金子は昨年7月のK-1-55kg世界最強決定トーナメント一回戦でカン・メンホンからKO勝ち。9月の準決勝は璃明武から判定勝ち、決勝では大久保琉唯をKOで仕留め世界最強トーナメントを優勝した。12月はアスランベック・ジクレーブからダウンを奪い判定勝利、25年2月はマノリス・カリスティスを下し12連勝を記録している。
池田は昨年7月の晃貴戦からKrushバンタム級王座を返上し、スーパー・バンタム級に階級を上げ。階級変更初戦となった晃貴戦はKO勝ちも、9月は永坂吏羅とダウンの奪い合いとなり、KO負け。12月は鬼山桃太朗を下して再起も、25年3月は璃明武に延長判定負けを喫し巻き返しを狙う。
1R、ローキックの応酬の最中、池田の右フックがヒット。金子が開始数10秒でダウンを奪われる。その後も池田が左のジャブを連打。対する金子もジャブと右ローキックを返すが、なかなかクリーンヒットしない。まさかの展開に1R終了時には場内がざわついた。
2R、池田が変わらずローキックと左ジャブを積み重ねる。だが一段階ギアを上げた金子が、ワンツーで池田を後ずさりさせる。その後はパンチで前に出る金子に対し、池田がロープ際を回りながらカウンターのジャブを突き刺す展開。金子が前に出る場面が目立つが、池田もカウンターと屈強なガードで決定打を許さない。
3Rも金子がジャブとローキックで先制。だが池田も左ジャブと前蹴りで巧みに距離を保つ。残り1分となったところで、金子が左フックと右ストレートの数を増やしKO狙い。池田もひるまずパンチを返したところで試合が終了した。結果はダウンを奪った池田が2-0で勝利。金子の連勝は12でストップとなった。
試合後、マイクを握った池田は、金子とのタイトルマッチを要求した。
「勝ちましたけど番狂わせでも何でもないですよ。実力です。次、55㎏のベルトを懸けてダイレクトリマッチをやらせてください。次のタイトルマッチ、ご期待ください。(金子の印象は)化け物みたいなのを想像していて実際にその通りだったんですけど、自信があったので自信で打ち勝ちました。K-1のトップを突っ走っていくので、よろしくお願いします
しかしアピールを聞いていた大久保と璃明武がリング上に登場。大久保が「いやいや、ダイレクトリマッチ、ありえないでしょ」と反論すると、璃明武も「自分、池田選手に勝っているんで」とアピール。その上で大久保が「でも俺、璃明武に勝ってるし」と挑発すると、池田も負けじと「俺、金子に勝ってるし」と絶叫。はやしてダイレクトリマッチは実現するのか。この先の展開が注目される。