5月25日(日)後楽園ホールで開催される「Krush.176」の[Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R]に出場する鬼山桃太朗選手のインタビューを公開!
──前戦、昨年12月の池田幸司戦から5ヵ月空きましたね。
鬼山 そうですね。前の試合が終わって、ちょっと作り直したいというのもあってこのタイミングになりました。その意味では空きすぎずという感じで、ちょうどいい間隔になりました。
──どういうところを作り直そうと?
鬼山 言葉にするのは難しいんですけど……気持ちの部分だったり、環境が変わったというのもあったので、そういうところ込みで、気持ちも技術面も作り直したいというのがありました。
──環境が変わったというのは、KRESTの代表が変わったところとも関係する部分ですか?
鬼山 そうですね。トレーニング内容が多少変わって、すぐに前の試合という感じだったので、そこをすり合わせるのが、僕は少し難しかったというのもあって。
──そんな中で今回は齊藤選手との一戦ですが、相手の印象は?
鬼山 昔、大久保琉唯選手にも勝っていたので、「下の階級でいい選手がいるな」とは思っていました。若いし、たぶん階級を上げてくるだろうなとも思っていたので、いずれはやるだろうなと思っていました。
──どういうところによさ、強さを感じていましたか?
鬼山 最近の若い選手って、技術が高いじゃないですか。彼も若いのにうまいなと思っていました。
──K-1甲子園組ですしね。自分との違いを感じる?
鬼山 真逆というとアレですけど(笑)、選手としてはだいぶ違うタイプかなと思ってますね。
──ちなみに鬼山選手は、何歳から始めたんですか?
鬼山 僕は9歳からですね。
──えっ、バリバリ子供の時からやってるんじゃないですか!(笑)
鬼山 いやいや(笑)、僕は一応、形だけというか。岡山でやってて、20歳の時に上京してきたという感じです。
──まあ実際、齊藤選手の世代はK-1 GROUPのピラミッド構造で育ってきた感がありますからね。そんな齊藤選手に対して、どう戦ってどう勝ちたいと思っていますか?
鬼山 基本的にはいつもと変わらずというか、自分のよさを消してしまったら勝てないと思うので、ベースは一緒なんですけど、今回の相手は若手で、そういう選手を迎え撃つ試合というのは今までのキャリアの中でもあまりなかったんですよね。だから実力差、力の差があるよというのを、齊藤選手にも周りにも見せ付けるような試合をしなきゃいけないなと思っています。
──また、池田戦に続いてバンタム級から上げてきた選手との試合が続きますよね。スーパー・バンタム級はK-1も含めて、選手の出入りもある状況ですが、その中でご自分の現状、立ち位置というのはどう認識していますか?
鬼山 ちょうど真ん中というか、「中堅」というか、だから今回みたいに若手の挑戦を受ける位置にいるのかなと思います。今後もそういう構図の試合が続きそうな気がしなくもないですし、だからこそ、圧倒的な差を見せて勝たなきゃいけないなと思っていますね。
──そこからトップグループに入っていくのには、何が必要ですか?
鬼山 とりあえず勝ち星がないといけないなと思います。強さとかは実際にやってみないと分からないので、勝ち星だったり、分かりやすいKOという結果は改めてすごく重要だなと思いますね。
──そんな中で先ほども言われたようにこの5ヵ月作り直してきて、今の自分に感じている手応えというのは?
鬼山 それこそ、昨年9月の岩尾力戦に向けての練習では、忘れかけてたものを思い出して、いい練習ができたんですよね。今回もそういう感じでいい準備ができているなというのは感じています。
──今回の後楽園大会では、メインの谷川聖哉選手を筆頭にKRESTから5選手が出場するんですね。ジム内の士気はかなり上がっているんじゃないですか?
鬼山 もちろんです。5月31日、K-1の横浜BUNTAI大会にもウチから3人出るんですよ。だから追い込みの人数が多いんですけど、同じ追い込みでも1人でやるのとみんなでやるのとでは全然雰囲気も違うし、そういう意味ですごく頑張れたところもあって、「みんなで勝とう」って言ってます。全員勝って、聖哉さんのタイトルマッチにつなぎたいと思います。
──鬼山選手としてもKRESTとしても、もっと上を目指していく上で大事な局面ですね。
鬼山 聖哉さんと対戦する山口翔大選手が、SNSでKRESTのことをいろいろ言ってましたよね。自分はそこに直接反論しようとかは思わないんですけど、体制が変わったり選手の動きがあってKRESTがもっと頑張らなきゃいけないのも確かで、僕自身も含めてみんなで頑張ってきた結果とか内容が問われると思うので、みんなで勝ちに行きたいです。
──では最後に、今回の試合への“決意”を改めて教えていただけますか?
鬼山 今回は、対戦する若手の齊藤選手や周りに、実力の差があると思わせなきゃいけない試合だと思うので、バチッと勝ちます!
──分かりました。ありがとうございました!