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コラム

「梶原龍児さん・渡辺雅和くんの現役時代と現在」

 未来のチャンピオンを育てる、そして老若男女がスポーツとしてのK-1に触れる場所=K-1ジム。週替わりで各ジムの今をお届け! 今回はK-1ジム横浜の尾崎圭司が登場します。
 かつて、プロ時代に一緒のジムで汗を流した3人。右から梶原龍児、私、渡辺雅和。お互いセコンドに付き合った事もある3人。今日は我々の事をお話ししたいと思います。

 まず、向かって私の右隣の梶原龍児さん。彼は初代Krush -63kg王者、WFCA世界ライト級王者と、素晴らしい成績を残しました。現役時代は我々のアニキ的な存在で、仲間の皆を引っ張ってくれていました。梶原龍児さんはジム内で何か問題があると、アニキ的な一言でいつも皆をまとめてくれていたんですよ!いつもかっこよく、オシャレなアニキでした。

 現役時代、一番印象に残っている事は「スパーリング」でした。梶原龍児さんは元プロボクサーで、パンチ力やパンチのリズム、またパンチのテクニックが仲間の中ではダントツでした。いつも梶原龍児さんを見てパンチのテクニックを盗んだり、直接聞いたりしていました。プロの試合では、どんな場面でもパンチで相手を黙らせ、結局世界チャンピオンまで上り詰めてしまいました。

 次に向かって私の左隣の渡辺雅和くん。彼はジムのムードメーカーでした。いつも皆を笑わせて、ジムを盛り上げてくれていました。でも単なるお調子者ではなく、ジムのみんなの事をいつも親身になって考えてくれていました。仲間が泣いていると、一緒になって泣いてくれる、本当に他人想いなんです。

 現役時代、一番印象に残っている事はセコンドです。私が海外で試合があった時、私のセコンドでついてきてくれたのが彼でした。いつも選手である私の事を第一に考え、行動してくれました。海外での移動の時、運悪く移動手段があまり良い環境では無かったことがありました。彼は率先してその中でも最悪なポジションを選んでくれて、結局あまりの環境の悪さに食べた物を吐いてしまいました。「そんな吐くまで・・・いいのに~」と思ったのをよく覚えています。

 月日が経ち、3人の中で私が最後に現役を引退しました。私が引退して2年半が経つのですが、現在私はK-1ジム横浜の代表をやらせて頂いております。そして梶原龍児さんはK-1ジム総本部代表、渡辺雅和くんはK-1ジム相模大野代表と、なんと3人ともK-1ジムの代表になっているのです。現役を引退して、また一緒に仕事ができるなんて嬉しいですよね!

 一緒に現役時代を切磋琢磨して生き抜き、格闘技界を盛り上げて来た私たち。今度はK-1ジムの代表として、また一緒に切磋琢磨してK-1を、そして格闘技会を盛り上げて行きましょう!

みなさん、梶原代表、渡辺代表、尾崎代表の今後にご期待ください!
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