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「Krush.161」5.26(日)後楽園<インタビュー>目黒翔大「自分と西元選手の試合は大会の中で、一番インパクトの残る試合をして自分がしっかり勝って、"もう次の挑戦者はいいかげん目黒でいいんじゃない?"って言われるような試合をしたい」

5月26日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.161」の[Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]に出場する目黒翔大選手のインタビューを公開!



──直近の試合が、3月にBigbangでライト級王座を獲得した一戦ですよね。今、その試合を振り返ると?
目黒 相手の石田勝希選手はずっと昔からやってる選手で、それこそこれまで本当に強い選手とか、後のK-1チャンピオンだったりをKOしてたりするんで、そこを警戒してた部分はあったんですけど、試合までの過程の中で、その恐怖心としっかり戦いながらいい日々を過ごせたんじゃないかなと思っていて。ベルトがかかった試合というのもあるし、応援してくれてる人たちの喜ぶ顔が見たいというのもあるので、もちろん勝つことをイメージして日々過ごすんですけど、ふと1人になった時に、「もし負けたら……」ということを考えて怖くなってる自分がいるんですよね。でもそこで、しっかり勝ってみんなにベルトを見せたいという気持ちがあったからこそ、怖さともうまく向き合いながら、ベルトが獲れたのかなと思いましたね。
──初のベルトは、やっぱり格別なものがあったんじゃないですか?
目黒 そうですね。獲れた瞬間は、皆さん本当に喜んでくださって。そもそも入場する時から、みんなウチワを作って来てくれて、「翔大くーん!」とか、ジムの子供たちもたくさん来てくれてたんで「翔大先生ー!」とか、アイドルみたいな気分になれるぐらいに声援をくれたんですね。で、試合が終わった瞬間はみんながワーッて手を挙げて喜んでくれて、すごくうれしかったです。
──いいですね。
目黒 でもベルトは獲ったんですけど、獲ってみたら意外ともう「次!」という感じで、すぐ次の目標に向いちゃってたんです。だから意外とこんな感じなのかなというのは、今思ってます。
──では、浮かれてはいないんですね(笑)。
目黒 そうですね、そういう気持ちはなかったですね。タイトルマッチが決まったのが3ヵ月前とかで、けっこう早かったんですよ。だからちょっと張り詰めた部分、神経をすり減らした部分もあったので、試合が終わって1週間ちょっとぐらいはいろんな人に会いに行ったりとかして、いろいろお話しさせていただく中で「今はそういう時期でもいいんじゃない?」みたいな感じで言っていただいて。でも、その間も変わらず練習はしていて、4月に入った瞬間にスイッチ入っちゃって、「またすぐ試合だ!」と思ってましたね。
──だから今回の西元也史戦は、チャンピオンとして戦う初めての試合ということになります。気持ちとかの面で違う部分はありますか?
目黒 いや、それが実はあんまりなくて。正直“K”のリングって、チャンピオンになったからって、あんまり関係ないと思っていて。誰が相手でも、本当に必死になって勝ちをもぎ取りに行くという姿勢で今までやってきて、Bigbangの王座を獲れたことは獲れたんですけど、でも何かそういう気持ちはあんまりなくて。本当に1対1の、目の前の相手との勝負という感じにしか、今はなってないですね。
──相手の西元選手については、どういう印象ですか?
目黒 KO率も高いですし、タイトルマッチとかも経験されてる選手で、自分としては、本当に早くKrushのベルトに絡みたい、挑戦したいという気持ちがすごくあるので、その中で西元選手というのは分かりやすいのかなと思って。西元選手にいい勝ち方をしたら、本当にタイトル挑戦が近くに見えてくる試合だと思います。
──一番警戒するはパンチですか?
目黒 そうですね。パンチももちろん警戒してますし……あとはもう、自分自身かなとすごく思ってます。自分がやってきた動きだったり、そういうのを全部出せれば勝てると思ってるので。どうなっても、最後は本当に気持ちで勝つイメージで、今やっています。
──どう戦ってどう勝ちたいと思っていますか?
