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「K-1 WORLD GP」7.17(月・祝)両国<公開練習>菅原美優、週5回スパーリングの猛特訓で勝利を掴む!「チャンピオンになって前にも増して責任感がある。それを試合で見せたい」

 東京・K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフにて、7月17日(月・祝)両国国技館で開催される「AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023」の[第17試合/スーパーファイト/K-1女子アトム級/3分3R・延長1R]でディミトラ・アガサゲリドゥと対戦する王者・菅原美優が公開練習を行なった。

 今年3月「K’FESTA.6」で、昨年の王座決定トーナメントの決勝で敗れたパヤーフォン・SWタワンにリベンジを果たし、悲願のK-1王者になった菅原だったが、試合内容は納得のいくものではなかった。「練習したところが1割も出なくて本当に落ち込みました。ベルトはもちろん欲しかったんですけど、それよりも自分の納得のいく試合やしっかり練習したことを出したりとか、そっちを求めているのがあったので悔しいですね」と、悔しい想いをした試合だったようだ。
 そこで菅原はタイトルマッチ後に練習のやり方も「質を上げたり、頭を使うようになったり、もっと意味合いを考えるようになったり」と改めた。今までは感覚的にただガムシャラに頑張ってきたものの、それだと「良く言えば意外と何でもすぐできるんですけど、理解してやっているわけじゃないんで、ブレた時に修正しづらかったりとか、どこがズレておかしくなっているのか分からなくなったりするんですよ」という不具合があったという。

 そのため、「感覚でできてもちゃんと理解するまでやったりとか、体のどこを使ってパワーが出ているとか、力がどこから来ているのかとか、そういうことを考えるようになりましたね」と、練習の質の向上に努めていたようだ。

 また引き続きボクシングスパーにも力を入れており、「オススメはしないですけど」と断りを入れつつ、蹴りのスパーリングも含めると週4~5回の頻度でスパーリングに取り組んでいるという。スパーリングによって感覚を掴めるタイプの菅原にとって欠かせないものらしく、特に実戦に近い形式で同じ女子とできるボクシングのスパーは重要視している。「今回初めてパンチのスパーをやり過ぎてズレが出て躓いたところがあったんですけど、逆にそれがあって良かったなと思っているところもあるので、また一つ躓いたことで勉強になったところはあります」と、身になるものも多かったようだ。
 今回の対戦相手のディミトラは菅原にとって、初めて対戦する欧米人の選手だ。「凄いパワフルで前にガンガン出てくるファイトスタイルで、嫌いなタイプですね」と苦手にしているタイプのようだが「欧米選手とはずっと試合をしてみたかったんで、嬉しいなと思います」と、ワクワクする部分もあるという。海外の強豪選手を迎え撃つのもK-1チャンピオンの仕事。それもしっかりと心得ており、「前にも増して責任感はあるんで、しっかり試合で見せたいなと思います」と、K-1王者としての実力を今回こそしっかりと見せつけるつもりだ。

「ベストは圧倒的に勝って、試合をコントロールして、最終的に倒すというのが理想的な形ではあるんですけど、そこにこだわると上手くいかないと思うので、自分がやってきたことをしっかり出す」と、前回のパヤーフォン戦でできなかったことをやり遂げるのが今回の試合の目標だという菅原。以前はK-1のベルトを獲るという明確な目標があったが、それも達成した今は、「ひたすら強くなりたい」とさらなる強さを求める。

「ここ勝って、もっといろんな海外選手と試合を組んでもらって、たくさん経験を積みたいなと思っていますね」と、王者となっても成長していくことに関してはまだまだ貪欲だ。「この前の試合から変わったなって言ってもらえるように、成長した姿を見せられるように」と、王者として進化した姿で両国のリングに立つ。
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