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「Krush.180」9.27(土)後楽園 KNOCK OUTから大谷翔司が参戦、児玉兼慎と2年3ヵ月ぶりの再戦! 元K-1王者・椿原龍矢が久しぶりのKrush登場!デビューから7連勝中の新鋭・関口功誠を迎え撃つ

大谷翔司vs児玉兼慎
 8月5日(火)都内にて、9月27日(土)後楽園ホール「Krush.180」のカード発表会見が行われた。


冒頭、宮田充プロデューサーは、この大会ではKrushのタイトルマッチ、王座決定戦は実施されないことを発表。そしてこの日はフェザー級とライト級で2試合ずつ、選手が登壇しての会見を行うことを予告した。


ライト級のカードで発表されたのは、「大谷翔司vs児玉兼慎」「篠原悠人vs瑠久」の2カード。今年2月にはワンデートーナメントも開催され、激戦区となっているライト級だが、宮田プロデューサーは「現Krush王者の大岩龍矢選手には今年中に防衛戦をお願いしたい。自分としては、この4人の中から挑戦者が出てもいいんじゃないかと思っている」と発言した。


大谷翔司はKNOCK OUTからの参戦となり、Krushでは一昨年12月の大沢文也戦以来1年9ヵ月ぶりの試合となる。ここまで2戦2勝しているが、今年5月にはKNOCK OUTのリングで大沢文也に敗れ、昨年12月に獲得したKNOCK OUT-BLACKライト級王座から陥落。児玉とは2023年6月に対戦して判定勝ちを収めており、2年3ヵ月ぶりの再戦となる。


一方の児玉は4月の後楽園で上野空大を3RTKOに仕留めた試合が記憶に新しい。このルーキーへの勝利で、2月のライト級ワンデートーナメント1回戦敗退のマイナスもカバーした形だ。昨年は瓦田脩二、伊藤健人と元王者に連勝もしており、ここで大谷にリベンジしてKrush王座に王手をかけたいところ。


まず試合への意気込みを話す場面で、異変が起きた。児玉が「どうもお久しぶりです。自分の中でけっこういろいろあって、(5月のK-1横浜大会でBreakingDownの選手に)俺が水をかけた騒動があって、それでこれから自分の周りで大変なことが起こったので、それに関しては申し訳なかったなっていう、それだけは本当に謝りたかったのと、あと大谷選手、2年前に試合して、本当に強くていい選手でベルトも獲って、しっかりリベンジするからよろしく」と言うと大谷とグータッチし、「僕はこれで以上です」と、会見を中座してしまったのだ。これには大谷も宮田プロデューサーも驚きの表情だった。


大谷は気を取り直して、「5月にKNOCK OUTのベルトを失ってしまって、次の目標設定を考えていたところにちょうど山口元気・KNOCK OUT代表からこの試合のオファーをいただいて、本当にすごく力がみなぎってきて、僕は本気でこのリングにベルトを奪いに来ました。実際、僕はKrushの選手(大沢)にKNOCK OUTのベルトを渡してしまったので、僕はこのリングのベルトを獲ることで仕返ししようと思ってます。応援よろしくお願いします」と、試合への意気込みを述べた。


質疑応答で児玉の退席について聞かれた大谷は「いや、かわいいなと」と苦笑。前回対戦時の児玉の印象については「まず一番はボクシングテクニックがあって、気持ちも強くてガンガン来る、とてもいいファイターだと思いました。今回約2年ぶりなんですけど、たぶんお互い別人なので、再戦というつもりじゃなくて。僕は再戦の難しさも知ってますし、実際、再戦で勝利したこともあるし、再戦で負けたこともあるので、そこも踏まえつつ最高の準備をしていこうかなと思ってます」とし、「前回勝ったことは関係ないし、僕の今のモチベーションはKrushのベルトを獲ることなので、そこに向けての試合をします」と付け加えた。


現時点のKrushライト級の状況について聞かれると、大谷は「選手層が厚くてレベルが高くて、強い選手が揃っていて、本当にKrushの中でも激戦区の階級だと思います。今回、最初は児玉戦のオファーに『再戦か』と一瞬悩んだんですけど、よく考えたら9月のK-1で西京佑馬選手と里見柚己選手が対戦して、自分の上にいるのはその2人と大岩選手と朝久裕貴選手だけだと思っているので、僕はそういう試合だと思います。その2人(西京&里見)がK-1のベルトを獲りに行くなら、僕はKrushのベルトを獲りに行きます」と回答。


