天野颯大「僕が一人で反乱軍リベリオンをぶっ潰します」レオナ・ぺタスとリザーブマッチで激突=5.31 K-1横浜
天野はK-1甲子園2021で-60kg優勝を飾り、2021年11月にプロデビュー戦をKO勝利で飾る。22年2月にK-1で田中聡にKO負けも、8月にKrushで啓斗を下して再起。12月に橋本雷汰に判定負けを喫したが、K-1グループで5連勝を飾り、25年2月のKrushライト級GPにエントリーして一回戦で児玉兼慎を延長判定で撃破。準決勝は古宮晴に判定負けに終わり、3位となった。
レオナは21年3月に武尊の持つベルトに挑戦。武尊の強打でKO負けを喫したものの、壮絶な打ち合いを繰り広げた。12月にマキ・チャーチャイを撃破。22年6月の「THE MATCH 2022」では中村寛との接戦に敗れた。K-1スーパー・フェザー級のベルトに照準を定め、9月にスーパー・フェザー級王座決定トーナメントに出場。アヤブ・セギリ、大岩龍矢、朝久裕貴を下して、第5代K-1スーパー・フェザー級王者となった。ケガで欠場していたが23年12月の復帰戦でレミー・パラと対戦するも判定負け。K-1スーパー・フェザー級王座を返上するも、K-1を改革するために反乱軍RibelLion(リベリオン)を作り活動している。
「トーナメントに関してはいい経験ができました。一つ上のライト級の厳しさが身にしみて分かった反面、いけなくはないという自信にもつながりましたので出てよかったです」
――一回戦は児玉兼慎選手との潰し合いになりました。
「もうちょっと楽に勝てるかなと思っていました。でも、児玉君のトーナメントにかける思いが強く、すごく仕上げてきたのが分かりました。その思いに応えるではないけど、下からきた選手に負けるわけにはいかないのでKOで勝つつもりでいました」
――それが、激闘に発展したと。
「いい攻撃が当たっても、なかなか失速しなかったですね」
――準決勝は古宮晴選手と対戦しましたが、ダメージはいかがだったでしょうか?
「一回戦が終わり、ダメージの蓄積はありました。打ち合いになったので、とにかく頭が痛くて。しかも試合間隔で短くて、完全回復まではいかなかったです」
――肉体のダメージは?
「そこは大丈夫でした。蹴っていたのは自分の方だったんですけど、そこのダメージはなかったです」
――痛めないくらいに正確に蹴れていたと。
「それもありますし、自分と他の選手の攻撃が少し違うと思います。足幅のスタンスとか。僕はローキックを全部カットしますし、カーフキックも効いているように見えても足でさばいているのでダメージはなかったです」
――準決勝の古宮戦は、いかがでしたか?
「1ラウンド目は最初に立てていた作戦がはまらなくて、それで会長から作戦変更の指示で2、3ラウンドに少し盛り返した感じでした」
――言える範囲だと、どんな作戦だったのですか?
「足を潰す作戦ですね。古宮選手は一回戦の永澤サムエル聖光戦で、かなり蹴られている印象があったので、そこを狙っていきました。でも一発目、奥足へローキックを蹴ったんですけど止まらなかったので、効いてないのかなと。そこで2、3ラウンドは距離を詰めて打ち合う作戦に変更しました」
――そこで差がついてしまったと。
「また延長かなとは思いましたけど。負けか引き分けかなくらいの印象だったので」
「もちろん、大きいですね。あと昨年の友尊戦の5日前オファーもそうですね(Krush.163=2RKO勝ち)。あの経験が必ず活きると思っています」
――今回、K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・リザーブファイトでレオナ・ぺタス選手と対戦することになりました。率直な感想は?
「彼が反乱軍リベリオンという組織を立ち上げて宮田プロデューサーに噛みついていたので、僕は守る立場としてXで対戦を名乗り出ました。スルーされると思っていたら、レオナ選手がそれについて反応してきて。そして、会長から試合オファーがあって。驚きましたね、本当に受けてくれるんだと(笑)」
――レオナ選手に対しては、どんな思いがあるんですか?
「武尊選手と試合をしていて、K-1のチャンピオンにもなっていて。時代を作ってきた選手というイメージですね。でも年齢も年齢ですし、世代交代かなと思っています(レオナが33歳、天野が21歳)。K-1を改革するには遅いんじゃないですかね」
――レオナ選手が宮田プロデューサーに嚙みついている行為は、どう見ていますか?
「僕はKrushライト級トーナメントに使ってもらったり、Krush名古屋大会で試合を組んでいただいた恩があります。マッチメイクに文句を言うレオナ選手は、ちょっと違うんじゃないかなと思っています」
――宮田Pのことをポンコツとか言っています。
「ポンコツではないです」
――今回のリザーブマッチについては。
「正直。最初はリザーブかーと思いましたけど、相手が前チャンピオンのレオナ選手なのでタイトルマッチのつもりでいます」
――どんな試合になりそうですか?
「距離感が対照的です。レオナ選手は長い距離、僕は近い距離に入らないといけないので、レオナ選手と武尊選手のような戦いをイメージしています」
――前チャンピオンのレオナ選手を破れば、ある意味、トーナメントで勝った選手と対戦という路線も出てくるかもしれません。
「そこはアピールしたいですね」
――リザーブから本戦に出る可能性もありますが。
「そこは考えないようにしています。当日になって、もし出ることになれば切り替えて考えます。それこそKrushライト級GPでの経験が活きると思います」
――ちなみにレオナ選手の前回の試合となったレミー・パラ戦は見ましたか?
「はい。その時、僕はプレリミナリーファイトで試合をしています(原田翔貴にKO勝ち)。まさか対戦するとは思わなかったので、負けたんだくらいにしか思っていませんでした」
――その選手と試合をするとは。
「まさかですよね。でも、これも巡り合わせなので、レオナ選手を倒して僕が一人でリベリオンを潰します」
――すでにリベリオンの児玉選手にも勝っているため、ここでレオナ選手を倒せば、あとは戦える階級だと松山勇汰選手ということなりますね。
「僕一人で行けますね。何だったら、永坂吏羅選手にも階級を上げてもらって全員を潰しますよ」