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試合結果

第6試合/K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R

    所属ジム
    ALONZA ABLAZE
    FLYSKY GYM/Tmile Gym
    戦歴
    63戦 52勝(13KO) 11敗 0分
    34戦 22勝(14KO) 10敗 2分
    生年月日
    1990.6.8
    1994.8.17
    身長・体重
    172cm ・ 65.0kg
    172cm ・ 65.0kg
    ファイトスタイル
    サウスポー
    オーソドックス
    出身地
    千葉県茂原市
    兵庫県加古川市
    SNS

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試合レビュー

 功也はサウスポー、林はオーソドックスで両者向き合う。右ストレート、右ミドルで迫る林だが、功也は余裕を持った見切りで林の攻撃をさばいていく。そして左ミドル、左ストレート、左ミドルと的確な攻撃を林に当てる。右ジャブを突いて林を制し、ボディへのヒザを打ち込む功也。林はパンチの距離に持ち込めない。

 2R、林はボディストレートを打ち込み、功也が跳びヒザ、左ストレートを放っても下がらずに右ストレートを伸ばしてとらえる。功也は跳びヒザ、左ストレートと繰り出し、林を下がらせんとする。左ミドルからストレート、ロングフックと角度を変えた左パンチを振るう功也。だが、林も右ストレートをヒットさせる。ロープ・コーナーを背にする功也はヒザ蹴りで出ようとするが、この時功也の足がローブローになってしまい一時中断。再開すると林はプレッシャーを弱めず、右ストレートと左フックで功也に詰め寄る。功也は右ジャブ・左ストレート、左ミドル。林はこれを被弾するも下がらない。

 3R、林はやはりプレッシャーを発して功也をコーナー・ロープ際に追う。功也が出ようとしても手を伸ばして功也を押し戻す。ボディへのヒザも打ち込む林。功也の左ストレートがとらえても林は止まらない・下がらない。しかし功也も林の強打はクリーンヒットさせていない。林は左右のパンチを上下に振り分け、ボディにヒザを入れ、右の打ち下ろしで功也をフラつかせる。林はなおも止まらず左フックと右ストレートでラッシュして終了する。判定は29−29、29−29、29−29でドロー。延長戦で勝敗を決する。

 延長R、勢いに乗っている林は功也をコーナーに詰め、功也が出ようとしても押し戻して出させない。やや足がフラついたかの功也だが、左ストレートを連続でヒット。だが林もすぐに盛り返す。功也は跳びヒザ。しかし林は後退を見せず功也に向かう。ボディをまぜたパンチで林は功也を攻める。パンチ一辺倒とならず、ヒザ蹴りも入れて反撃する功也だが、林につかまり右・左のフックと、右ストレートと当てられる。フラつく功也も必死に倒れず、ハイキック、そして左ストレートと林に当て返して終える。判定は3者10−9で林。林が涙のベルト戴冠を果たした。

林のマイク
「まさか自分がチャンピオンベルトを……(涙で途切れ途切れとなる)。毎日練習とか減量とかプレッシャーとか、家にいても子どもたちに塩対応になっちゃって、でもチャンピオンになってファイトマネーも上がると思うので、行きたいところに全部行こうと思います。頑張りました。これからも応援よろしくお願いします」

■試合後の林健太のコメント
「(試合の感想は?)功也君はK-1ファイターというか立ち技の中でも僕的にパウンド・フォー・パウンドというか一番強いと思ってて、ずっと見本にしてた選手やったんで、正直、タイトルマッチが決まったときは『ああ、功也君か、いけるかなあ……』という迷いもあったんですけど、練習していくうちにそんな迷いもなくなって、昨日の記者会見でも言ったんですけど、『自分がどれだけできるか楽しみやな』ってぐらい、ホンマに練習してきたんで、『あとはやるだけやな』って思ったら、しっかりベルトを巻くことができました。

(相手の印象は?)警戒してたストレートは速くて、いっぱいもらっちゃったんですけど、僕もこないだのトーナメントで準決勝、決勝とけっこうパンチでやられちゃったんで、ディフェンス、よけることを意識して練習してきたので、けっこう練習の成果は出たかなと思います。(これからの目標は?)ずっと言ってる、盛り上げる試合。みんなが興奮してウォーー!って熱くなるような打ち合いをしていきたいので、もっともっとこう……自分はパンチのあるファイターやと思ってるんで、世界中から打ち合えるようなファイターを呼んでもらって、外国人とリングの上でバッチバチに殴り合って、お客さんを興奮させたいと思います。

(距離を詰めたのは作戦通り?)自分の持ち味はプレスかけてしんどくさせるというか、距離を潰すということなんで。あれで距離を潰してなかったら、たぶんもっと蹴られてたかなと思います。だから距離を潰して蹴られなくして、ストレートとかのパンチをよけてという練習の成果が出ましたね。(いいパンチももらっていましたが)功也君は蹴りもパンチも最強やと思ってたから、どれかはもらってもしゃあないかなという、肉を切らせて骨を断つみたいな作戦で行きました。

(試合後、功也選手とは話しましたか?)話しました。記者会見のときに『あんまり同門という感じはしない』とは言ったんですけど、今回は相手が功也君やからKRESTには行ってなかったですけど、普段はKRESTでスパーリングもけっこうしてるんで、やっぱ仲間ですし、先輩ですし、功也君も後輩やって言ってくれるから、『これからも練習でもよろしくね』って言ってくれました。いい先輩です、ホンマに」

■試合後の卜部功也のコメント
「(試合の感想は?)対戦相手の、同門の健太が強かったですね。気持ちもすごく出ていて、強かったです。(相手の印象は?)ホントに何か堅実というか、相手の流れに持ち込まれたなというのはあるんですけど。本当にいい選手です。頑張ってほしいです。(これからの目標は?)いやあもう、今後は考えられないですね。分かんないですけど(苦笑)。もうけっこう長くやってるんで、あとはどう締めるかという、それぐらいですね。
(ローブローのときには?)当たっちゃったなみたいな感覚はありました。(その後、キックの軌道が高めでしたが、意識しましたか?)まあ蹴るヤツは蹴るんで、もうちょい、僕は性格的に……もうちょい行けばよかったんですけどね。行けなかったですね。下は狙いづらかったですね。もう一回取られると印象悪いなと思ったんで、自然と高めになっちゃったかなと思います。

(『締める』というのは、現役をという意味ですか?)そうですね。いろんな人と相談しなきゃいけないですけど。でももうラストスパートだとは、自分の中でずっと感じてたので。あとはどこで集大成を見せるかとか。もう一回、ベルトは目指せないです、正直。キャリア的にも、もう一回ベルトを巻こうという気持ちには……。負けた今の状況だからとかじゃなくて、僕は試合前から負ける覚悟もしてるので、それも受け入れて、負けたら負けたでどういうプランで行こうかとか考えてたので。もうそろそろですね」

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動画

試合情報

BRAND
大会名
2019年3月10日(日)K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~
日程
2019年03月10日(日)
会場
さいたまスーパーアリーナ(メインアリーナ)
選手
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