目黒 自分の持ち味は本当に何でもできることだと思ってて。キャリアの最初の方は離れてフットワークを使ってというスタイルでやってて、でも最近は体をうまく生かして、近い距離よりもさらに一歩近い距離、それを自分は最近「ゼロ距離殺法」って呼んでるんですけど。そういう距離については考えてたりしますね。本当に何でもできるように練習して、いいところ、いいイメージだけじゃなくて、悪い場面だったりとかも想定しながら、ジムの山本優弥代表だったり、あとは出稽古に行かせていただいてるK-1ジム大宮さんの姜宗憲代表や選手の皆さんとかと一緒に話して、作り上げてるような感じです。
──大宮では単なる出稽古だけじゃなくてという感じなんですね。
目黒 はい。普段はジムで優弥さんとの練習で得たことだったり、自分が考えたことを、優弥さんといいろいろ話したりして練りながら、週1回大宮さんに行って試させてもらって、その中で選手の方にアドバイスを聞いたり、姜先生に「どうしたらいいですかね、もっとこうした方がいいですかね?」とか聞くと、姜先生もアドバイスしてくださったり、それについて研究とかもしてくださるので、それをまたジムに持ち帰って優弥さんとも話して……みたいな感じで、そういう作業をひたすらやってますね。
──それはいつ頃から?
目黒 大宮に行かせていただくようになったのは、たぶん去年の2月とかからだったので、1年ちょっとになりますね。
──目黒選手は2022年11月から5連勝中ですが、それも好調の理由の一つということなんですね。他には何か理由がありますか?
目黒 いい状態をキープできてる理由はたぶん2つあって、一つはひとり暮らししてもうすぐ2年ぐらいになるっていうところですね。それもけっこう大きいなと思っていて。もともと実家にいた時も、食事以外は基本的に全部自分でやってたんですけど、ひとり暮らしになって洗濯・掃除・食事と、全部自分でできるようになって、格闘技に集中できてるので、プロとして一つレベルが上がったような生活をできてるのかなとは思っていて。もう一つは、フィジカルのトレーナーさんと出会って2年ぐらいになるんですけど、その方と一緒に作り上げたものを生かせてるのかなと思ったり。その方も単に筋トレとかだけじゃなくて、考え方、思考だったりとかも含めて指導してくださるので、そこも合わせて好調をキープできてるのかなと思います。
──この勢いで、優弥道場にもK-1 GROUPのベルトをもたらしたいところですよね。
目黒 はい。やっぱり自分はこの“K”の舞台を、高校2年生の時、新生K-1が始まってすぐぐらいの時に見て、「俺もここでやりたい!」って何か直感的に思ったんですね。高2とかだと、進路とかをだんだん考え始める時期なんですけど、武尊選手と大雅選手の試合を見て、「俺、これやる!」って直感的に思っちゃって。すぐ親に話して説得して、高校野球をやってたんですけどそれも引退して、すぐ優弥道場に来たんです。そこからだったので、憧れはずっとあります。でも憧れたままじゃなくて、それをしっかり形に残さないといけないので、今はKrushのベルトを獲りたいです。
──プロデビューからしばらくは、正直勝ち星が安定しなかった時期もあった中で今の好調を迎えて、もっと上が見えてきた感もあるのでは?
目黒 そうですね。勝ったり負けたりだった時はまだ実家にいて、その当時はそんなつもりは全くなかったにしても、今から見ると甘い部分というのは何かしらあったと思うんですよね。今も別に、それが完璧にできているとは自分の中でも思ってないし、もっともっとできると思ってるんので、本当にここからですね。
──では最後に、改めてこの試合への決意を教えていただけますか?
目黒 このカードが決まって、「けっこういいカードじゃん」と言われることが多くて、やっぱり選手としてもそうですし、ファン目線から入ってもそうなんですけど、自分と西元選手の試合は大会の中でも一番を食うつもりで、一番インパクトの残る試合をして自分がしっかり勝って、「もう次の挑戦者はいいかげん目黒でいいんじゃない?」って言われるような試合をしたいと思ってます。
──分かりました。ありがとうございました!
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