村越は、18年6月の第2代K-1フェザー級王座決定トーナメント決勝で西京春馬の負傷によるTKO勝ちで王座に就く。19年8月にフェザー級王座を返上。11月に武尊と対戦して判定負け。20年3月にレオナ・ペタスと対戦も強打に沈む。22年4月は朝久裕貴にKO負けを喫し、24年9月の中島千博戦でケガから復帰しての2年5カ月ぶりの試合も判定負け。復帰後の勝利を目指す。
斎藤は、フルコンタクト空手で全日本大会の高1軽量級の部で準優勝。キックボクシングに転向後、17年12月にプロデビュー。18年8月にKrushへ参戦して“カミソリキック”を武器に連続KO勝利。23年9月にRIZINで梅野源治と激闘を繰り広げ注目を集める。24年9月に目黒翔大から判定負けも、11月のKrushで岡嶋形徒をKOした。
1R、斎藤がやや変則的な構えから蹴りで距離を詰める。サウスポーの村越も前蹴りなどで冷静に迎撃。1分半までは、お互い様子見の状態が続く。後半は村越のフック、前蹴りがヒット。圧力をかける斎藤、時おりカウンターのパンチをヒットさせる村越という展開で1Rが終了。
2R、小刻みなスイッチを交えながら斎藤が距離を詰める。だが、村越は変わらずカウンターのパンチで迎撃。中盤からは両者が足を止めて、強いフックを打ち合う場面が増えてくる。2分すぎには斎藤の右フックが数発ヒット。斎藤がやや優位に立ったところで3Rに突入。
3Rも斎藤はサウスポーの構え。スイッチを挟みながら左右のフックを放っていく。ジャブで距離を取る村越だが、斎藤は構わずパンチで前進。最後まで手数を緩めなかった斎藤だが、本戦は判定1(斎藤)-0でドローとなった。
延長戦の序盤は村越が左ミドルキックを連打。だが斎藤も強烈な右フックを叩き込み、ペースを強引に引き戻す。その後も左右フックで前に出る斎藤だが、村越もミドルキックで応戦。判定2-1の僅差ながら、村越が約4年ぶりとなる勝利を引き寄せた。