「K-1 WORLD GP」9.11(日)横浜<公開練習>西京春馬、約3年ぶりの復帰に向けて強烈な左ミドルを連発!「スピードとテクニックは誰にも負けない。油断しなければ、森坂選手は僕と比べるような相手ではない」
2019年11月K-1横浜アリーナ大会でのアーサー・メイヤー戦で左スネの骨が真っ二つに折れる重傷を負い、2年8カ月ぶりの復帰となる西京。本格的な練習を再開してまだ2か月足らずということで、公開練習はパンチ主体の軽いミット打ちで終わらせるかと思いきや、いきなり鋭い左ミドルキックを連打。あまりの迫力に取材陣もどよめいた。
「公開練習も3年ぶりで、皆さんに結構『蹴れるの?』と心配されるので(蹴りました)。試合でも思いっきり蹴りますけど、公開練習でも思い切り蹴って『大丈夫なんだ』と見せたいので左ミドルは強めに蹴りました(笑)」
「油断は絶対してはいけないと思ってます。僕も油断して何回も痛い目に遭っているので(苦笑)。でも油断しなければ、僕と比べるような相手ではないなというのは正直ありますね。僕はどんなパンチでもカウンターを合わせる自信があるので、バックブローだけは気をつけて。ただ、油断は一切せずに、チャンピオンと試合するつもりでいきます」
復帰に向けて練習をし、減量を始めて、懐かしさもあるという。
「スタミナ面もだいぶ戻って『格闘家ってこんなだったな』と思い出すところもあります。今、3年ぶりに減量してて『ああ、こんな感じだった』と思い出しますし。筋肉量が減っちゃったんで体重自体はそんなに増えてなくて、試合が決まった時点から食事量を節制してるので体重はまったく問題ないです。筋肉はさすがにこの2か月間では戻り切らなくてまだ落ちた状態ですけど、これも何戦か挟めば戻ると思います」
今回のテーマは「新しい西京春馬」を見せることだ。
「元に戻ったという姿は見せたくなくて、練習をしていても若干ファイトスタイルは変わってるんですよ。そういう部分を試合で出せれば、今のK-1に合わせた戦い方が出来ると思います。なにせ3年ぶりなので試合で出せるかどうか、不安な部分はありますけど、新しい自分を見せていきたい気持ちはありますね。僕が怪我してる間、K-1の採点基準も再定義されて『復帰しても勝てない』と思ったんですけど、そこは変えていくしかないので。そういう部分でファイトスタイルは若干変わったと思います」
「凄かったですね。始まる前は『みんな同じレベルで、誰が優勝してもおかしくないな』と思ってたんですけど。決勝戦だけリングサイドで見せて貰って『K-1チャンピオンは凄いな』という試合を見せてくれて。
僕はトーナメントを2回経験して、1回目は決勝戦で負けて、2回目は1回戦で足が折れて。トーナメントの難しさを知ってるので、軍司選手が決勝戦をKOで締めたのはめちゃめちゃ凄いと思いました。正直、江川優生選手がいなくなってフェザー級のベルトに興味が無くなっていたんですけど『フェザー級のベルトが欲しいな』という思いが強くなりましたね」
西京には「フェザー級の中で誰にも負けない」と自負する武器がある。
「僕の武器はスピードです。無理に倒しに行こうというスタイルは出来ないですけど、いつも気づいたら相手が倒れてたりダウンしてることが多いので。今は瞬発的なスパン、という攻撃を磨くようにしていますね。ファンはKOが見たいし、今までの僕はそういうことは一切考えず『自分が勝てればいい』だったんですけど、そういうことも意識していきたいです。パワーは正直ないですけど、スピードとテクニックはフェザー級の中で誰にも負けてない、という自負はあります」
「今回、復帰を決めた理由はあまり言わないですけど、一番は子供のために頑張りたい。で、二番目が応援してくれた人たち。みんな期待してくれてるので、期待に応えたいなっていう。自分のためというよりサポートしてくれた人のために、今回の試合ではいいところを見せたいと思います。僕も森坂選手も神奈川県出身で、二人で頑張って盛り上げて、面白い試合をしたいです。3年ぶりの試合ですけど、過去の自分よりも強くなった姿を見せたいので、応援をよろしくお願いします」