宮田プロデューサーが「この4人から次の挑戦者が」と話した件については、「決めるのは周りなので。あとは皆さんにいろんな声を聞かせていただければ」とした。


最後にファンへのメッセージとして「Krush参戦は約1年半ぶりになるんですけど、この間の成長を見せつける試合をして、今大会一番の試合をしますので、応援よろしくお願いします。注目してください」と話した大谷。


児玉は冒頭で退席してほとんど話さなかったが、大谷という外敵の再来襲で燃えていることは確実。ライト級トップに駆け上がろうと意欲を燃やす2人の対戦は熱くなること確実だ!
篠原悠人vs瑠久
ライト級もう1試合は篠原悠人vs瑠久だが、篠原はK-1でも活躍し、最近は今ひとつ波に乗れていなかったが、5月のKrush大阪大会では見事なKO勝利で復活。対する瑠久はウェルター級、スーパー・ライト級で戦ってきたが、今回からライト級に転向。3月の前戦はバックハイキックで鮮やかなKO勝利を飾っている。篠原はタイで練習中ということで会見は欠席。まず篠原からのコメントが読み上げられた。


「現在、タイで試合に向けて合宿を行っているため、本日の記者会見に出席できず、すみません。今回の相手の瑠久選手はもともと上の階級で戦っていた選手で、攻撃力のあるいい選手だと思います。お互い前戦ではKOで勝利していて、今回もしっかり準備して倒しにいくので面白い試合になると思います。
当日は必ず楽しんでもらえるような試合を見せるので楽しみにしていてください!」


続いて瑠久は試合への意気込みをこう語った。


「ライト級一発目なので、しっかりKOしてKrushにふさわしい試合をみんなに見せたいなと思いいます。スーパー・ライト級でずっとやってきて、ウェルター級でもやっていたので、体重の心配とかもされるんですけど、僕のことを知ってる人は骨格的にもたぶんライト級が一番合うと思うとずっと昔から言われていて、ライト級が今一番盛り上がっているので、遊びに来ました」


質疑応答で相手の印象を問われると、「パンチがうまい選手ですね。でも最近はタイで練習中ということなので、ちょっとミドルを警戒しようかなと思ってます」と回答。さらに「もちろんKO決着で失神させようかなと思ってるので」と、失神KO宣言。


前回のような倒し方を?と問われると、「自分、ずっとパンチ主体のスタイルだったので篠原選手と似てる部分はあると思うんですけど、もともとずっと空手をやっていて、空手で世界大会2回ぐらい優勝してるし、蹴りは得意なんです。ちっちゃい頃の自分の試合を見返すと、けっこうハイキックやバックキックで倒したりしていて、パンチというより蹴りで倒してきているんですよ。『そうだ、俺、蹴れるわ!』と思って。今一緒にやっているチームで龍斗という選手も蹴りが得意で俺のいいところを引き出してくれて、自分の中でスタイルが固まったというか、これだったら間違いないなと。だからこれから無双するんじゃないですか」と、自信を覗かせた。


新たな舞台となるKrushライト級についても「層が厚くてすごく濃いメンバーが揃ってるなとは思いますけど、別にそんなにレベルが高いとは思ってなくて。負ける要素が一つもないし、ライト級の選手は僕とやったらビックリすると思うんですよ。強さ、スピード、パワーもちょっとレベルが違うので」と、自信たっぷり。「篠原選手はかなり相性が合うというか面白い試合になると思うし、ライト級の選手では苦手な選手は1人もいません。負ける気がしないです」と、その豪語は止まらない。


宮田プロデューサーが言及したタイトル挑戦者についても「たぶん、必然的に僕になるんじゃないですかね。最近、パフォーマンスで頑張ってる選手がいっぱいいて、自分もそうでしたけど、結局試合で見せないと意味がないんで。試合でガッカリさせたくないので、実力で見せていきたいです」と意気込みを露わにした。


篠原は早くからK-1で活躍していたが、そこについて問われると「当時はすごく強い選手だなと思ってました。彼は早咲きで、僕は遅咲きなんだと思います。空手の時も最初は本当に弱くて、あとから勝ち方が分かってきたんですけど、最近はそれに似た感じで。まだ26歳なので、これからしっかり倒してK-1の新しいスターに……今はスターが誰もいないので、僕がしっかりそうなっていこうかなと思います」とコメント。


