明日の3大タイトルマッチで世界を体感!稲垣柊「日本人最後の砦として世界チャンピオンになります」=5.31K-1 BEYOND前日計量&会見
なお、K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチで王座防衛するはずのヨードクンポン・ウィラサクレックが規定体重の100gオーバーのため王座剝奪。稲垣柊が勝者の場合のみ王座獲得となる。(※ヨードクンポンは1ラウンドに減点1でスタート。ファイトマネー20%減額。6オンス、8オンスのハンデも稲垣側が拒否したため、8オンスで行う)
6名の詳細と会見コメントは以下の通り。
マハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂)
vs
ティアン・ターザン(オランダ/Luc Verheije Fight Club)
サッタリは24年9月にK-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチで王者リュウ・ツァーに挑むも判定負け。25年10月の『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE』では巌流島ルールに挑戦してマーカス・レロ・アウレリオからKO勝ちを奪った。25年4月にKrushクルーザー級王座を返上した。
ターザンは24年12月にK-1へ初参戦し、RUIをわずか27秒でKO勝ち。25年2月にはカルロス・ブディオの強打をもらいながらも、逆転の左フックでマットへ沈め、2連続KO勝ちを収めた強豪だ。30勝27KO無敗で幻想は広がるばかりだ。
■マハムード・サッタリ
――意気込み。
「準備万端、すべてうまくいっています。明日、私たちは最高のパフォーマンスをお見せするように戦います」
――会見でターザン選手に年寄りと言われてきたが。
「みなさん見た通り、私は19歳です(笑)。明日、彼は強い選手ですけど、倒し合いを見せたい」
■ティアン・ターザン
――意気込み。
「明日はKOする準備ができている。減量も5㎏くらいだったので問題なかった。最高の試合を見せたい」
――ヨガファイターとして定着してきたが、何が試合に役に立つか?
「ヨガをすることで柔軟性を得ることができる。それによってテクニックの可能性が広がってくる。同時にリラクゼーション効果もあるため、これまでの自分のキャリアに大きな影響を与えてきた」
――母親が来日して観戦すると聞いているが。
「そこにいるよ!ママターザン!」
オウヤン・フェン(王者/中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)
vs
ダリル・フェルドンク(挑戦者/オランダ/Fight Team Ringer)
オウヤンは23年12月に和島大海のK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルに挑戦し、2RKOを収めて第5代王者に。24年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、パスカル・シュロスを判定で下すも決勝ラウンドは怪我で欠場となった。10月はWLF MAX-70kg級王座決定トーナメント予選でヨハネス・バース、アレクセイ・ウリアノフに勝利。25年1月のWLF MAX-70kg級王座決定トーナメント決勝ラウンドでは、ルオ・チャオ、ハン・ウェンバオを破り頂点に立っている。
“美しき人狼”フェルドンクは、24年3月にK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦で、和島大海からKO勝ち。7月の準々決勝はデング・シルバに判定負けを喫したものの、10月にスーパーファイトでゾーラ・アカピャンから延長判定勝ちを収めて再起。25年2月はジョムトーン・ストライカージムをKOし、世界トップクラスの実力を証明した。
■オウヤン・フェン
――意気込み。
「今回3度目の来日になります。引き続き応援をしていただき、ありがとうございます。対戦相手のダリル選手はオランダのトップファイターで、強い選手という認識があります。相手がどうであれ、ベルトを渡すつもりはありません。必ず倒してタイトルを防衛したい」
――久しぶりの来日、変わったところは?
「たしかに、長い間K-1を離れていました。この期間、いろんなテクニックを練習してきましたので、とても自信がつきました。新しくなったオウヤン・フェンを見せつけて、パワーを感じてほしいです」
■ダリル・フェルドンク
――意気込み。
「日本に戻って来られて嬉しいです。今回トレーニング、減量も順調です。ベルトがかかっているのは楽しみですし、みなさんに新しいチャンピオンをお見せしたい」
――新チャンピオンになったら、どんな姿をファンに見せたいか?
「明日は、自分がチャンピオンになるつもりでいます。そんな姿を見せ続けたいと思っています」
ヨードクンポン・ウィラサクレック(王者/タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
vs
稲垣柊(挑戦者/日本/K-1ジム大宮チームレオン)
ヨードクンポンは24年9月に開催された第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメントでカン・ピナール、イオヌット・ポパから連続KO勝ち。決勝は稲垣柊を破り、新王者となった。25年2月はK-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチで鈴木勇人をKOし、初防衛に成功した。
稲垣柊は、K-1とKrushで11連勝した後、24年9月の第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント一回戦でレニー・ブラジをKO。準決勝ではトーマス・アギーレを撃破。決勝はヨードクンポン・ウィラサクレックに敗れ、K-1王者まであと一歩だった。25年2月は佐々木大蔵から判定勝ちを収め、今回、ヨードクンポンの持つK-1スーパー・ライト級王座挑戦へ駒を進めた。
■ヨードクンポン・ウィラサクレック
――意気込み。
「計量をクリアできず、みなさま申し訳ありませんでした。明日はそんな中でも全力を出し切りたいです」
――体重オーバーしたが、パンチでのKOを狙う?
「体重をパスできなかったことは残念ですが、勝ちに行きます。その自信はあります」
■稲垣柊
――意気込み。
「K-1、Krushのベルトをとって、僕が65kgの顔になります」
――相手の印象は。
「何もないです」
――3大タイトルマッチは唯一の日本人。どんな気持ちを作り上げてきたか。
「正直最初は怖かったけど、練習を重ねてきてワクワクしかないです。日本人最後の砦として、僕が世界チャンピオンになります!」
――明日は会場がほぼ満員になりそうだが、どんな試合を見せたいか。
「日本人は稲垣柊に任せたいと思える試合をお見せします」