match result

試合結果

第19試合/【フュディアルクリエーション Presents】K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R

    所属ジム
    team VASILEUS
    THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO
    戦歴
    44戦 41勝(25KO) 3敗 0分
    41戦 32勝(14KO) 8敗 1分
    生年月日
    1991.7.29
    1992.4.29
    身長・体重
    168cm ・ 60.0kg
    175cm ・ 60.0kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    鳥取県米子市
    埼玉県入間市
    SNS

review

試合レビュー

 K-1三階級王者の武尊と、第9代Krushスーパー・フェザー級王者としてあらゆる敵をなぎ倒して登りつめたレオナが遂に対戦する。試合前には武尊との対戦が期待される那須川天心が会場に姿を見せ、リングサイドからこの一戦を見守った。

 1R、レオナがインロー、武尊が右ローと両者ローの蹴り合いでスタートする。武尊は前に出ようとするがレオナは左インローを蹴り続ける。武尊は右カーフキック。レオナが先に右ストレートを当て打ち合いとなるが、武尊、レオナの順で左フックが当たる。ここで武尊の蹴りがレオナの下腹部に入ってしまいレオナに回復の時間が取られる。

 レオナは再び左インローと左ミドルで武尊を止める。武尊が右ストレートを当てるが、レオナはジャブで制し飛びヒザで襲う。武尊はパンチだけにならず左インローとカーフキックを当てる。レオナは左ストレートを当てそこから向かうが、武尊は打ち合いの中で左フックを決めレオナを倒してこのラウンドを終える。

 2R、武尊は右カーフキックと左インロー。レオナは右ストレートから打ち合いに出るが、武尊が体勢の崩れたレオナに右フックを当て2度目のダウンを奪う。レオナは立ち上がるもカーフで足にもダメージが感じられる。武尊は打ち合いの中でショートストレートでレオナを倒し、KOで王座を防衛した。

武尊のマイク
「コロナとかで1年間試合できなくて、その分格闘技好きだけでなく、日本中にパワーを与えられたらよかったと思います。今週K-1 FIGHT WEEKの最後はやっぱりKOじゃなきゃダメだと思って、レオナ選手もアマチュアの時にやっていて強くていい選手だったので、最高のリングで戦えて嬉しかったです。判定もいろいろ言われてますけどやっぱり倒した方が勝ちなので、それが体現できたらと思ってKOしました。
 格闘技、スポーツは人にパワーを与える力があると思うので、そのパワーを受け取ってもらえたら嬉しいです。今日は会場にスペシャルゲスト、那須川天心選手が来てくれています。今日はご来場ありがとうございます。K-1へようこそ。天心選手も世界中の強豪を倒して最強を証明している日本人だと思うので、天心選手と最高の舞台で最高の試合をやりたいと思っています。

 長い間お待たせしましたけど、この試合は格闘技界にとっても日本にとっても世界にとってもパワーになると思うし絶対やろうと思ってるので天心選手よろしくお願いします。長くなりましたけど、これからもK-1、武尊、格闘技界をもっともっと盛り上げていってもらえたら嬉しいです。格闘技最高!」

■試合後の武尊のコメント
「(試合の感想は?)今回の試合はいろんなものを背負って戦った試合だったんで。本当に過去最高レベルのプレッシャーを感じたし。それがレオナ選手というのもあるんですけど、相手以上に大きい恐怖と戦ったなという感じで。K-1の中では最高の相手だなと思うので。そのくらいレオナ選手の強さもわかってるし、僕が倒される可能性もあった試合なので、そのくらいの試合ができる相手だった。そういう選手と気持ちをぶつけ合えるような試合ができて、ひさしぶりに試合中も楽しかったですね。

