news

ニュース

「K-1 WORLD GP」12.3(土)大阪<特別取材>壬生狼一輝をレオナ・ペタスが全面サポート “壬生狼キック”で世界を獲れ!「壬生狼はちょっと機転を利かせれば倒せる選手になる。そういうところを僕がアドバイスしてます」(レオナ)

 静岡・力道場静岡にて、12月3日(土)エディオンアリーナ大阪「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の初代バンタム級王座決定トーナメントに出場する壬生狼一輝と第5代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者のレオナ・ペタスが合同練習を実施。レオナが壬生狼にトーナメント制覇に向けてアドバイスを送った。
 壬生狼とレオナの接点は、レオナの弟の加藤虎於奈と壬生狼が同じ大会「Krush.121」(2021年1月23日)に出たことから始まる。共に勝利し翌日の一夜明け会見で一緒になり、壬生狼に虎於奈から「君、面白いね」と声を掛けられたことから交流が始まり意気投合。そこからレオナともつながり、壬生狼が東京に行く際にはレオナが所属しているLARA TOKYOに出稽古にいくこともあるという。レオナも力道場静岡に出向き、深澤(史和)代表の指導を受けるようになり、9月のK-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント前には週1で東京から通っていた。
「深澤先生はうちのジムにはない面白い考え方を持っている方で、型にはまらず、人とは違う発想の攻撃の出し方を教えてくれました。型にはまらなくても理屈がしっかりしている指導をされているので、これはいいなと。移動時間は大変ですが、それ以上に刺激をもらえてトーナメントでも優勝できたので僕にとっては来る価値は十分ありました」(レオナ)

 今回は壬生狼が出場する12月のトーナメントのサポートのためにレオナが力道場静岡での合宿を敢行。取材はプロ練後に行われ、レオナは壬生狼にトーナメント用のアドバイスとして“壬生狼キック”を出してほしいという。

「僕が壬生狼から伝授した技はないんですけど、逆に僕が伝授された技があって。それが“壬生狼キック”です。今、K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTの与座優貴選手が使う“与座キック”が注目されてますけど、僕は壬生狼に“壬生狼キック”を使ってほしいですね。“壬生狼キック”は僕の“石の拳(=右ストレート)”に匹敵するぐらい強烈な技で、壬生狼とやる相手は気を付けた方がいいですよ」

 その“壬生狼キック”について壬生狼は「どういう技かは言えないのですが、食らった選手は悶絶するぐらい痛みを負う技です。昨年12月の黒田斗真後に深澤先生が開発して、8月の峯大樹戦では未完成で出していないのですが、今回のトーナメントに向けて温めておきました」とのこと。「今90%まで仕上がっているので、試合までには100%の状態まで持っていくので大会当日楽しみにしていて下さい」と不敵に笑った。
 レオナは「目がいい。パンチをもらわない位置が分かっていたり、打たれ強い」と壬生狼のディフェンス力を評価する一方「爆発力は欠けています。あと、持っているモノは凄いのに頭を使った戦い方ができていない。試合になると駆け引きができないんですよ。凄く練習に対して一直線で、それは良いことなんですが、1つのことにしか集中できないから、試合でも打ち合うことしかできない」という指摘も。そのうえで「打ち合うだけじゃなくて、ちょっと機転を利かせれば倒せる。そういうところについて僕はアドバイスしてます」と実践的な戦略をアドバイスしている。

 壬生狼は「レオナさんから色々と教えてもらって、為になることが多く、練習が終わったら勉強し過ぎみたいな感覚になって頭が疲れます(苦笑)。優勝候補はうちに出稽古に来ている(石井)一成君と言われてますが、一成君に優勝されたら(弟分の)僕が一番つまらない立場になる。逆に下馬評の一番低い僕が優勝した方が面白いことになると思うし、優勝しなきゃいけないと思います」とダークホースとしてのトーナメント制覇を宣言。レオナも「東京から静岡は近い距離じゃないし、K-1チャンピオンを静岡まで来させているわけだから、優勝してくれないと困る(笑)!」と激励のメッセージを送った。

 なお両者の対談は11月22日(火)発売のゴング格闘技最新号(NO.323)にも掲載。
チケット購入