優勝候補ストイカ、因縁のファラオーニと再戦「2年前の未完の物語を東京でしっかり終わらせる」=2026.2.8K-1代々木第二
ストイカは、ONEやGLORYで戦ってきた元Enfusionライトヘビー級(-95kg)王者。16年10月には「Glory of Heroes 5」で元UFC世界ミドル級王者のイスラエル・アデサンヤと対戦経験もある。ボクシングの試合経験もあり“雷”と呼ばれる右フックの強打を持ち、59勝のうち41KOと高いKO率を誇っている。ファラオーニとは再戦となる。
ファラオーニは、“トルネードマジシャン”と呼ばれるISKA世界スーパークルーザー級(-95kg)王者。13年10月にはアレックス・ペレイラとWAKOタイトルマッチを争った過去もある。23年11月に「OKTAGON」ではボクダン・ストイカから飛び後ろ廻し蹴りでTKO勝利。24年3月はイタリアでK-Jeeを撃破。24年12月はK-1初参戦でフェン・ルイに判定負けも、25年11月にはAKIRA Jrをトルネードキックで倒し再来日をはたす。
「16歳の時に格闘技を始めました。最初は武術(ウーシュウ)から始め、それが現在の自分のファイトスタイルの基礎となり、プロの格闘家としての道につながっています」
――格闘技を始めるキッカケはあったのでしょうか?
「当時はサッカーをしていましたが、日本で行われていたK-1の大会を見て強い衝撃を受けました。会場の雰囲気、選手たち、そして大会が持つスピリットに心を奪われ、『これは自分のやるべきものだ』と感じました。まさに一目惚れでした」
――K-1と、そんな運命的な出会いがあったのですね。ご自身は、どんな性格だと思いますか?
「冷静で規律を重んじ、とても強い意志を持つ性格だと思います。短気なタイプではなく、集中力と忍耐を大切にしています。例えば、自分をよく表しているエピソードとしては、今回のトーナメントに出場するために約15kgの減量を決断したことです。これは簡単なことではありませんが、一度目標を決めた以上、達成するために必要なことはすべてやり切ります」
――15kgの減量は、かなり過酷です。自分の一番のセールスポイントは、メンタルの強さですか。
「そうですね。最大の強みは、経験とメンタルの強さです。数多くのハイレベルな試合を経験してきたことで、プレッシャーのかかる場面でも冷静に判断し、状況に適応することができます」
――ちなみにK-1には、どんなイメージがありますか?
「K-1は、伝統と格式、そして立ち技格闘技の最高峰を象徴する存在です。K-1で戦うということは、先人のファイターたちへのリスペクトを意味します。本物のプロフェッショナルだけが立てる舞台だと思っています」
――16年10月に元UFC王者のイスラエル・アデサンヤ選手と対戦していますが、あの時の試合は今の自分にどんなモチベーションを与えていますか?
「あの試合は、キャリアの中でも非常に重要な一戦でした。後に世界的なスターとなる選手と戦えたことで、『自分はこのレベルで戦える』という確信を得ました。どんな困難な道であっても、すべての挑戦は成長のチャンスだと教えてくれた試合であり、今も自分を突き動かす原動力になっています」
――今回の90kgトーナメント出場オファーがあった時は、どう思いましたか? また出場メンバーを見てどう感じましたか?
「非常にモチベーションが高まり、光栄に思いました。K-1のトーナメントに出場することが特別ですが、今回は約15kgの減量を決断して臨んだ大会でもあり、より強い思いがあります。そして、出場メンバーを見た瞬間、気持ちは一気に戦闘モードに入りました。中でもファラオーニの存在が一番モチベーションになりました。以前の対戦では自分が怪我をしてしまい、決着がついていないという思いが残っています。このトーナメントは、その決着をつける絶好の機会だと感じました」
――ファラオーニ選手との因縁の決着戦ですね。優勝まで3試合ありますが、勝ち抜くために必要なことは、何だと思いますか?
「経験、知性、そして強いメンタルコントロールが必要です。スタミナ配分、怪我の管理、そして勝負どころでの正しい判断が重要になります。ワンデイトーナメントは、単なるパワー勝負ではなく、規律と戦略が問われる戦いです」
――出場メンバーの中で、ライバルになりそうな選手は。
「やはり、最大のライバルはファラオーニです。2年前の直接対決では、自分が負傷し、試合が本来あるべき形で終わりませんでした。その悔しさは今も残っています。彼がこのトーナメントに出場すると知り、再戦への思いがさらに強くなりましたので、実現することを嬉しく思います」
――どんな試合になりそうですか?
「非常に激しく、緊張感のある試合になると思います。トーナメント初戦であり、なおかつ再戦でもあるため、互いにかけるものが大きい。自分は冷静さを保ち、試合の流れをコントロールしながら、序盤から自分のスタイルを押し付けていきます」
――本当にファラオーニ選手への思いが強いんですね。
「再戦ということで、非常に特別な試合になります。ファイターとしてリスペクトしていますが、私にとっては“決着をつけるための試合”です。2年前の未完の物語を、2月8日、東京でしっかり終わらせるつもりです」
――分かりました。優勝してチャンピオンになった後、どんな野望があるか教えてください。
「K-1のトーナメントで優勝することは、私にとって夢の実現です。ここに辿り着くまでに多くの犠牲を払ってきました。その成果として、この目標を達成できたなら、これ以上の喜びはありません。その後は、日本でさらに多く試合をしたいと思っています。日本は私に強いインスピレーションを与えてくれる国で、その文化や闘争心を深く尊敬しています。K-1の舞台で成長し、日本で尊敬されるキャリアを築いていきたいです」