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大久保琉唯、朝倉未来の“JTT新星”竹見浩史郎と異色マッチ実現「K-1は甘くねえぞ!」=2.9K-1代々木第二

大久保(左)と対戦するMMAファイターの竹見(右)
 2025年2月9日(土)、国立代々木競技場第二体育館で開催される『K-1 WORLD MAX 2025』の追加対戦カード発表会見が、31日(金)、都内会場にて行われた。

 同大会は、ここまですでにタイトルマッチ3つを含め本戦19カードが決まっているが、宮田充プロデューサーが緊急カードを用意した。本戦は計20カードとなる。

 追加参戦するのは、24年12月のK-1で璃明武から判定勝利した大久保琉唯。対戦相手は、朝倉未来が所属するJAPAN TOP TEAM(JTT)の総合格闘家の竹見浩史郎に決まった。

 58kg契約のK-1ルールになるが、竹見はボクシング歴13年もあるストライカーで、JTTの新鋭として期待されているファイターだ。DEEPにも参戦経験があり、すでにプロデビュー戦を勝利で飾っている。

 対戦する2人は会見に登壇し、それぞれの思いを語った。以下、2人のコメント。
大久保
■大久保琉唯

――意気込みを。

「今回、急遽の試合となりましたが、大晦日の準備もしていましたし、2月に弟も出場するので一緒に追い込みをしていましたので、決まった時は嬉しかったです。相手はJTTの選手で他団体になるんですけど、K-1のリングは甘くねえぞという感じなので、しっかりと勝ってK-1の強さを見せたいです」

――対戦相手の印象は。

「正直あんまり分からないんですけど、ボクシングをやっていたようなのでパンチがうまいのかなと。あとはJTTは練習環境が整っていて、トレーナーも有名な方がいるようですけど、K-1ジムのトレーナーが一番熱いと思っています。自分もジムも、今年一発目の試合になるので、勝って引っ張っていきたいです」

――58kg契約、K-1ルール。これに対しては、どう思っていますか?

「58kgになると普段よりも1階級ちょっと重いんですけど、1階級違うとパワーが変わると思います。竹見選手が56kgちょっとあるらしいですけど、そこに対してはとくに何も思っていません」

――昨年末、RIZIN番外地に出なかった理由を教えてください。

「12月14日の試合が終わった後、自分も出たいと言ってきて。対戦相手がいなかったこともありましたが、出たいと言ったのが朝久泰央選手と僕だったので、そこに対してK-1の強さを証明するのは一人でいいかなと。ここで出たいとなるのは、自己満足になるのかなと思いました。それで僕が引いたということになりました」

――番外地の延長ではないですけど、他流試合という意識は?

「K-1と総合格闘技。週1回、キックの練習をしているくらいの選手に負けるわけがないです。小さい頃からボクシングをやっていたとか言っていましたが、僕は小さい頃からキックボクシング、K-1をずっとやっています。そこに対しての思いが違います。ベアナックル、オープンフィンガーでもいいとか言っていましたけど、K-1に重きを置いてやっていますので、そんな選手には絶対に負けません」

――竹見選手から、大久保選手のパンチは「早くてうまいだけ」と言われています。

「それ以上を出すので大丈夫です」

――メリットデメリットについてはどう見ていますか?

「デメリットは、もしも負けたら昨年自分が積み上げてきたもの、金子チャンピオンまでのストーリーが一旦外れてしまうのかなと。僕は金子チャンピオンとやるまで絶対に負けてはいけないのかなと思っています。ここで負けたら微妙になります。メリットは、KOで勝つことですかね」

――K-1ルールは大久保選手が有利と見られていますので、リスクは大きいと思います。

「プレッシャーは、もちろんありますよ。K-1ルールなので、僕自身ホームなので。世間の声との勝負ですね。自分はアンチが多いんですけど、KOで勝つとか結果で見せるために、逆にいいプレッシャーになっているのかなと思っています」

――アンチのコメントですが、JTTの選手と戦うとより多くなる傾向があります。

「あるんじゃないですかね(笑)。平本蓮君がいいますよね、アサシンがどうこうとか。今回の試合は、そういう声があるんですかね。それも含めて、いい意味で注目してくれたらいいですね」

――この試合は、何につながりそうですか?

