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スーパー・ライト級王者 大和哲也、佐々木大蔵との接戦を制して初防衛に成功「気合い、根性、執念、大和魂の勝利。大蔵選手に勝ったことが自信になった」

 9月12日(月)都内にて、昨日開催された「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」横浜アリーナ大会の一夜明け会見が行なわれた。

 大和哲也は、挑戦者に佐々木大蔵を迎えてスーパー・ライト級王座の初防衛戦に臨んだ。佐々木のワンツーを被弾しながらも得意の左フックを打ち返して接戦を繰り広げ、3ラウンドには左フックを効かせて、連打でダウンを奪って判定勝利を収め、王座防衛に成功した。

 大和は「防衛出来たこと、(佐々木)大蔵選手にアベンジ(敗れた相手に勝つ)出来たことは良かったと思いますが、練習してきたことが全然出来なくて」と内容に満足していなかった。ただ「しのぎ合いというか削り合い、魂の震える試合を見せられたのは良かったのかな」とし「気合い、根性、執念、大和魂の勝利」と気持ちの勝負で勝ったと分析した。

 対戦相手の佐々木については「(2年前の対戦より)さらに上手いし、さらに強くなっていてめちゃくちゃ焦った」というものの、3ラウンドにダウンを奪ったことは「後半、粘り強い大蔵選手にダウンを取った勝ったことは自信になります」と喜んだ。

 最強の挑戦者を退けた大和。次なるターゲットは、やはり過去の対戦で負けている不可思。「アベンジロード第二章はやはり不可思選手とやりたいなと思ってます。僕としてはチャンピオンとしてベルトを賭けて戦いたいので、次の防衛戦では不可思選手とやってアベンジしたい」。

 前夜の試合で顔を腫らしたことを聞かれると「K-1ルール独特の顔の痛みを感じてます(苦笑)。ムエタイルールでは打ち合いしないです」と大和。現在プロ65戦で「100戦を目指すか」と聞かれると「キックやムエタイルールなら出来ると思いますけど、K-1ルールで100戦は無理です。でも戦績を越えるような、濃い試合を見せていきたい」と語った。

大和哲也
「愛を知る県、愛知県の宇宙を元気にするK-1スーパー・ライト級チャンピオンの大和哲也です。昨日は無事、防衛出来たこと、大蔵選手にアベンジ出来たことは良かったと思いますが、試合内容を振り返ってみると練習してきたことが実際、全然出来なくてですね(苦笑)。試合後に菅原会長に怒られたりとか反省点しかないんですが。一撃必倒と言われてる僕なので、そういう試合をやはりお見せしたいんですが。それでもしのぎ合いというか削り合い、魂の震える試合を見せられたのは良かったのかなと思います。今回は気合い、根性、執念、大和魂の勝利だったなと感じてます。

(ベルトが自分の下に戻ってきた気分は?)もちろん手放すつもりはなかったのであれですけど、ホッとしてますね。前回はああいう形でチャンピオンになって、今回は大蔵選手という最強のチャレンジャーを退けてまたこうベルトを巻いたので、改めて自分はチャンピオンだと胸を張って言えますし。一応ね、日本人で最短防衛記録と聞いたので(笑)、良かったなと思います。

(戦ってみて、改めて佐々木選手の印象は?)正直、約2年前に負けた時はあまり印象がなくて大蔵選手に。負けてるんだけど、強いとかどうのというよりは上手いなというぐらいだったんですけど。今回はさらに上手くなっていて、さらに強くなっていて、めちゃくちゃやりづらいな、強いなっていうのがあって(苦笑)、1ラウンド目から焦っちゃった自分がいたのは正直ありましたね。

(同じ階級の不可思選手や、林選手の対戦要求をふまえて今後の目標を)自分は今回アベンジロード第一章と言っているので。大蔵選手は以前負けている選手でもあり、防衛戦で僕はベルトを賭けて戦いたかったので。アベンジロード第一章はこれで終わって。第二章はやはり不可思選手とやりたいなと思ってますけど。まだ次の予定もないし決まってないですし。僕としては、やはりチャンピオンなので、チャンピオンとしてベルトを賭けて戦いたいので。次の防衛戦では不可思選手とやりたいなって。これはごめんなさい、K-1さんのストーリーより自分の意志で、早くベルトを賭けてアベンジしたいなっていうのが強いですね。

(今朝、鏡を見てどう思いましたか?)いやー、試合後からですよ。久々に試合したなあ、という感じがしますね。だって、K-1ルールじゃないとこんな顔、腫れないんですよ。ムエタイルールだと打ち合いもしないじゃないですか。K-1ルール独特の顔の痛みを感じてますね。体の節々は痛いんですけど、顔面の痛みと、試合したなあというこの疲労感と。あー、なんか久々の感じだなあと感じてますし。その分、目の前にベルトがあることが嬉しいですし。また、頑張りたいなと思うんですけど、ひとまず休みたいなという気持ちが強いですけど。これからの自分に対する思いは消えてないので、また休んで、また少しずつコツコツと頑張りたいなって思います。

(ベテラン選手は試合間隔を空ける人が多いが。大和選手はどれぐらいの間隔で試合をしたい?)どうですかね? 今年は多分、これで終わりだと。あと、タイトルマッチ2回やったんで、今年はこれでいいかなと思うんですけど。(次は)年明けになると思うんですけど、まあ3試合ぐらい出来たらいいかなと思うんですけどね。もちろん大会側のスケジュールもあると思うんですけど。

そう、本当は昨日KOで勝って言いたかったんですけど、34歳でまだまだ進化してるなと思っていて。よく言うのは『年齢は単なる数字だ』と。いや年齢は年齢ですよ、と。もう疲れは抜けにくくなるし、ダメージは抜けにくいし。それは僕も17年間プロでやってきた蓄積もあると思うんですけど、今回は練習が本当にハードで。『何年出来るんだろうな?』と思ったぐらい練習した結果でも、難しいですね。体調は良かったんですけど、気合いと意気込みとかが空回りして、緊張に変わってしまって硬くなってしまって。体がベストコンディションでも、やっぱりマインドもベストコンディションに持っていかないといけないんだって65戦目にして感じましたし。

でも、前回はすぐ終わってしまって、今回は3ラウンドやって、後半粘り強い大蔵選手にダウン取って勝ったっていうのは自信になりましたし。今後に向けて成長材料になるなと思ってるので。ますます強くなって、K-1NEXT、ベテランのK-1NEXTを見せていきたいなって思ってます。

(もしかして目指せ100戦ですか?)正直、K-1ルールで100戦はきっと無理ですね。100戦やる頃には僕、終わっちゃってますね。ムエタイルールとかキックルールだったら出来ると思いますけど、K-1ルールはKOを見せる大会ですから。そこは目指してないですけど、そんな戦績の数を越えるような濃い試合、昨日みたいな試合を見せて、そして一撃必倒を見せていきたいなって思ってます」
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