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和島大海、王座陥落からのリベンジへの道!「もっと強くなった姿を見せたい」=3.20「K-1 WORLD MAX」

 3月20日(水・祝)に国立代々木競技場第一体育館で開催の「K-1 WORLD MAX」の「K-1 WORLD GP 2024 -70kg世界最強トーナメント開幕戦」で、“美しき人狼”ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)と対戦する和島大海(月心会チーム侍)が、決戦前のインタビューに応じた。

 和島は昨年7月大会で、5年前に敗れているジョーダン・ピケオーを相手に2度目の防衛戦を行い、2RKO勝利で王座防衛とリベンジを果たした。12月のオウヤン・フェンとのK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチは2RKO負けを喫し、王座から転落。今回が再起戦となる。

 対するフェルドンクは、端正な顔立ちとアグレッシブなファイトスタイルから“美しい人狼”と呼ばれているオランダの強豪ファイター。ヨーロッパのキックボクシング団体『Enfusion』(エンフュージョン)の元ライト級(-70kg)王者で、11勝のうち7KOと高いKO率を持っている。とくに左フックが強く、パンチの回転の速さで相手のガードを弾くパワーが持ち味。
――昨年末は、オウヤン・フェン選手とのタイトル防衛戦で敗れてしまいました。試合映像は見ましたか?

「はい。自分で確認しました」

――敗因の分析は。

「分析もしましたし、ホント何回も見たんですけど、ちょっと調子乗っちゃいましたね」

――調子に乗った?

「自分の持ち味というか、一番の武器がやっぱ蹴りだったと思うんですけど、メインっていうのもありましたし、地元でメインでタイトルマッチなので、どうしても倒したくてパンチで勝負してしまったっていうのが敗因かなと思います」

――オウヤン・フェン選手の強さは、どこに感じましたか?

「本当に強い選手だと思うんですけど、正直強いっていうよりは上手いというか、すごく研究されてというか、やりにくいっていう印象が強かったですね」

――では、調子に乗ってなければ勝てる要素は十分あったと。

「そうですね、もう一回やれば、絶対勝てると思います」

――その中で自分のウイークポイントに気づかされたことはありますか?

「自分のスタイル的には、やっぱりもっと蹴って確実に仕留めるってタイプだったと思うんですけど、本当にずっとKOが続いてて本当に調子乗っちゃったって感じですね」

――かなり落ち込んでましたか?

「めちゃくちゃ落ち込みましたね。もうずっと落ち込んでました」
――SNSでも、安保瑠輝也選手が「和島でも負けるんや」とコメントしていましたが、こうした書き込みを見て心にグサッと来たりしましたか。

「グサッときた…、いやでももう負けたこと自体でもう無でした。周りの声が本当聞こえないぐらい落ち込んでたんで、周りの声がほとんど入ってこなかったぐらいの状態です」

――そこから、どのくらいで立ち直ってきたのでしょうか。

「どれくらいですかね。徐々にですけど、まあ割とすぐ吹っ切れたかもしれないです」

――それは何か落ち込んでいてもしょうがないみたいな、切り替えがあったということですか?

「切り替えもありましたし、負けた次の日の朝、何かこう川で寝てたんですよね。で、空を見上げてて何にも曇ないぐらい晴れてて、何かそれにむかついてちょっと頑張ろうって思いました(笑)」

――ムカついた?

「なんで、こんな晴れてんねんと思って。こっちはこんな落ち込んでるのに、なんでこんな晴れてんねんと思って。もう一回やろうかなみたいな感じですかね。そこでもう一回頑張るって思ったんですけど。まあ立ち直ったのは徐々にですけど、そんな感じですかね」

――練習を見てもらっている吉鷹弘トレーナーには、試合直後に何か言われましたか?

「色々言われましたけど、もう一回やったらいいぐらいの感じですね。負けたけど、ここで終わりじゃないみたいな。そういった感じで励ましてもらって。もう一回ベルト獲りに行くようにみたいな感じです」
――今回K-1WORLD MAXの復活もありますが、新たな目標みたいなものは、ご自分の中で芽生えてきましたか?

「新しくというか、チャンピオンの時でもやっぱり世界最強を目指してたので、そこは変わらず。それでベルトも取り返して世界最強っていうのが変わらず目標です」

――ああいう負け方をしたからこそ、少し強くなれたみたいな部分もあるんじゃないですか。

「格闘技の怖さっていうのもやっぱり改めて思いましたし、もう一度這い上がっていこうって、その駆け出しの頃じゃないですけど、もう一回挑戦していこうっていうメンタルになれて本当そこは良かったなと思います」

――一回戦の相手は、ダリル・フェルドンク選手ですが、オウヤン・フェン選手もエントリーしてきました。

「正直に言うとワンマッチでやりたいっていうのはありますね。2020年にトーナメントを一回経験してるんですけど、やっぱし結構しんどいっていうのと、できれば、そのトップクラスの選手とはワンマッチでやりたいなって思います」

――トーナメントは、かなり過酷でしたか。

「結構キツかったですし、自分のスタイル的にも倒しに行くっていうよりは、やっぱ3ラウンドかけてきっちり倒すっていう感じなので、トーナメントになるとちょっとしんどいなっていうのはありますね。

 でも、トーナメントしんどいって言っても、出るって決めたからには、やっぱり絶対勝ちたいんで頑張ります。前回負けた時もすごい応援してくださってる方達が、もう自分より悔しがってたりとか泣いてる方もいたり、そういう顔も見たくないんで、その応援してくださってる人達のためにも勝ちたいです」

――悔しい負けを知って、自分なりにリセットして3月20日を迎えると思います。どんな新しい和島大海を見せたいですか?

「僕、結構負けてるんですけど、負けてからベルトもリベンジで獲っています。今回も、ただで負けるっていうのはやっぱ悔しいんで、もっと強くなった姿を見せたいと思います」
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