今回、タイトル争いに大谷翔司という“外敵”が乗り込んできたことについて、他の選手をあまり知らないという瑠久は「Krushの選手じゃないんですか?」と大ボケ。そんな中でも自らのジムを経営するようになって、他人の試合も見るようになったという。ここからジム経営に話が脱線し、宮田プロデューサーとの会話の中で「新たな気づきもメチャメチャあります。毎日『これが大人の世界か』というのがあって社会に揉まれてます(笑)。今までは超一匹狼だったんですけど、今は後輩もいて会員さんもいてキッズも教えていて、背負うものもできたので、背負うものもできたので、負けられないですね」と話した。なお、瑠久は以前一緒に練習していた里見柚己と同じ階級となったが、宮田プロデューサーが「里見選手ともやれるの?」と聞くと「お兄ちゃんを越えたいですね」と、こちらも意欲を見せた。


最後にファンへのメッセージとして「今回、入場からカッコいい姿を見せて、今のライト級の選手たちとはレベルの違う実力もあって華もあって、チャンピオンにふさわしい試合をします」と語った瑠久。その自信通りに新階級で頂点に駆け上がるのか、篠原が止めてみせるのか。この試合によってライト級の勢力図は確実に変わってきそうだ。
椿原龍矢vs関口功誠
一方のフェザー級では「椿原龍矢vs関口功誠」「松本海翔vs水津空良」の2試合が組まれた。元K-1王者の椿原は昨年10月、K-1大阪大会での玖村修平戦の試合中に肩を負傷。それ以来の復帰戦となるが、そこでデビューから7連勝中の新鋭・関口を迎え撃つ構図。松本は5月の大阪大会で石田龍大のKrush王座に初挑戦し、プロ初黒星を喫しての再起戦。昨年team NOVAに移籍してから4戦目となる水津と対戦する。


まず椿原と関口は、試合への意気込みをこうコメント。


関口「椿原選手と決まって、すごくモチベーションが高いので、圧倒して勝ちたいと思います」


椿原「久しぶりにケガ明けで復帰戦を組んでもらって、とにかく今年中に試合をしたくてしたくてたまらなかったので、しっかり強くなってるところを見せたいと思います」


質疑応答で相手の印象と気をつけたい部分を聞かれた2人は、次のように回答。


関口「ディフェンスがすごくうまくて、アウトボクシングがうまい選手という印象ですね。そこで自分がイライラしないように気をつけたいです」


椿原「まだ関口選手の動画を見ていなくて、印象はまだ特にないんですが、僕が(関口が所属するALONZA ABLAZEの)卜部功也代表の大ファンで、卜部代表が後ろにいるのはすごく怖いなと思うので、そこは気をつけたいと思います。あと僕は毎日、和島大海さんと練習していて、僕も毎日すごい恐怖を味わってるので、実際に戦っても怖いことはないかなと思っています」


椿原はケガのことについて聞かれると、「昨年の試合中に肩が何度も脱臼してしまって、支える骨が壊れちゃって、手を上げることもできなくなってて、11月に手術をして、やっと自転車に乗れるようになったのが2月ぐらいでした。そこから、できることから始めて今回復帰できることになりました』とコメント。「とりあえず左手が上がるようになったこと自体がすごい治ってるんですけど」と手を上げてみせ、「左手以外を全部パワーアップしていて、左手も戻ってると思うので、今から仕上げていこうと思っています」と付け加えた。


その復帰戦がデビューから無敗の新鋭となったことについては「僕もデビューして無敗の時期はあったと思うんで、全然問題はないです。今、関口選手が21歳ということですけど、僕は21歳の時はチャンピオンで、僕の方が勢いあったと思うので、全然大丈夫です」と回答。関口はそれについて「別に何とも思わないです」と応えた。


前戦で元王者の新美貴士に勝利した関口は「次はタイトルマッチでも」と発言していたが、「椿原選手は元K-1チャンピオンなのでモチベーションが上がりましたし、ここで勝ったらメチャクチャおいしいなと思いました。勝ったら次は絶対タイトルマッチだと思うので、ここは圧倒的に勝つことがテーマかなと思います。KOは狙いますけど、判定であっても何もさせないで勝ちたいです」とのこと。


すると椿原は「関口選手も宮田さんもですけど、『元K-1チャンピオン』と言われるのはした勝たないんですが、僕は次もK-1チャンピオンになるつもりなので、『次期K-1チャンピオン』と言ってもらえたら」と注文。するとさらに関口が「椿原選手が次期チャンピオンになっても面白くないので、自分がなります」と応戦していた。


椿原に「アウトボクシングを今回も見せたいのか、『ニュー椿原』を見せたいのか?」という質問が出ると、「常にニュースタイルなんです。今回はもちろん大きく変わってると思うんですけど、毎回ニュースタイルになってるので、記者さんも頑張って感じ取ってもらえたら」と回答。


