佐々木は20年2月に鈴木勇人とタイトルマッチで勝利し、Krushスーパー・ライト級王座獲得。9月は大和哲也の持つK-1スーパー・ライト級王座に挑戦し惜敗。23年3月、K-1×RISE対抗戦で白鳥大珠と対戦するも判定負け。24年4月に寺島輝をKO、9月に齋藤紘也から判定、12月は塚本拓真を破り3連勝。25年2月は稲垣柊とダウンの奪い合い判定負けとなり、巻き返し狙う。
近藤は、20年7月に佐々木大蔵の持つKrushスーパー・ライト級王座に挑戦も判定負け。同年9月にK-1で泰斗と対戦しTKO勝ち。21年2月は大野祐志郎に敗北も、23年3月に斉藤雄太をKOした。24年10月は林健太をKOして、2連勝。25年2月はヴィクトル・アキモフを倒し、3連続KO勝ちを収めている。
1R、佐々木が伸びのあるワンツーで、まずは口火を切る。先に攻める佐々木に対し、近藤はがっちりとガードを固めながらジャブで牽制。決定打はないものの、佐々木のパンチがガードの隙間を縫う場面が目立つ。
2R、近藤がジャブと左フックで圧力をかけ始める。佐々木も手を返すが、左のパンチが顔面を捉えるなど、やや近藤のペースで試合が進んでいく。中盤は佐々木がサウスポーに切り替え、流れを変えようとする場面も。だが、このラウンドは手数、有効打ともに近藤がやや上回った。
3R開始のゴングと同時に、佐々木にドクターチェック(左目尻をカット)が入る。続行可能ということで試合が再開。再開後は近藤が左右のフックで前進。ダウンを奪いかけるが、佐々木もパンチをまとめ逆にあわやダウンというシーンを演出する。1Rと2Rが嘘のように、このラウンドは両者がノンストップでパンチを打ち合う展開に。ジャッジ泣かせの一戦は、判定1(佐々木)-0で決着がつかず。勝負はEXラウンドに持ち越しとなった。
やや手数は少なくなったものの、延長戦も基本的に両者が足を止めてパンチを打ち合う展開に。魂のぶつかり合いとなった5年ぶりの再戦は、手数で上回った佐々木に軍配。近藤にリベンジを許さなかった。