6月27日(金)後楽園ホールで開催される「Krush.177」の[Krush-OFGスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]に出場する橋本雷汰選手のインタビューを公開!
──相手が決まるのに、けっこう時間がかかりましたね。
橋本 メッチャかかりました。試合が流れてもおかしくないんちゃうかなと思うぐらいで、最初はフェザー級ということだったのでフェザーの体を作って用意してたんですけど、さすがに途中で食べちゃいました(笑)。
──最初は「試合できるなら何kgでもいい」という話でしたよね。
橋本 最初は69kgぐらいでもやるつもりやったんですけど、相手が決まらんってなってきた時に、最後の方はもう「何kgでもいいから試合したいです」という感じでした。
──シナ・カリミアンでも。
橋本 それはヤバいです。
──それはそれとして(笑)、最終的に水本悠我選手に決まりました。話が来た時、水本選手のことは認識していましたか?
橋本 3月のKrushで会場に行った時にちょうど試合をしていて、相手の子が(双子の)楓汰と同じジムやったので見ていました。けっこういい勝負していて、パンチはけっこう強いなと思いましたね。
──対戦相手となった今は、そのパンチは警戒すべき点ですか?
橋本 いや、僕には当たらないっすね。相手はアマチュア修斗で優勝していて、オープンフィンガーグローブ(OFG)には慣れてるって聞いたんですけど、当たらないですから。
──水本選手はかなり自信を持ってるようですが。
橋本 パンチも当たったら強いのかもしれないですけど、「当たったら」ですから。僕には当たらないですからね。当たる前にこっちが当てちゃいます。
──OFGでの試合という点はどうですか?
橋本 気持ち的にはいつも通りって感じなんですけど、K-1 GROUPとして初めてのOFGなので、ここで印象をつけて面白い試合をしたいです。別にベルトにつながるとかではないので、とりあえず盛り上がる試合をしたいと思います。
──OFGでの練習は、出場が決まってから始めたんですか?
橋本 いや、もっと前からですね。KrushでOFGをやるかもとなった時に、「これは絶対出たろう」と思って、そこから自分でOFGを買って練習し始めました。「俺が出るしかないやろ」と思って、出る気満々やったんで。
──けっこういろんな場面でやる気満々になりますよね。
橋本 そうですね。新しいこととか、絶対できなそうなこととかは一番最初にやっちゃいたいタイプなんで。よう分からん選手がやるよりも、グローブでもちゃんとやってきた選手が出てきて、面白い試合する方が方が盛り上がるやないですか。
──なるほど。練習していて、通常のグローブとの違いはどう感じていますか?
橋本 自分が殴るんが怖いですね。相手は大丈夫かなって。ミットとかやってて、最初は確かに距離感とか違ったんですけど、すぐに慣れて。「メッチャ威力あるんちゃう?」と思いました。だから大丈夫かなと。壊れちゃうんやないかと心配です。
──そんなに攻撃力が上がってますか。
橋本 軽くなるというのもあるんですけど、結局グローブでもOFGでも、俺がメチャメチャ強いんやなと。俺が強いから、その俺がOFG着けたらメチャメチャ強いんですよ。OFGがどうじゃなくて、俺が着けたら強いんすよ。
──本当に自信満々ですね。
橋本 満々っす。いつものグローブとはまた違ったものが見せれると思いますし。相手は自信持ってるか知らないですけど、それ以上に実力差を見せたいと思います。
──速攻で決めたい?
橋本 そこは迷ってるんですよね。1Rで倒しちゃってもいいんですけど、せっかくのOFGなので、ちょっとずつちょっとずつボロボロにしながら倒すのもいいかなと思って。でも、すぐ倒した方が盛り上がるなら倒しますけどね。そのへんの主導権は自分が握ってるよという感じで。
──でもそこは、常に悩みどころですよね。
橋本 そうなんすよ。僕の距離は絶妙にうまいんで。カウンターも得意なんで、打ち合うのもありっすよね。OFGだから。
──OFGでパンチをもらうことの心配はないですか?
橋本 もらわないんで。
──そうでした(笑)。
橋本 もらうことを考えたことはないので、そこは考えたことはないです。
──だとすると、「打ち合い」にはならないですよね?
橋本 ……確かに。まあ、一発もらってもいいですけどね。その方が面白くなりそうじゃないですか? どっちもスイッチが入って。お互いスイッチが入って、ドーン!と倒すのも面白そうじゃないですか。もらっても、見えてれば倒れることはないんで、大丈夫です。
──今大会ではOFGの試合が複数組まれていて、メインの神保克哉選手を筆頭に岩尾力選手も悠斗選手もいます。その中で一番インパクトを残す自信もある?
橋本 いや、俺でしょ!としか思わないっすね。力君も確かにいつもインパクト残してますけど、OFGなら僕も負けないぐらいの印象残しますよ。力君が僕の試合の後ですよね? 僕が先にヤッバいの見せちゃうよ、って感じです。
──この試合って、「特別試合」感はありますか?
橋本 OFGやから楽しいとは思いますけど、他の試合と一緒ですね。OFGやから特に緊張するとかもないし、普段やってるのと変わりはないです。
──ここで勝って、その先については?
橋本 あくまで僕が目指してるのはベルトなんで。5月の大阪で石田龍大選手と松本海翔選手のタイトルマッチが決まってて、通常の試合をやる相手がなかなか見つからない状況やったんで、OFGという違う形で盛り上げるのもいいかなと思ったんですよ。その後はまず自分が一番強いということを証明したいんで、元のスタイルでチャンピオンを目指したいです。「OFGをまた見たい」という声があれば、それはそれで考えますけど。
──ちなみにジムの代表の卜部功也さんから、OFGという点で何か言われていることはありますか?
橋本 いや、「雷汰の好きなように」と言われてますね。「任せるよ」と。OFGでやりたいと言った時も、前向きでした。
──では最後に、改めて今回の試合に向けての“決意”を教えていただけますか?
橋本 なかなか対戦相手が決まらなくて、流れるんやないかって心配やったと思うんですけど、OFGでも僕が一番というところを見せますんで、応援よろしくお願いします!
──分かりました。ありがとうございました!