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試合結果

第17試合/【Martial Arts body Design Presents】木村”フィリップ”ミノルK-1 FINAL/K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R

    所属ジム
    月心会チーム侍
    戦歴
    47戦 36勝(29KO) 10敗 1分
    28戦 22勝(18KO) 6敗 0分
    生年月日
    1993.9.9
    1995.2.23
    身長・体重
    172cm ・ 70.0kg
    180cm ・ 70.0kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    サウスポー
    出身地
    ブラジル・パラナ
    大阪府四条畷市
    SNS

review

試合レビュー

K-1の2021年の最終試合、そして大会のメインイベントを飾るのは、K-1スーパー・ウェルター級タイトルマッチ。王者・木村“フィリップ”ミノルと挑戦者・和島大海の対戦。
 
目下10連続KO勝利中の木村。この試合はタイトルマッチのみならず、K-1最後の試合=K-1 FINAL。それだけに「自分らしいエンターテインメントに仕上げたい」という思いが強く、前日の計量時には和島の胸を突いて「和島選手の気持ちを高ぶらせるための作戦。最後くらいちょっと熱くやりましょう、ということで付き合って貰えたら嬉しいです」といい「最後は何より和島選手を感動させたい。いい感じでサクッと倒れてくれたら嬉しいですね」と「倒れ方」までリクエストする「木村節」で和島を圧倒した。
 
対する和島は、今回は地元大阪でのタイトルマッチであり、過去に2回、2019年と2020年にKO負けした木村にリベンジするラストチャンス。試合まで、会見や計量で木村にたびたび挑発されたものの「(自分は)凄い気合いが入っている。試合でぶっ飛ばしたらいいと思う」と言葉少なに「試合で見せる」という姿勢を貫いた。
 
木村の入場は、JESSEさん、ANARCHYさんがスペシャルパフォーマンス。
 
1R、サウスポーの和島。左ミドル、左ロー。木村は踏み込んで右フック、左ボディ。木村は思い切って右フック。和島はインローを返す。木村は左右フック。右ストレート。和島はミドル。踏み込んで右ストレート。ロープに詰めてヒザ。木村は右フック。和島は前に出てパンチ。木村は右ストレート。和島、前に出てパンチ。和島がじりじりと前に出て飛び膝。木村の全身から大量の汗が吹き出している。
 
2R、和島が前蹴り、ロー。木村はパンチ。和島はインロー。さらに左ハイを狙う。木村はボディから右ストレート。和島は前蹴り、さらに左フック。木村は突き飛ばす。和島は奥足へのロー。木村は右ストレート。和島はインロー。木村は右ストレート。和島が前に出て、インロー。木村は右フック、左アッパー。和島がヒザ。一瞬、木村の動きが止まる。和島が右フック。さらに左フック。和島は前蹴り、飛び膝。木村の左フックを和島がガードしてゴング。
木村、和島、共に消耗が見える。
 
3R、和島がロー。木村が押して和島は尻もち。和島が前に出て、ヒザ、パンチ。和島、パンチから飛び膝。木村は左フック。残り2分。和島、右フック。さらにヒザ蹴り。木村がホールディングで注意。木村、右ストレート。和島は前蹴り。さらにヒザ。木村、右フック。和島がボディへヒザ蹴り。和島、飛び膝。木村のホールディングにイエローカード。和島、ヒザ、パンチ。木村は右フック。和島が左ミドルをボディに浴びせると、木村は蹴り足を抱えながら前のめりにヒザをついてダウン。なんとか立ち上がるも、ファイティングポーズは取れずにKO。2分50秒、和島が劇的なKO勝利で悲願のK-1王座を奪取した。
 
