女王・松谷綺、末松晄戦でタイトル防衛へ「圧倒的に勝ってアンチどもを黙らせます」=9.7K-1代々木第二
松谷は、23年7月に元K-1女子アトム級王者パヤーフォンを延長判定の末に撃破。11月に奥脇奈々を下して第4代Krush女子アトム級王者に。24年7月はチョン・ユジョンを判定で下し、11月にガブリエル・デ・ラモスをKO。25年2月のK-1女子アトム級王座決定トーナメント準決勝でマフィア・ペットモンコンディー、決勝で末松晄を破り新女王となった。
末松は、23年4月にKrush女子大会に初参戦し谷田美穂から判定勝利。23年8月はKihoと激突しドロー。12月の大西日和戦は、スピードのあるパンチと的確に攻撃を当てるテクニックを見せて判定勝利。25年2月のK-1女子アトム級王座決定トーナメントではルシールを破るも、決勝で松谷に敗北を喫した。7月は大西と再戦し、判定で返り討ちに成功した。
「正直早いなと思いました。そんなに簡単に挑戦できると思われているのが、ムカつくなと感じていました」
――会見で末松選手は低姿勢でしたね。
「あの時はそうでしたけど、7月のK-1福岡大会で彼女が試合をした後に『年内にベルトをとりたいと思っているんで』と発言していました。それを聞いた時に、トーナメントやったばかりじゃん、年内にとはどういうことと思いました」
――なるほど。
「アトム級は層が厚くないので、いずれやるだろうとは思っていたんですけど、まさか7ヵ月後になるとは。しかも私はダイレクトリマッチになるので、それはどうなのかなと」
――末松選手は2戦してからの挑戦ですが、もっと順序があるだろうと。
「こんなにすぐにタイトルマッチをしたら、トーナメントをやった意味があったのかなと思ってしまって」
――松谷選手は菅原美優選手へのリベンジ戦が組まれないまま、結局は菅原選手がボクシングへ転向した経緯がありましたので、そうした背景もあっての発言ですね。
「菅原選手に負けてからパヤーフォン選手に勝って、KrushのチャンピオンになってからK-1のタイトル挑戦に2年半かかりました。そうしたことがあったので、末松選手は早すぎじゃないかなと思いました。私が持っているKrush王座を返上する可能性もあるため、トーナメントとかやってもらって、それをとってからタイトルマッチでもいいのかなと」
――そうなんですね。それは筋が通っています。オファーを受けた理由は、何なんですか?
「やると決まったなら周りもうるさいし、やってやるとはなりましたね。まあ、ベルトをとらせないからいいんだけど」
――SNSで末松選手からの「逆に潰す」発言があり、「なめんな」と返すやりとりがあり、ネット上で盛り上がりました。
「イラっとしましたね。会見で言って来いよと思ったし。逆に叩き潰すって、できないでしょって」
――松谷選手の闘志を燃えさせる相手なんでしょうね。
「この階級の日本人では、そうですね。実力は認めていますけど、残念ながらまだ自分には勝てないです」
――会見で、“末松選手はサウスポーが苦手発言”で揺さぶるシーンもありましたね。
「大西選手がパンチがうまいところもあったと思いますけど、末松選手は動きも悪くてパンチをもらっているなという印象でした。顔も腫れていましたし、判定で大西選手がいったんじゃないかなと思ったくらいでしたね」
「一方的に勝ちたかったですね。でも足を使えていなかったし、パンチがきたからパンチで返そうとか考え過ぎていいところが出なかったです。相手は手が長くてリーチがあるので、パンチをもらう場面もあって。チャンピオンを決めるトーナメントだったこともあって、とらないといけないと思い力んでしまいました。当たり前にタイトルをとれるだろうと思われる中での試合だったので、プレッシャーを気にしないようにしていたんですけど、アップから感覚が違って息がすぐに上がってトレーナーから『大丈夫?』と初めて心配されました」
――今回は、圧勝したいと。
「前回とは状況が違うので、圧勝したいですね。向こうも研究してくるだろうけど、それ以上に仕上げていきます。心も身体もへし折って勝ちたいと思います。前回はどっちが勝ったのかと思われる試合だったので、試合後にいろいろと言われて。あれからアンチが増えてしまいました」
――いろいろと言われたんですね。
「はい。末松が勝っていただろうとか。だから今回は末松選手自身に対してもそうですけど、周りのアンチどももムカつくので、何も言わせないような試合をしたいです」
――松谷選手は海外の選手と戦ってきたので、経験の差を見せたいところですね。
「そうですね、今回の試合で経験の違いを見せたいです」
――会見でも話題になりましたが、松谷選手は厳しいことで有名な和田良覚トレーナーのもとでフィジカルトレーニングを受けていると聞いています。
「試合前は瞬発系のメニューですが、毎回全身やるので朝9時半から12時くらいまでかけてやっています」
――2時間半から3時間のフィジカルトレーニングは過酷ですね。
「やる方もそうですけど、指導する和田さんも大変そうです」
――和田トレは、トップ格闘家が取り組んでいるようですが、誰かに会いますか?
「魔裟斗さんにはたまに会いますが、あとは朝倉兄弟(未来&海)が挨拶されている姿を見たことがあります。私たちの後にウィラサクレックジムのケイト選手とかもやられたり、あとは桜庭大世さんと一緒にトレーニングをしたこともありました」
――刺激を受けますか?
「受けますね。男子選手はかなりの重量を挙げるので、自分も負けてられないとなりますし、和田さんが褒めてくれるのでモチベーションが上がります」
――かなりの重量を上げると聞いています。
「スクワットは100kg、デッドリフトは110kgまでいきました」
――軽量級の女性が挙げる重量ではないですね。ここ7ヵ月やってきたということは、かなりフィジカル強化が進んだのではないですか。
「身体つきが変わってきましたし、パワーもつきました。脂肪が減って筋肉がついてきましたね。肩回りに筋肉がついて、腹筋も割れている状態です」
――KOもできそうですね。
「蹴りでもパンチでもどちらでも倒せるように、パワーもテクニックも仕上げてきました」
――日本人相手に負けられないですね。
「もちろん、こんなところで負けていられないです。アンチを黙らせます」