オウヤンは23年12月に和島大海のK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルに挑戦し、2RKOを収めて第5代王者に。24年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、パスカル・シュロスを判定で下すも決勝ラウンドは怪我で欠場。10月はWLF MAX-70kg級王座決定トーナメント予選を勝利。25年1月のWLF MAX-70kg級王座決定トーナメント決勝ラウンドでは、ルオ・チャオ、 ハン・ウェンバオを破り頂点に立っている。
フェルドンクは、24年3月にK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦で、和島大海からKO勝ち。7月の準々決勝はデング・シルバに判定負けを喫したものの、10月にスーパーファイトでゾーラ・アカピャンから延長判定勝ちを収めて再起。25年2月はジョムトーン・ストライカージムをKOし、世界トップクラスの実力を証明した。
1R開始早々、フェルドンクのバックブローに右フックを合わせたオウヤンが早くもダウンを奪う。その後も変則的な攻めを軸に攻めるフェルドンクだが、オウヤンは左右のフックを効かせ、右ストレートで二度目のダウンを奪取する。ここまではやや一方的な展開となったが、フェルドンクが徐々に反撃を開始。強いワンツーから前蹴りにつなぎ、直後の右フックで逆にダウンを奪い返す。最後までKO級のパンチが飛び交う中で1Rが終了。
2R、またもや両者が足を止めてのパンチの応酬を見せる。両者が左右のフックを繰り出すたびに、場内から大歓声があがる。タフな2人は、フックをアゴに浴びながらも手数を緩めず。ダウンシーンこそなかったものの、1R同様に瞬き厳禁の内容となった。
3Rも大振りの左右フックがリング上で交錯。ここまで多くの被弾をしている両者だが、一向に勢いは衰えない。オウヤンが判定3-0で初防衛に成功したが、フェルドンクも改めて実力の高さを証明した。
ベルトを守ったオウヤンは「なんとか防衛することができました。対戦相手のフェルドンク選手、ありがとうございました」と試合後のインタビューで喜びを爆発させた。