「K-1 WORLD GP」6.3(土)横浜<インタビュー>椿原龍矢「僕はチャンピオン以外はみんな一緒だと思っている。森坂選手に挑むつもりでしっかり倒しにいきたい」
──椿原選手の前回の試合は昨年12月K-1大阪大会での兼田将暉戦でした。あの試合はダウンを奪われての判定負けでしたが、振り返ってみていかがでしたか?
「負けてはしまったんですけど、練習していたことの中で『これがあかんかったな』や『これは良かったな』という区別ができたし、負けたものはしょうがないので切り替えて、次の試合に活かそうと思いましたね。」
──反省材料や修正点が見つかった試合だったということですね。今、連敗中ですけど、ご自身ではどのへんに原因があると考えていらっしゃるんですか?
「原因は分からないんですけど、ただ倒しにいきたいという気持ちに体がついていってないのと、パンチを練習してきたんでパンチにばっかり自信を持ってしまって、そればかり振ってしまったのが僕的にはあかんかったなと思っていますね。今そこを修正しているところで、チームでも考えてもらっていますし、次の試合までには完成させたいなと思っています。とにかく自分のレベルを上げたいなと思っているんで、しっかりと修正したいですね」
──逆に新たに取り組んでいることはありますか?
「それを言うとネタバレになるので…ごめんなさい(笑)!」
──分かりました。そして、今回のK-1出場のオファーが来たわけですけど、対戦相手を聞かされた時はどんなお気持ちでしたか?
「一回やったこともありますし、とりあえず試合に呼んでもらって良かったなっていうのはありましたね。『良かった、試合が決まって』って思いました」
──対戦相手の森坂選手は先日Krushのチャンピオンになったばかりで、かなり上り調子の選手です。今おっしゃられたように5年前にKHAOSで一度対戦していますけど、その当時と現在の印象の違いはありますか?
「あの時よりはパワーもめちゃめちゃついていると思いますし、体幹もしっかりついてはると思いますし、バックブローっていう森坂選手の有名な技も増えたと思いますしね。ただ、それは僕も同じでお互いに強くなっていると思うんで、結果は前と変わりないようになると思いますね」
──森坂選手は主にKrushで戦ってきて実績を積み上げて、このたびチャンピオンになりました。一方の椿原選手はこの数年間はK-1で戦ってきて、チャンピオンにもなったわけですけど、その差を見せてやりたいというのはありますか?
「もちろん負ける気はさらさらないんで、今回も今まで通りしっかり戦いたいですね。連敗をしてしもうてるんで、3連敗はメンタル的にもキツいし、しっかりこの試合に勝って、今後の弾みにしていこうかなと思っています」
──ちなみに連敗している心境はどうだったんですか?
「僕はめちゃ切り替えが早い方なんでしゃあないかなと思っているんですよ。負ける時は負けるし、勝つ時は勝つと思っているんで、今はしっかり切り替えてやっているし、次は勝てるように頑張りたいなと思っていますね」
──一方で、相手が5連勝中という、その戦績は気になりませんか?
「そんなのは全くないですけど、今、森坂選手にある勢いを全部もらってしまえば、逆に僕も5連勝どころか10連勝、20連勝していけると思っているんで、そのままいったりたいなと思っていますね」
――勢いも奪ってやると。昨年の8月のフェザー級世界最強決定トーナメントで戦った斗麗選手が、RISEとの対抗戦で負けてしまいました。その試合はご覧になりました?
「会場にいたので見てました。あの時は一お客さんとして観戦してたんで、対戦相手(安本晴翔)を見て『あの人、上手な人やな』って思いましたね(笑)」
──また同じ月心会チーム侍の和島選手がK-1チャンピオンとして活躍されていますけど、それは見ていてどうですか?
「僕はチームの仲間が活躍するのが嬉しいですし、和島さんのことはめっちゃ好きなんで、上で待っとってもらって、いつか一緒にベルトを巻きたいんですよ。だからそれまで頑張りたいなとは思ってます。でも、和島さんはスーパー・ウェルター級やから外国人とばっかりやないですか? それが大丈夫かなって心配です(笑)」
──今後、フェザー級のトップ戦線に残っていくには大事な試合だと思いますが、どんな試合を見せたいと思っていますか?
「とにかく勝たなダメなんで、まずはしっかり勝つこと。その中で内容とかも問われてくると思うんですけど、僕はK-1チャンピオン以外はみんないっしょだと思っているんで、Krushチャンピオンの森坂選手に挑むつもりでしっかり倒しにいきたいと思っています」
──今はこの一戦に集中していると思うんですけど、この先の展望はどう考えていらっしゃいますか?
「僕、この2戦、その先ばっかり語っとって負けちゃっているんで、今回は語らんようにします(笑)」