(対戦相手の印象は?)本当に強いと思ってるんで。前に戦ってからすごい成長して別人のように感じました。気持ちの強い選手なんで打ち合いに来てくれたし。僕が一番やりたい試合って、ああいう試合で。あそこまでいくと倒されてもいいやくらいの気持ちで打ち合ってて。実際、危ないかなと思って、絶対に右は食らわないという作戦だったんですけど、途中でそれを超えてこの人と打ち合いたいという気持ちになったんで。殺されてもいいかなと思って殺しにいった結果が、ああなったのかなと思いました。

(ジャブはうるさかった?)拳が硬いし、脳に来るっていうか。魔裟斗さんがインタビューで言ってましたけど、まさにそのとおりというか、初めての感覚でした。(魔裟斗さんの『武尊が負けるんじゃないか』という事前予想については?)SNSでも書いたんですけど、ありがたかったです。プレッシャーで眠れないし、精神的に追い詰められたんですけど、魔裟斗さんがああ言ってくれてすごい気持ちが楽になったというか。

佐藤嘉洋さんも同じようなことを言ってくれて。あの二人が言ってくれたことで、モチベーションが上がるというか。勝ってあたりまえという試合より、勝ってすごいと言われる試合のほうが気持ちが上がるんで。僕への優しさというか、『武尊、気を引き締めろよ』っていうエールなんだろうなと思って受け取ってました。

(向こうから打ち合いに来た?)試合を見ないと思いだせないところがあって。最初当てられてたのかな。僕は最初、パンチを打たないようにしてたんですよ。拳も本調子ではなかったんで。たぶん、感覚で『いまいける!』っていうのがあったと思うんですよね。ここでいかないとダメだなって部分。そういう危機感と、感覚でいけたかなと。

(カーフの感触は?)けっこう嫌がったのは感じたし。向こうもカーフが得意な選手なので。周りも成長すると自分も成長しないと生き残って行けないと思うので、新しいこと取り入れるっていうのをやっていかないと。自分で使えるようにがんばりました。(今回のプレッシャーは総合的な感じ?)そうですね。いろいろ重なって。

(ひさびさの笑顔だが開放感はある?)ひさびさです、この感覚。プライベートでも笑ってなかったですからね。表情筋が柔らかくなりました(笑)。追い込み終わったのに疲れが抜けなかったんですよ、ずっと力が入ってて。身体がストレスで悲鳴上げてたんだなって。

(天心選手が観にきて気合は入った?)入りましたね、来ることは聞いてたんで。天心選手に負けない試合、火をつけるじゃないですけど。そういう試合ができたらいいなっていうのはありました。(どのくらいで天心選手のことが頭に?)魔裟斗さんにも言われてましたし、自分でも考えてましたけど、絶対にこの試合に集中して先を見たらダメだし。この試合で負けたらやりたいこともやれない、いままでのことがパーになるっていうのもあったんで、本当に集中してたし。試合終わるまでは考えてないです。来るのは頭に一回入りましたけど、無理やり出しました。K-1最強を証明しないと、その試合をやる権利もないので。それだけに集中してました。

(最後、格闘技最高という言葉を選んだ理由は?)最高なのはK-1だけじゃないんで。格闘技の中にK-1も含まれてるし。他の団体もいい選手がいて。格闘技ってすごいファンを持ってるスポーツだと思うので。K-1最高も含まれてる意味での、格闘技最高です。

(なぜ自分が打ち勝てたと思う?)覚悟の違いかなっていう。レオナ選手は気持ちの強い選手で、打たせず打つじゃないですけど、そういうファイトスタイルだと思うので。それが悪いわけじゃないし、それが理想なんですけど、僕の心情として死ぬ覚悟がないと相手も倒せないと思っていて。打ち合いの距離って自分も危ないので。攻撃してるぶん、カウンターもらう確率も上がるし。危険な距離に入るのって死ぬ覚悟がないと思うので。打ち合いに強いねって言われるんですけど、それって覚悟の差なんじゃないかなと。

(2Rに膝から崩れるシーンは?)覚えてます。効いたのか、カクッてなっただけなのかわからないですけど。パンチは脳に効くパンチでした。映像観ないとわからないですけど、多少効いてたんじゃないですかね。あんまり試合でカクンとなることないので。踏ん張りがきいてなかったせいもあると思うので、足腰強化したいなと。