コーナーに座り込む木村に、和島が歩み寄り、何事か会話をかわすと二人はがっちりと握手。


和島のマイク
「押忍、月心会チーム侍の和島大海です。木村選手、偉大なチャンピオンと試合が出来て、ベルトも巻けて本当に良かったです。70kgの歴代のチャンピオン、すごく強豪なんですけど、その3人に負けないように、僕も歴史を作って行くんで。中村さん、本当に強豪選手を呼んでください。僕も必ず偉大なチャンピオンになってみせます。応援ありがとうございました。最後に、今日、月心会の選手が出て、成績はアレなんですけど、月心会という最高のチームで取れたベルトだと思ってます。最後にひとこと言わせてください。月心会、最高! ありがとうございます」


試合後の和島大海のコメント
「(試合の感想は?)本当にベルトが獲れてよかったなと思います。
 
(対戦相手の印象は?)2回戦って、すごいパンチが強い選手っていうのはあったんで。その印象どおり、すごいパンチも強かったんですけど、それを想定して練習もしましたし、気持ちも作ってたので。パンチが強くても前に出ていけてよかったなと思います。
 
(作戦の肝の部分は?)パンチが怖いので、蹴って蹴って、自分の距離で戦うのをテーマにしてたんですけど。まあまあ、できたんじゃないかと思います。
 
(かなりヒザが有効的だったが、その手応えは?)前蹴りとか、ローキックだとかのほうが手応え的にはあったかなって思います。
 
(相手のパンチは今回はどうだった?)メチャクチャ痛かったです。
 
(耐えられたのは距離を守ったから?)距離も一つあると思いますし、今回は気持ちの部分も。気合もメチャクチャ入ってたと思うので、根性で耐えたという感じです。
 
(直前に椿原選手がベルトを奪われたが、気持ちに影響は?)すごいショックはショックでしたね。試合もチラチラっと観てたんですけど。そのぶん、自分が勝たないとって思いました。
 
(これからどんな選手になっていきたい?)まあ、グレゴリアン選手だとか、アラゾフ選手、木村選手と偉大なチャンピオンが70kgは続いてるので、負けないような偉大やったなと言われるようなチャンピオンになりたいです。
 
(2回やって2回倒されてる相手との3度目の対決に恐怖心はなかった?)もちろん、恐怖心もありましたし、プレッシャーもありましたし。それを乗り越えられたっていうのは、今後の自信になっていくと思うので。
 
(木村選手がK-1を辞めるということで、今回負けたらリベンジのチャンスがなくなってしまうというのはプレッシャーに感じた?)そうですね、はい。絶対に負けられないっていうのはありましたし、地元の大阪でもありますし。いい意味でのプレッシャーに変えられたんじゃないかと思ってます。
 
(会見は木村選手のペースで進んでたかなと思うが、そこは気にしなかった?)そうですね。逆に僕は僕で自分のペースを守ったというか。自分のやることに集中するという意味で、自分のペースを守っていけました。
 
(昨日の会見で木村選手が和島選手を感動させたいと言っていたが、試合が終わってどういう気持ち?)そうですね……。なんか言い表せないですけど、いままでがんばってきてよかったなというのが率直な感想というか、そんな感じです。
 
(試合後、木村選手と会話は?)会話はさせてもらったんですけど、ちょとアドレナリンで何しゃべったか忘れちゃいました(苦笑)。
 
(もし、また木村選手が帰ってきたら4度目やりたいと思う?)それはもう、いつでもリベンジは待ってるんで。いつでもやります。
 
(恐怖心があったそうだが、試合の中で『いける』という分岐点になったのは?)いままでずっと1RでKOで負けてたんですけど、1R終わってセコンドに帰ってきたときですかね。みんなからも『いける』って勇気もらいましたし。
 
(2022年はどんな一年にしていきたい?)今年、2試合しかできなかったんですけど、いっぱい試合をしていきたいなと思ってます。コロナが落ち着いたら、70kgは海外の選手が強いんですけど、どんどんやっていきたいなと思います。
 
(ファンにメッセージ)今日は応援ありがとうございました。今後、70kgは僕が背負っていって、しっかり勝っていくので、また応援よろしくお願いします」

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動画

試合情報

BRAND
大会名
2021年12月4日(土)K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ~
日程
2021年12月04日(土)
会場
エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)
選手
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