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「K'FESTA.6」3.12(日)代々木<インタビュー>谷川聖哉「オランダでの武者修行で自分がK-1の重量級を引っ張る存在になるという自覚が強くなった。ラテスク戦は格闘技人生の分岐点になると思っています」

 3月12日(日)東京・国立代々木競技場 第一体育館「K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K'FESTA.6~」の[K-1クルーザー級/3分3R・延長1R]でステファン・ラテスクと対戦する谷川聖哉のインタビューを公開!

――谷川選手は昨年末にオランダまで武者修行に行かれたそうですね。

「Mike's Gymに1カ月間、ニッキー・ホルツケンのジムに1週間練習させてもらいました。日本では重量級のスパーリングパートナー探しに困るのですが、オランダではたくさんの重量級選手とスパーリングさせてもらいました」

――オランダで練習するのは初めてですか?

「2回目ですね。5年ほど前にもオランダに行かせてもらって、その時はメジロジムでロエル・マナートとも練習しました。今回は5年間の成長や手応えを感じることもできましたし、前回よりスパーリング相手のレベルも上がっていたと思うので、自分の弱点も分かりました。オランダには色んな国の選手が練習に来ていて、みんなから『日本・K-1で試合することが子供の頃からの夢なんだ』と言われたんです。改めてK-1のすごさを感じましたし、その舞台で戦わせてもらっている意味を感じました」

――それは海外に行かないと分からないことかもしれないですね。

「はい。おこがましい言い方かもしれませんが、そういう海外の選手たちが日本・K-1で戦っていけるためにも、日本人の僕が重量級を盛り上げなきゃいけないと思うし、僕が海外の強豪と戦える選手にならないと外国人選手を招聘することが難しいと思うんですね。そういう自分がK-1の重量級を引っ張る存在になるという自覚も強くなりました」

――海外の選手からしてもK-1ファイターとして谷川選手は注目される存在だったのですか?

「色んなことを質問されましたし、ぶっちゃけ潰しに来る選手もいました。でもそういう練習をするためにオランダに行ったわけですし、いざスパーリングが終わればみんな仲良くフレンドリーなので、いい経験をさせてもらいました」

――そして今大会ではステファン・ラテスクと対戦が決まりました。SNSでは「良くも悪くも今まで一番反響があった」とも言っていましたね。

「昨年の『K'FESTA.5』無差別級トーナメントで準優勝した時も反響がありましたが、試合前にこれだけ反響があったのは初めてですね」

――ラテスクと戦うことに賛否両論あったと思うのですが…

「圧倒的に“否”の方が多かったです。僕はサッタリに3回負けていて、ラテスクはサッタリにKO勝ちしているので、否定的な意見が多いことは予想していました。でもそれも含めて予想をひっくり返したいですね。僕は自分がクルーザー級の日本人最強・エースだと思っているので、そこを試されているというか、僕が勝つことを期待してくれている人たちもたくさんいるので、その期待に応えたいです。自分の格闘技人生の分岐点になると思っています」

――今まさにラテスク攻略の練習をしているところだと思いますが、ラテスクの穴は見えていますか?

「サッタリをKOしたインパクトはすごかったですが、他の試合映像を見たり、トレーナー陣と研究するなかで、穴はいくつもあると思っています。あとは僕はラテスクと相性がいいと思っています」

――まさに今後の重量級の行方を占う一戦だと思いますが、どんな試合を見せたいですか?

「今のK-1は軽量級が主体になっていて、以前ほど重量級にスポットライトが当たっていないと思います。現役時代の魔裟斗さんが『俺が重量級に喧嘩を売る』と言っていましたが、まさに僕も『軽量級に喧嘩を売る』つもりです。これもオランダに行って分かったことですが、日本で試合や練習していると『重量級なのにスピードがある』や『重量級なのにテクニックがある』と言われるんです。でも海外でそれは通用しなくて、階級関係なくスピードがある選手はあるし、テクニックがある選手はある。『重量級なのに』という考え方がないんです。KRESTのトレーナーのみなさんもそういう指導をしてくれるし、軽量級の選手に交じってラントレにも参加しています。僕はずっとvs世界を見据えて練習・トレーニングをやってきたので、少しずつではありますが、その成果も出てきていると思います。もともとK-1は重量級から始まったものなので、また重量級の時代を作りたいですし、僕が重量級のスターになっていきたいと思います。そして今回の試合も含めて、日本の選手たちが世界の強豪に立ち向かっていく姿を見せたいです」
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