「K-1 WORLD GP」6.3(土)横浜<インタビュー>大岩龍矢「注目を集めるために色んな方法があると思うけど、結局一番は面白い試合をする・いい試合を見せること。だからこそもっと強くなりたい」
――今大会では横山朋哉選手と試合が決まりました。昨年の王座決定トーナメントの3位同士の対戦ですし、まさに勝てばタイトル挑戦に近づく、負ければタイトル挑戦から遠のく試合になったと思います。
「本当にその通りだと思います。でもこの試合だけじゃなくて、今の僕は一試合一試合の結果ですべてが変わってくるので、横山選手が相手だからということではなく、勝てば先に進むし、負ければ後退する、そんな試合だと思っています」
――対戦相手の横山選手にはどんな印象を持っていますか?
「昔から『若くて強い選手がいるな』と思っていたし、いずれやることになるだろうなと思っていました。ただ実力はあると思うんですけど、ここぞという時に負けている印象もあって。お前が言うなよってツッコまれそうですけど(苦笑)、そういうタイプなのかなと思います」
――それもあって記者会見では「気持ちが弱い」という言葉もあったのですか?
「押されている試合は心が折れて後半(動きが)落ちている印象があったので。実力とかセンスはすごいけど、気持ちの強さはあまりないのかなと思います」
――大岩選手はご自身のYouTubeチャンネルでも、この試合のことをもっと多くの人に知ってもらいたいと発言していましたが、改めてそれについてはいかがでしょう?
「いま注目を集めるために色んな方法があると思うんですけど、結局一番は面白い試合をすること、いい試合を見せることだと思うんですよ。で、そのためには実力が必要で、まだ今の僕にはそこまでの実力がないんだと思います。だからこそもっと強くなって、前回『K'FESTA.6』のように倒して勝てる選手にならなければいけない。『大岩の試合ははずれがない!』とか『大岩の試合は面白いから見に行こう』と思わせる試合をしたいです。横山選手は強くて強敵だと思うんですけど、そういう相手に倒す試合ができれば一般の方にも届くと思うし、それが自分の最近のテーマですね。ただ勝つだけじゃなくて“魅せて勝つ”」
――前回は代打出場ながら國枝悠太選手を右一発で倒す試合でした。あれで掴んだ手応えはありますか?
「あれは自分のと得意な形なので、それがどんぴしゃりで決まったなと思います。自分の得意な形に持っていけば、誰にも負けない自信もあるし、最近は出稽古も取り入れて色んな相手とスパーリングして、どうやって戦えばいいかがより分かるようになりました」
――大岩選手のなかで武尊選手がK-1を卒業して、自分がやらなきゃいけないという気持ちは強くなりましたか?
「自分が武尊の代わりになるというよりも……チャンスだと思いますね。僕は武尊にはなれないけど、武尊と違うポジションから盛り上げられると思うし、そのポジションから武尊を超えたい。武尊が大きくしてくれたK-1や格闘技を、武尊と違う位置から引っ張っていきたいです。それには結果が必要だし、それがK-1チャンピオンになること。K-1チャンピオンになるという結果を残して、いろんなことを発信できる選手になります」