「うーん、もしかしたらTHE MATCH2につながる可能性もありますし、分からないですけど、1戦1戦集中して行くことが大事です」

――ファンにメッセージを。

「2月9日は、2025年の一発目の試合になります。弟もプレリミナリーファイトに出場しますので、兄弟で勝っていいスタートを切れるようにします」
竹見
■竹見浩史郎

――意気込みを。

「初めまして、DEEPから来ました竹見です。今回、未来さんから電話がありまして、『K-1に出ないか?』と言われました。僕は、いつでもオープンフィンガーでもベアナックルでも、どんなルールでも戦う気持ちを作っているので、すぐにオファーを受けました。甘くないという声もあると思うんですけど、そこを覆して絶対にKOで勝ちたいです」

――対戦相手の印象は。

「大久保選手の試合映像を見たんですけど、綺麗な戦い方をする選手だなと思っています。とくに警戒しているのは蹴りです。そこに対応していきたいと思います」

――58kg契約、K-1ルール。これに対しては、どう思っていますか?

「今回のK-1のオファーに対しては普通にビックリはしたんですけど、こんなチャンスはないと思って、自分の打撃を見せるいい機会かなと思います」

――竹見選手はボクシング経験者ということですが、経歴を教えてください。

「6歳からボクシングを始めて、小・中学で全国優勝を何度かしていて、高校の時は全国で準優勝しました。大学でもやっていましたが中退して、一度、格闘技は辞めていました」

――その後、JTTに入られた経緯を教えてください。

「もう一度、格闘技をやりたいという気持ちが芽生えて、バイト先に一番近いJTTを選んだ形です」

――MMAを選んだ理由は?

「ボクシングは限界を感じて、その時にRIZINを見ていてMMAを始めようと思いました」

――JTTでの打撃の練習はどんな感じでやられているのでしょうか?

「すべて練習はやるんですけど、昨年から山崎(秀晃)さんや原口(健飛)さん、キック専門コーチに週1回見てもらっています」

――今回のK-1参戦について、山崎コーチからアドバイスはありましたか?

「キックで戦うとなかなか厳しい相手なので、自分のMMAとボクシングで培った打撃を活かしていけと言われました。相手のペースを崩した方がいいと」

――主戦場はDEEPやMMAになるかと思いますが、挑戦という感じでしょうか?

「基本的にはMMAが主戦場になりますが、今回は特別にという感じです」

――蹴り技への自信は?

「MMAでも蹴りの対処の練習はやってきているので、とくに問題ないです」

――大久保選手はK-1のプライドで絶対に負けないと主張しています。

「格闘技すべてをまとめたものがMMAだと思うので、どんなルールでも勝てます」

――大久保選手はK-1は甘くないと言っています。

「関係ないです」

――どういう勝ち方をしたいですか?

「パンチでKOするのが一番盛り上がると思います。そこが僕の一番の強みなので、そこを見せたいです」

――大久保選手のパンチはどう見ていますか?

「早くてうまい、だけです」

――メリットデメリットについてはどう見ていますか?

「僕にはデメリットはないです。メリットは、ここで勝ったら次に大きな試合が決まる相手だと思っています」

――大久保選手の上には金子チャンピオンがいますが、もしも勝ったらやりますか?

「決まれば、誰でもやります」

――パンチと蹴り有りのキックルールの試合経験は?

「2年くらい前に、一回だけKNOCK OUTのアマチュアの試合に出ています。この時は反則の減点で負けてしまいましたが(※倒れた相手を殴ってしまった反則)、それから圧倒的に強くなっています」

――アウェイの試合については。

「毎回、アウェイではない試合を経験してきているので何とも思わないです。そこで勝ってこそだと思います」

――朝倉未来選手から何か言われたことは?

「未来さんからは“いけるっしょ”と、いつもの感じです。勝利を信じてくれていると思います」

――ファンにメッセージを。

「K-1のファンは僕のことを知らないと思いますが、衝撃的な勝ち方をして名前を知ってもらえるようにしたいです」

■2人の詳細データ

 大久保は、小学1年生の時に父親の影響でキックボクシングを始め、数々のアマチュア大会で輝かしい実績を残す。22年2月にプロデビュー。6月の「THE MATCH 2022」では那須川天心の弟・龍心に勝利。9月は初代Krushフライ級王座決定トーナメントを制し、プロ4戦目にして王座に就いた。24年9月はK-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント準決勝で玖村将史から判定勝ち、決勝は金子晃大にKO負けを喫して準優勝。24年12月の璃明武戦は判定勝ちを収め、タイトル戦線に浮上した。

 竹見は、朝倉未来のJAPAN TOP TEAM(JTT)所属で、ボクシングをバックボーンに持つMMAファイター。東海大学付属熊本星翔高校、法政大学のボクシング部で活躍後、MMAの世界へ。24年5月にアクトシティ浜松で行われた『DEEP CAGE IMPACT 2024 in HAMAMATSU』では青田剛(KO GYM)からTKO勝ちを収めプロデビューを勝利で飾った。9月の『DEEP TOKYO IMPACT 4th 2024』ではアマチュアSPルールで松井優磨に一本負け。初のK-1ルール挑戦で、いきなり大久保琉唯と対戦する。
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