「K-1 WORLD GP」7.17(月・祝)両国<インタビュー>篠原悠人「技術・戦術だけじゃなく経験値もフルに使って『まだまだ篠原は上にいけるんや』と思わせる試合で勝つ。自分がライト級でどの位置にいるかをアピールしたい」
――2023年最初の試合が決まりました。オファーを受けた時の心境を聞かせてください。
「ライト級でやったことがない相手は里見柚己選手か龍華選手くらいだったので、やっぱりきたかという感じでした」
――昨年12月の弘輝戦以来、約7カ月ぶりの試合ですが、試合間隔的にはいかがですか?
「ちょっと空いたかなと思うんですけど、前回の試合では自分が練習でやってきたことの10分の1も出せなかったんですね。そこをしっかり練習で固めてから試合をしたかったので、試合間隔が空いた分、ちゃんと練習できたと思います」
――弘輝戦も含めて、どんなことに取り組んでいるのですか?
「去年8月に与座(優貴)選手に負けた時、自分は身体が頑丈な方じゃないので、戦い方や試合の作り方を変える必要があると痛感したんですよ。今まではパンチに頼っちゃう部分があったんですけど、パンチ以外の蹴りの部分だったり、パンチにつなげるための技や組み立て方だったり……そういうところを意識して練習していましたね」
――そのなかで対戦相手の龍華選手にはどんな印象を持っていますか?
「前回の弘輝選手もサウスポーで、実は僕キャリアの半分くらいはサウスポーと試合してるんですよ。だからサウスポーに苦手意識はないし、サウスポーに対する戦略を練ってきました。あと今まではざっくり相手の映像を見るだけだったんですけど、今回は相手の過去の映像もしっかり見て分析して、相手の癖や弱点を突くところにフォーカスした練習をしてきました」
――試合への取り組み方そのものを変えたんですか?
「はい。今まではトレーナーと作戦を考えつつ、相手どうこうよりも自分の強みを伸ばす・自分を上げる練習をして試合をしてたんです。でもよりレベルの高い試合をするために、対策や研究にも力を入れました」
――ではより鮮明に倒す・勝つイメージができていますか?
「そうですね。今まではざっくり全体的なイメージしかできていなかったですが、もっと具体的なパターンでイメージできています」
――3.12「K'FESTA.6」で与座選手が新王座に就くなど、K-1ライト級では動きがありました。そのなかでどんな試合をしたいですか?
「今、与座選手が頭一つ抜けている状況なので、挑戦者にたどり着くために内容的にもレベルが高い試合をしたいです。僕は龍華選手=強い選手だと思っているので、この試合でどういう勝ち方をするかが重要だし、自分がライト級でどの位置にいるかをアピールしたいです」
――今回の試合はK-1甲子園王者対決(篠原=2015年優勝、龍華=2019年・2020年)でもあります。下の世代の選手を迎え撃つ心境はいかがですか?
「僕も年齢的には25歳で若いんですけど(笑)、龍華選手は21歳とかですよね。ちょうど昔の自分を見ているような感じがするんですよ。勢いと若さで勝ってきたけど、それだけじゃあかんってところにいて。僕もその壁にぶつかって悩んだことがあるし、そういう相手と試合するのは変な気持ちですね。試合になったら技術・戦術だけじゃなく経験値もフルに使って『まだまだ篠原は上にいけるんや』と思わせる試合で勝ちます」