「K-1 WORLD GP」12.3(土)大阪<公開練習>池田幸司が石井一成・黒田斗真にライバル心を燃やす!「石井選手には絶対負けたくない。黒田選手にやり返して優勝できたら本望です」
得意の蹴りを主体に2分1Rのミット打ちを行なった池田だが、この日は床に手をついてのハイキック(いわゆるセンチャイキック)やジャンプしての前蹴りや二段式の飛びヒザ蹴りなど、変則的な動きも次々と披露した。これは「アボモ選手の練習動画をK-1の方に見せていただいたんですけど、凄えトリッキーでクルクル回転したりとか、そういう大技をやっていたんで、それに対抗してやってみました。俺もできるぞと(笑)」と、一回戦の相手であるアボモを意識してのもの。デモンストレーションの意図があったようだが「実戦でも使えると思います。殺傷能力があると思いますよ」と、試合の中で繰り出すことに満更でもない様子だった。
その目標を達成するべく、池田はかねてから憧れていたという元K-1ファイターの佐藤嘉洋氏のいる名古屋へと教えを請いに赴いた。佐藤氏からは「どんな距離感で戦っていくのかというのが一番響きましたね。あとはヒザ蹴り、ミドルキックとか1つ1つの技の出し方を教えてもらいました」という指導を受けたという池田。また、現地では普段は交わることのない名古屋の選手たちもスパーリングを重ねた。国内のトップクラスの選手たちと拳を交えることにより自信もついたようだが、何よりも「自分の得意不得意が明確になった」と修正ポイントが見つかったのが収穫だったそうで、2日間の名古屋遠征は池田にとってかなり濃密なものになったようだ。
一方、決勝に勝ち上がってきた場合は「タイの強豪が相手なので、黒田選手は勝ったとしても怪我をしたりとか苦戦したりすると思うんですよ。そうなってくると壬生狼選手が粘り強くて延長とかで強いんで、意外と勝ち上がってきちゃうんじゃないかなと思います」と、壬生狼の勝ち上がりを予想した。しかし、池田が希望する対戦相手は、やはり一度敗れている黒田だ。「黒田選手にリベンジして優勝できたら本望ですね。勝ち上がってきてもらって、飛びヒザ蹴りで悔しい負け方をしているんで、飛びヒザ蹴りでKOし返したいと思います」と、約1年半越しのリベンジを狙っている。