news

ニュース

中村拓己プロデューサー特別インタビュー【#K1NEXT】に込めた想い「今のK-1は2014年11月の旗揚げ戦と同じ状況。『THE MATCH 2022』後のK-1を誰がどのように創っていくのか?」

 8月11日(木・祝)福岡国際センターで開催される「ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K-1フェザー級世界最強決定トーナメント~」。今大会に向けて中村拓己プロデューサーの特別インタビューを公開!今大会の“大会ハッシュタグ”【#K1NEXT】に込められた思いとは?

――6.19「THE MATCH 2022」が終わり、6.25「K-1 RING OF VENUS」(K-1初の女子大会)、7.9「Krush-EX」、7.30「Krush,139」を経て、K-1九州大会を迎えます。男子の大会としては「THE MATCH」が終わって初のK-1開催です。

「『THE MATCH』で那須川天心vs武尊が行われて、武尊選手が長期休養を発表をして、K-1としても一つの時代に区切りがついた大会だったと思います。6月はK-1初の女子大会で新たな取り組みという意味でのスタートでしたが、今回の九州・福岡大会から『THE MATCH』後のK-1が本格的にスタートしていくのかなと思います」

――そのなかで今大会ではフェザー級世界最強決定トーナメントが行われます。

「今年で九州大会は3年連続になるのですが、コロナの影響もあってワンマッチ&タイトルマッチ中心のマッチメイクだったんですね。我々としてもずっと九州のファンにK-1のワンデートーナメントを見せたいと思っていたなか、外国人選手も招聘できることになり、いよいよここでワンデートーナメントを実施します。

 フェザー級で開催する理由としては、昨年 “戦国時代”とキャッチコピーをつけたように、この階級は選手層も厚く、誰がチャンピオンになってもおかしくない激戦区です。実際に1年間でチャンピオンが2人生まれ、現時点では軍司泰斗選手がチャンピオンですが、その軍司選手のスーパーファイトも含めて、今年に入ってK-1・Krushで組んだ試合はいずれも接戦が多く、いまも変わらず戦国時代が続いています。

 だったらワンデートーナメントをやって、誰が一番強いのかをはっきりさせようじゃないか、と。トーナメントの大会ポスターにも“世界最強が誰か、知りたくないか?”というキャッチコピーをつけたのですが、まさにこの一言に尽きると思います」

――そのほかのスーパーファイト&ワンマッチでもK-Jeevs谷川聖哉の“日本人クルーザー級No.1決定戦”やライト級4試合(ゴンナパーvs岩﨑悠斗・大沢文也vsデンサヤーム・篠原悠人vs与座優貴・西京佑馬vs里見柚己)が並んだサバイバルマッチ、そして石井一成選手のK-1初参戦と色々なトピックがあるカードが並びましたね。

「先ほどフェザー級世界最強決定トーナメントは“世界最強が誰か、知りたくないか?”に尽きると発言しましたが、他のカードにもそういう意味やメッセージがあると思っていて。例えば長年K-1・Krushのクルーザー級の第一線を走って来たK-Jee選手と4月のK-1無差別級トーナメントで準優勝した谷川選手はどっちが強いんだろう? どちらが日本人No.1としてクルーザ級を引っ張っていくんだろう?と思って組んだ試合ですし、ライト級4試合もそうですよね。朝久泰央が怪我で欠場しているなか、誰が一番ライト級で挑戦者に近いのか?が問われる試合です。石井一成選手のK-1参戦によって、K-1 JAPAN GROUP内で純粋培養されてきたバンタム級にどんな化学変化がおこるんだろう?というワクワク感があります。今回の九州大会はみんなが気になっているもの・ことがはっきり分かる大会になるんじゃないかと思います」

――今回から新しい取り組みとして大会のハッシュタグを設けることになりましたよね。今大会は【#K1NEXT】という大会ハッシュタグですが、このハッシュタグに込められた想いを聞かせてもらえますか?

「冒頭でも話した通り『THE MATCH 2022』が終わり、K-1を支え続けてきた武尊選手が王座返上&休養を発表して、K-1は新たなステージ・次のステージに入ったと思います。この大会から『武尊がいないK-1はどうなっていくんだろう?』と思っている人も多いだろうし、実際に『これからK-1を背負うのは誰なのか?』や『K-1の次代を担う逸材は誰なのか?』という熾烈な戦いが続いていきます。今まさに『K-1の“次”』に注目が集まっているタイミングで【#K1NEXT】という大会ハッシュタグとK-1新世代13選手を集めたオリジナルビジュアルも作成しました」

――なるほど。

「また“NEXT”という言葉は色んな意味があると思っていて、ただ新しい選手が出てくるだけではないと思うんですよ。例えばスーパー・フェザー級で再浮上を狙う江川優生や本格的にスーパー・ライト級で戦う近藤魁成にも“NEXT”という言葉は当てはまるし、重量級の試合が並んでいることも4月の無差別級トーナメントからの“NEXT”ですよね。もっと言えば9月11日のK-1横浜アリーナ大会=よこはまつりも“NEXT”があてはまる大会だと思うんです」

――【#K1NEXT】は8月大会だけで終わるものではないということですか?

「はい。よこはまつりでは武尊選手がタイトルを返上して空位になったスーパー・フェザー級の王者を決めるトーナメントはまさに“NEXT”ですし、金子晃大・玖村将史・和島大海の『THE MATCH』出場組は強豪外国人を迎え撃つ試合も『THE MATCH』からの“NEXT”ですよね。スーパー・ライト級のタイトルマッチは色んな歴史とストーリーを作って来た大和哲也選手と佐々木大蔵選手というベテランならではの“NEXT”が見られるだろうし。

 僕は今のK-1は2014年11月の現体制のK-1旗揚げ戦の時と同じ状況だと思っていて、あのときも新しいK-1がスタートすることになって、誰がその主役の座に就くかにみんなが注目していたと思います。そこでまず最初にゲーオという絶対的な王者が生まれ、武尊選手が名実ともにエースに成長して、木村"フィリップ"ミノル選手が衝撃KOを連発して、卜部弘嵩・功也は兄弟対決というストーリーを創っていって……。それぞれの選手がリングの上で激しい試合を見せると共に自分たちの“NEXT”を見せて、それが新しいK-1を創っていったと思います。

 今はまさにそれと同じ。『THE MATCH』後のK-1を誰がどのように創っていくのか。僕自身それを楽しみにしているし、ファンのみなさんにも楽しみにしてほしいです。K-1のリングで戦うファイター全員にそのチャンスがあると思っているので、ぜひ8月福岡・9月横浜、もっといえば12月の大阪まで続く【#K1NEXT】を巡る戦いに注目してほしいです」
チケット購入