(試合が始まって1分ちょっとで笑顔だったが?)そうなんですよ。レオナ選手の気持ちが見れたんで。仲良くなる友達って、最初のフィーリングでわかるじゃないですか。そういう感じです。それを感じた瞬間に、友達じゃないけど、おもいきり殴りあえる人っていう。僕の中で憎くて殴るのと、この人と殴りあいたいっていうのの、2種類あるんですよ。殴りあいたいと思える選手だったんで。作戦を無視して殴り合いにいっちゃったんで。

(早い段階でスイッチが入った?)そうですね。レオナ選手も最初警戒してたと思うんですけど、どこかでスイッチ入ったし。噛み合うタイプとはいいスイッチが入りやすいというか。ひさびさに楽しく戦えました。きつかったですけど。(念願の試合は次にいきたい?)そうですね、早くやりたいし。自分が一番強いときにやりたいです。まだ何も決まってないんで、これから実現に向けてがんばります。(ケガは?)ちょっとあるなと。まあ、試合すればだいたいケガはするので。しっかり治します。

(ファンへのメッセージ)たくさんの応援ありがとうございました。最後のトリで最高のKOを見せれてホッとしました。これからもっともっと格闘技を盛り上げて、もっともっとたくさんの人に知ってもらいたいので。今日の試合見て楽しかった人は、もっとたくさんの人に紹介してもらって。格闘技のパワーを受け取ってもらえたらうれしいので、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

■試合後のレオナ・ペタスのコメント
「(試合の感想は?)失神したんで何も覚えてないですね。(対戦相手の印象は?)失神させられたんで、メチャメチャ強かったんだと思います。(試合で具体的に感じたことは?)1R、インローを蹴ってたんですよ。インローを嫌がってるよっていうのを聞いてて。でも1Rに一回ダウンもらって、それがやばかったっぽくて。インターバル中に戻ったんですけど、全然回復してない状態で。

(延期を重ねて実現した試合までの期間を振り返って?)準備自体はしっかりできたんで。試合の結果は負けてしまいましたけど、自分自身、ウソもなく、しっかりやったんで。結果はこうでしたけど、恥じることはないのかなって思います。(結果が出た率直な気持ちは?)悔しいです。覚えてないですけど、めちゃめちゃ悔しいです。マジで悔しいです。ホント、母ちゃんのためにベルト獲るって言ってたんで、メッチャ悔しいですね。

(打ち合ったのは?)打ち合いましたか、俺?(笑)。気持ちが出たんじゃないかなと思いますね、全然覚えてないですけど。ふだん、トレーニングしてることを出そうという感じだったんだと思います。(ここからリベンジしたい気持ちは?)そうですね。母ちゃんにK-1のベルトを巻かせるっていう話をしたんで。しっかりそこは約束を果たさなきゃいけないなって思ってますね。負けたんですけど、仕返ししたいなと思います。

(この試合までにプレッシャーでつぶれそうになったことは?)延期になったときは心折れそうになりましたけど、今日こういうふうにできたんで。こういう結果になってしましましたけど、試合はできたんでよかったなと思います。

(パンチで相手をグラつかせていたが?)それもさっきセコンド陣営に話されたんですけど、まったく覚えてないんで。覚えてないってことは気持ちが出たってことなんで。気持ちが出た試合だったんだなって思いますね。

(ファンへのメッセージ)僕を応援してくれてるファンのみなさん、三度目の正直を出せずにすみませんでした。K-1がこれからも盛り上がるように、僕はここであきらめないで、さらにもっともっと盛り上げられるように、そして母との約束を守れるようにがんばりますんで、応援よろしくお願いします」


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動画

試合情報

BRAND
大会名
2021年3月28日(日)K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~K’FESTA.4 Day.2~
日程
2021年03月28日(日)
会場
日本武道館
選手
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