椿原から「卜部代表が後ろにいるのが怖い」と評された関口は、まだ卜部との椿原対策は開始していないとのこと。だが「『いけるよ』という声をもらっているので、それが一番自信になっています」という。


最後にファンへのメッセージとして、両選手はこう締めた。


関口「ここで勝って、次にタイトルマッチをやりたいと思っています」


椿原「先を見ててもしょうがないので、まずは目の前の一戦をしっかり勝って、復活したいと思います。あと、僕はK-1 GROUPに所属させてもらって、少しでも盛り上げたいなと思っているので、RibelLionでも反乱軍でも何でも、ちょっとでも盛り上がるお話を待ってますので、よろしくお願いします」
松本海翔vs水津空良
フェザー級のもう一戦は、松本海翔vs水津空良。デビューから5連勝でタイトルマッチを掴むも跳ね返された松本と、これが17戦目となる水津の激突だ。まず両者は試合への意気込みをこう述べた。


水津「復帰戦が強敵なんですけど、負ける気しないんで、全力で潰しにいきます」


松本「僕も復帰戦で、初めての負けからの試合なので、また違った松本海翔を見せます」


続いての質疑応答で対戦相手の印象を問われると、両者はこうコメント。


水津「若くて勢いのある選手という印象です。パンチをもらわないようにしたいです」


松本「ちょうど3日前に出稽古で東京に来てて、木村・“フィリップ”・ミノル選手とスパーをやったら恐怖を感じて、その恐怖を味わったら何も怖くないなと思うので、僕らしく暴れて倒します」


質疑応答では松本に、木村とのスパーの件に関する質問が複数飛んだ。そのスパーのきっかけは「木村選手のトレーナー(良太郎)と面識があって、その紹介で」。スパーでの印象は「吹っ飛びました。ブロックの上から潰されて、今までに味わったことのないパワーで壁に吹っ飛ばされて、『これ、死んだんかな』と思いました。だから目覚めましたね、いろいろと。感謝の気持ちでいっぱいです」とのこと。その練習で学んだことを問われると、「位置取りとかはうまいなと思います。距離によって体勢が違うので、すごいなと思いました」と回答。


水津は1年前にteam NOVAに移籍。2連勝したが、4月の倉田永輝戦ではKO負けを喫した。今の環境での手応えを問われると、「全然練習環境が違って、気持ちもそうだし、テクニックも全部変われたと思います。また代表の里見柚己がサウスポーなので、サウスポー対策はしっかりできています。タイトルマッチをやった選手に勝ったらメチャクチャおいしいと思うので、潰しにいきます」と語った。


最後にファンへのメッセージとして、両者は次のようにコメントした。


水津「来月、全力で倒しに行くので、応援よろしくお願いします」


松本「最初にオファーが来た時に『レベルが違うな』と思ったので、そのレベルの差を試合で見せて、みんなが『すぐタイトルマッチが見たい』と言われるような強さを証明します」


タイトルマッチでプロ初黒星を喫した松本はそこからどう立て直しているのか。そして水津は新星との戦いで何を見せるのか。果たしてどんな展開になるのか?
宮田充 K-1プロデューサー
選手降壇後、宮田プロデューサーからはその他のカードが発表された。その後、報道陣からの質問が飛んだ。その内容は、先日のRISE大田区総合体育館大会で志朗が玖村将史に勝利した後、金子晃大を指名し、「RISEとK-1の王者対決をやりたい」と発言したことについて。宮田プロデューサーはそれについて、以下のように回答した。


「今日の昼間の会議でスタッフからそういうことがあったという話は聞きました。記事でその発言も確認して、K-1のチャンピオンの名前が挙がったので、何かしらどこかで返すべきかと思っていました。志朗選手、僕は試合を見たことはないんですけど。


他団体のチャンピオン選手から名前が挙がるというのは、よくあることだと思うんですよね。立ち技の団体が多いし、自分が一番強いとアピールしたいっていうのは、よくあることだし。他の団体さんから名指しでアピールされるのは昔から本当によくあることなので、『また言ってるな』っていうのがあったんですけど、僕は記事を見て、ちょっと思ったことがあるんですよ。


K-1から離れていった選手を起用するのも、それを踏み台にして強さをアピールするのも、その団体さんのやり方だから全然構わないんですけど、僕の感覚では伊藤隆代表のコメントがよくわからなくて。『可能性があって、ファンが望むカードであれば、機が熟せばそれはあるんじゃないか』とか、『ファンが盛り上がるんであれば可能性はある』みたいな。僕の知ってる伊藤さんとちょっと違うなというのがあって。


