「K'FESTA.6」3.12(日)代々木<インタビュー>大岩龍矢「小澤選手は武尊の金魚のフンにすらなれないと思う。一歩踏み出す力で倒す・魅せる試合をしたい」
――前回9月K-1横浜アリーナ大会でのスーパー・フェザー級王座決定トーナメントでは準決勝でレオナ・ペタス選手にKO負けという結果でした。
「1日3試合のワンデートーナメントに出るのが初めてで、1回戦に比べると集中力が落ちていたと思うんですよね。実はレオナ戦の2Rが終わったあとのインターバル中に『これ、いけるわ』と思って、今思うと気が緩んだんですよね。それで3Rが始まって、あの一発を喰らっちゃったという。もちろんあそこで飛びヒザ蹴りを出せるレオナ選手もすごかったと思うし、それと自分の気の緩みが重なったと思います」
――そして「K'FESTA.6」で小澤海斗選手との再戦が決まりました。会見では「世川くん(武尊)の金魚のフン」と挑発されていました。
「正直あまりムカつかないんですよね。本当はムカついた方がいいのかもしれないですけど。結局、最後はリングで決着をつけるものだから、そこで勝つ方が大事だと思うんですよね。だから何を言われてもムカつかないし、それより試合で勝つために頑張った方がいいんじゃないのと思います」
――大岩選手は武尊選手の金魚のフンだと言われたことを率直にどう思いますか?
「昨年9月のスーパー・フェザー級王座決定トーナメントの時にも話しましたが、僕は仲良しこよしで武尊と一緒にいるわけじゃないんですよ。今は所属が変わりましたが、ずっと同じジムで切磋琢磨してきた仲間だし、武尊と一緒にいることって簡単じゃないんですよ。武尊の練習量や練習への姿勢、格闘技に対する熱量……それを間近で見ていて、ついていくことも大変です。だからこそ武尊と一緒にいることで自分を成長させてもらえているし、中途半端な覚悟と気持ちじゃ一緒にいることすら無理だと思います。もし小澤選手が武尊と一緒にいられる立場だったとしても、武尊にはついていけないと思うし、僕のことを金魚のフン呼ばわりするなら、小澤選手は金魚のフンにすらなれない、金魚のフン以下だと思います」
――大岩選手と小澤選手は今回が2度目の対戦で、最初の対戦は2016年8月のKrush名古屋大会でした。結果は大岩選手の判定負けでしたが、当時は今ほど武尊選手と近い距離ではなかったですか?
「その時は一緒にジムで練習しているくらいでしたね、そのあと武尊と一緒に一カ月くらいアメリカにいったんですよ。そこから付き合いが深くなったと思います。武尊と一緒に生活していると、ここまで格闘技にかけているんだと思うことがたくさんがあって、格闘技に対する向き合い方・考え方が一気に変わりました」
――そういう意味ではまさにこの6年7カ月やってきたことの差が出る試合になると思います。
「本当にそれを見せなきゃいけないと思うし、自分がやってきたことを試す意味では一番いい相手だと思います」
――これから大岩選手はどんな試合をしていきたいと思いますか?
「勝つためにやるのは当然で、いかに魅せる試合ができるかだと思います。それこそ魅せる試合をして結果を出してチャンピオンになったのが武尊だと思うし、K-1を引っ張っていくのはそういう選手だと思うんですよね。だから僕もただ勝つだけじゃなくて、魅せる試合…もっと言うなら倒す試合をしてチャンピオンになりたいです」
――そのためには自分に何が必要だと思いますか?
「本当に細かいところで…あと一歩踏み出す力ですね。その力があれば倒せるようになれると思います。今回から鎖も復活しますし、新しい大岩龍矢、ニュー・アンチェインを見せたいです」