上げた。階級変更初戦となった晃貴戦はKO勝ち。9月は永坂吏羅とダウンの奪い合いとなり、KO負けを喫したが12月は鬼山桃太朗を下して再起も、25年3月は璃明武に延長判定負け。5月に金子晃大からダウンを奪い勝利する金星を挙げ、一気にトップ戦線へ浮上した。
里見は23年1月に大沢文也の持つKrushライト級王座に挑んだが、試合後にノーコンテスト裁定。同年6月に行われた同一カードでのリマッチで判定勝利を収め、第8代Krushライト級王座に就いた。24年8月に永澤サムエル聖光をKOし、11月にアーロン・クラークから判定勝ち。25年2月はトーマス・アギーレを完封。5月にスリマン・ベテルビエフを秒殺KOして4連勝となった。
2選手のコメントは以下の通り。
■池田幸司
――振り返っての感想。
「昨日は、金子晃大という12連勝していた絶対王者に勝つことができて嬉しいです。勝つために階級を上げてきましたので、自分のやってきたことが証明できて嬉しい気持ちです」
――反響は?
「SNSで温かいメッセージが何百通も届いていて、嬉しいです」
――金子戦の前に「55kgをぶっ壊す」と宣言してきたが。
「ぶっ壊したでしょう。ずっと金子選手が築いてきたので、それを壊すことができたんで、今後の55kgが面白くなるでしょう。僕がK-1王者になって迎え撃ちますよ」
――金子選手と戦ってどうだったか?
「めっちゃ強かったですけど、一発も効かなかったし、やれるなと思いました」
――想定内だったと。
「俺でもやれるなと思いました」
――試合後、大久保琉唯選手が金子選手の成長が止まっていると指摘していたが。
「俺が強いだけ。ファンも金子選手のコンディションが悪かったと言っていましたけど、あれは俺が強かったから」
――金子選手は、ダイレクトリマッチでタイトルをかけてもいいと言っていたが。
「ぜひ!やらせていただきたい。12連勝中の金子選手を倒したことを評価してほしいし、金子選手もそう言っているならば、双方合意なので決めてほしいです」
――大久保選手は、それはダメと言っていたことについて。
「大久保選手とはやりたくない。彼は小顔なので、並びたくもない(笑)」
――大久保選手や璃明武選手は、金子チャンプの挑戦者として並んでいたと思うが。
「それが格闘技の面白さじゃないですか。彼らは金子選手に負けていて、俺は勝っている。一発逆転があるのが格闘技の面白いところ」
――金子選手はリマッチは強いイメージだが。
「そこは凄く思うところで、今回と同じ戦い方をしても右ストレートとか読まれていると思いますし、そんな簡単なことではない。また違う倒せる技を見つけて、さらに分析して、僕も相手を上回る進化でもう一回勝ちます。彼も悔しいと思うし、やり返したい気持ちが強いと思うので正々堂々とやりたい」
――受けて立つ?
「半々ですね。タイトルに挑戦する気持ちと、勝っているので受けた立つ立場です」
――どんなチャンピオンになりたい?
「55kgは日本も世界も強い選手が多いので、勝ち進んで金子選手を超える選手になりたいです」
――金子選手の反省襟足については。
「逆にチャラくなっているなと。次はめっちゃ長くなっているんじゃないですか」
――金子選手を攻略できた理由は。
「金子選手は噛み合う試合をしちゃうとパンチ力をもろに受けてしまう。引いたり横にずれることで力を逃がしていました。でもやってみて、意外といけるなと思っています。次は違うスタイルで倒しに行きます。自分の強みを生かして戦っていきます」
――次は?
「KOしたいですね。それで世界王者になります」
――55kgの階級で強い選手は?
「金子選手が一番強いと思っています。その他にRISEとかでも大崎選手とか強いと思います。でも僕が一番です」
――祝福メッセージで嬉しかったのは。
「ラウンドガールから来ていて嬉しくて、いいねしました」
――ラウンドガールの名前は?
「ちょっと忘れました(笑)。あとでチェックしてDMを送っておきます」
――振り返っての感想。
「昨日は応援ありがとうございました。しっかり準備してきたので、無事に勝利できてホッとしています。相手のスリマン選手は、ロシアから来てくれて感謝しています」
――反響はどうだったか?
「何も攻防をする前に一発で終わってしまったので、初めて見に来た方とか相手が弱いとか、かませとか言われるんですけど(笑)、スリマン選手は調べてもらえば分かりますが、本当に強い選手です。昨日はタイミング良く勝ちましたが、また呼んでもらって見たいですね」
――KOシーンは、止めるのが早いという声もあったが。
「自分はストレートが得意なんですけど、完璧に入って終わったなと思いました。まさか、あそこで立ってきたので立つんだと。続けていたらどうなっていたか分かりませんけど、あそこまでダメージを与えていたので倒していたと思います」
――対世界については。
「これで対世界は3連続でやっていて(3勝)、ライト級では自分だけ強豪の外国人とやっています。勝っている最中で、これからも世界の強い選手と戦いたいし狙っているのはK-1のベルトです。アーロン・クラーク選手もトーマス・アギーレ選手も、今回のスリマン選手ももう一回戦ったら負けるかもしれないくらい強い。3選手には、また日本に来てもらって一緒に盛り上げていきたいです」
――K-1ライト級は空位。トーナメント開催の希望は?
「K-1は世界一を決める舞台。世界の強い選手と日本代表をする選手で試合ができたらなと思います」
――理想は日本人は何選手?
「K-1で一番盛り上がっているのがライト級だと思っているので、日本代表決定トーナメントをやってもらって勝った選手や推薦選手で2名くらい、あとは世界の強豪が加わるのが理想です」
――日本人のK-1トーナメントを開いてほしいと。
「8人でも16人でもやれば盛り上がるかなと。勝った奴が強いんで、そこで生き残った奴が世界と戦うのが盛り上がると思います」
――里見選手は、自分がK-1を引っ張っていくという気持ちが強いようだが、どんなことをしてアピールしていきたいか。
「自分はジムのトップとしてもやっていますが、小さい方から大人まで格闘技をしていて。会場にも応援に来てくれています。そうした方に格闘技の面白さを伝えたいし、昨日の大会で場外で何かあったみたいですけど、子どもたちが凄い舞台だと思っている中で、あってはいけないこと。自分が見てきたK-1はそんなのではなくて、強さで武尊選手や魔裟斗さんが一番だと作ってくれたと思っています。ああいうことは、リングで命かけて戦っている選手に失礼なんじゃないかなと。K-1選手はK-1を一番誇りに思っています」
――日本代表決定トーナメントの開催になると、西京佑馬選手は気になるか?
「意識しています。一度、戦っているんですけど、それも3年前くらいで(里見の判定勝ち)。今、トップくらいに強いと思っています」
――昨日の試合で、自分の左が世界で通用するという確信は。
「スリマン選手は首が太くて、フィジカルが強く打たれ強いと思っていて。倒せるならば左ストレートかなと思っていて、自分は基本を子どもたちに教えているので、そのワンツーが当たって倒せて、子どもたちにもカッコいい背中を見せられたかなと思います。自分の左は通用すると思いましたので、磨きをかけていきたいです」
――左のフィニッシュの名称は?
「言われている、スターダストレフティで!」