シュアイルーは、WLF武林風-60kg挑戦者決定トーナメント覇者。22年に開催された中国キックボクシング選手権-63kg級で優勝するなど実績は十分。48戦して39勝14KOのレコードを持ちリュウ・ツァー、オウヤン・フェンに続くK-1王者になるのか注目が集まる。
ダールマン:ティアン・ターザンが主戦場にしている欧州キックボクシング団体Enfusionの元バンタム級(-61kg)王者。22年5月の『Enfusion 106』で“欧州キック軽量級最強”と呼ばれたムハメド・シムセックから右ハイキックで逆転のKO勝ち。23年10月にシムセックとダイレクトリマッチを行うも、判定で下して強さを証明した。
1R、まずはダールマンがパンチで距離を詰め、シュアイルーがパンチで迎撃する形に。手数ではダールマンだが、シュアイルーも硬いディフェンスから巧みなパンチを繰り出していく。
2R、シュアイルーが左右のボディフックで、まずはペースを握る。ダールマンもジャブやローキックで距離を測るが、シュアイルーがボディ攻めを起点に圧力をかけ続ける。静かな展開ながら、2Rはシュアイルーが優位に試合を進める。
3Rもシュアイルーがパンチで距離を詰める。ダールマンも左ストレートを打ち返すが、シュアイルーのボディ攻めでロープを背負う展開に。残り1分となったところでダールマンがサウスポーにスイッチ。飛びヒザ蹴りなどでペースを奪い返し、土壇場でドローに持ち込んだ。
延長戦の序盤、両者が足を止めて強いフックを連打。1分すぎにはシュアイルーがボディフックの連打で見せ場を作る。ダールマンもスイッチを交えながら、パンチとハイキックで迎撃。だが、手数で上回ったシュアイルーが判定3-0で勝利した。