やりたいのであれば、はっきり押せばいいし、これだと政治家の物言いみたいな。止めるんだったら止めてくれよと。言うんだったら言わせてくれよ。志朗先生が言ったことが言いすぎたんだったら止めてほしいし、(試合を)やるんだったら、押せばいいじゃないですか。“ガチ”とか言ってるんだったら。


だから僕はちょっとそのへんを聞いてみたいなというか、連絡取ってみようかなと。やっぱりファンの皆さんも、これがいいカードなのか、僕はちょっとわからないんですけど、やるんだったら別に受けて立つし、挑戦も全然受けて立つし。一つ思うのは、一昨年にRISEさんと向こうのリングで5試合、こっちのリングで5試合、全部で10試合、(対抗戦を)やったんですよ。


そのとき、たまたまK-1の方が7勝3敗だった。そのときに『求めてるものが違う』って言われて、そこで終わっちゃってるわけですよね。だから僕は別に、あの後、1年半ぐらい経つのかな。そこから何もないし。だからもう一丁、この志朗選手きっかけで勝負したいんだったら全然受けて立つし、そうでもないんだったらさっさと撤回してほしいし。そのへんがどっちなんだろうなっていう。


実際、前に仕事したことはあるし、僕はRISEさんというのは当然認めてるし、やっぱり同じようなルールで、国内で(それぞれ)やってるわけだし、『THE MATCH』という舞台でしのぎを削ったこともあるし、一昨年、やりましょうって言って(対抗戦もやったわけだし)。勝負は時の運だし、選手も張り切ったし、ファンの皆さんも楽しんでくれたし、『もう一丁』は全然やるべきだし。


ただ今回に関しては、(先方が)名前を出した以上、これは提案というか、11月のK-1に志朗選手が上がってきたら面白いんじゃないですかね。相手はこっちで用意しますよ、もし上がってくる度胸があるんだったら。それに勝ったら、来年の早い時期になるか分からないけど、そのときに55kgのトップとどうですかと。今回は金子君という話ですけど、池田(幸司)君とと9月にやるし、その後、11月も(タイトルマッチが)あるかもしれないから、そこで11月15日の代々木、相手を用意するから上がってくればいいんじゃないかなと。それがK-1の答えかなという風に思います。


別に他団体と絡まなくても、全然回ってるんですよ。だから別に、K-1の選手から『他団体とやりたい』っていうのは、昔からそうなんですが、あんまり声が上がらないんですよね。別に言うなって言ってるわけでもないし。志朗選手はたぶん、純粋に勝負したいっていうのがあると思うんですよね。だから別に、K-1をやめていった選手に勝ったからといって、別に何とも思ってないし。


ただ、うちのチャンピオンお名前が挙げられた以上、黙ってるわけにはいかないというか、全然やりますよ。ただ、やるからには、こっちもタイトルマッチが決まってるわけだし、それを分かって言ってるわけだから、だったら一つ、ちょっと実力見せてくれよと。9月とはさすがに言わないから、11月で。11月勝ったら、もう一丁、来年のK-1の大会で勝負しに来ればいいんですよ。


単発契約でいいですよ。単発契約でやってやるよ、特別に」


(ということは、話し合いのテーブルにつくと?)


「テーブルでもいいし、ちゃぶ台でもいいし、みかん箱でもいいし、ビールケースでもいいですよ。何でもついてやりますよ。僕の知ってる伊藤隆さんは、こういうときにね、もっとガーッとくる人だと思ってるんですよ。だから秘めてるのか、大会終わって疲れてたのか分からないけど、ちょっと伊藤さん、元気ないんじゃないかなと思って。


僕も、いいカードはどんどんやっちゃった方がいいかなと思うんですよね。選手が張り切ってるうちに。だったら別にパッとやっちゃおうかというか、そういうのは別に必要かなと思うし。絶対に志朗選手と絡むことというのは、K-1の55kgの選手たちにとってはプラスにしかならないので、どんどん挑んできてほしいしいなと。ただ少なくとも今回は、名前を出したのは向こうですからね。だから俺は受けて立つよということです。やりましょう」


志朗、そしてRISEに対するK-1からの回答は、「11月のK-1大会に相手を用意する。そこで勝ったら来年、その時の55kgのトップと対戦という流れでどうだ。単発契約で」というもの。果たしてここからどうなるのか? まずはRISE側の反応に注目!
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