2021.06.28

 福岡・うきは市の朝久道場にて、7月17日(土)福岡国際センターで開催されるECO信頼サービス株式会社PRESENTS「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1ライト級タイトルマッチ~」の[K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者ゴンナパー・ウィラサクレックと対戦する挑戦者・朝久泰央が公開練習を行なった。

 朝久は昨年3月22日「K'FESTA.3」で出場選手の欠場を受け、当時K-1ライト級王者・林健太とスーパーファイトで対戦。二段蹴りで鮮やかなダウンを奪い勝利を収めると、本格的にライト級に転向。そして、9月22日のK-1大阪大会では鮮やかなハイキックで弘輝を、12月13日のK-1両国大会では蓮實光をヒザ蹴りでKOし、ついにK-1のベルトへの挑戦権を手にした。

 ゴンナパーとの大一番に向けて、父であり朝久道場の朝久篤館長と5分間の練習を公開した朝久。ほとんどの選手はミット打ちやスパーリングを公開練習として行うのだが、朝久はオープンフィンガーグローブ式のグローブを着用した朝久館長と組み・投げも解禁した対人練習を披露する。

 K-1ルールで組み・投げは禁止されているが、朝久は「普通は取っ組み合いを想定した動きはしないと思うんですけど、試合では(距離が詰まって)膠着した状態になることもある。その状態における捌きやいなし、そこから攻撃につなげる動き……そういったスムーズな移り変わりが朝久流の動きです。朝久流の捌き・いなしの技術は(組み・投げが禁止の)K-1ルールでも反則にならないように使うことができるし、もし膠着する場面があったら使おうと思います」と練習の意図を説明。
「柔道のような投げもあったと思いますが、朝久流はグローブをつけた状態で相手を掴まずに崩したり、いなしたりすることができる」という言葉通り、自分より15kg近く体重の重い朝久館長のバランスを巧みに崩して何度もマットに転倒させ、朝久空手・朝久流格闘術の妙技を見せた。

 今回のタイトルマッチは朝久空手とゴンナパーのバックボーンであるムエタイという見方もある一戦だ。朝久はあくまで「空手vsムエタイはそこまで意識していない。朝久泰央とゴンナパーの1vs1のやりとり」と位置づけているが、“泰央”という名前の由来が「立ち技最強と言われているムエタイ=タイの中央に立つ」であることにも触れ「この試合で朝久空手と自分の強さを見せる」と語る。

「ゴンナパー選手と試合が決まって、最近のゴンナパー選手の試合を見て良いチャンピオンだなと思いました。ただ朝久流は相手の攻略法ではなく自分の動きを磨く練習をします。試合映像を見たといってもゴンナパー選手の攻略法がどうではなく、格闘技ファン目線で客観的に見て『朝久とゴンナパーの試合だったら面白い試合になる』と思いました。

(ムエタイスタイルは相性がいい?)試合を分析する方たちであれば、朝久流の方が相性がいいという意見が多いかもしれませんが、ゴンナパー選手も勝ち続けている=進化しているし、試合で対応力もあると思っています。なのでゴンナパー選手以上に自分が進化して、朝久流の強さを見せることを主に考えてやっています。

(名前の由来にもなっているvsムエタイについて)子供の時はあまり名前の由来も分かっていなかったんですけど、名前の由来が分かるようになってからは、その意味を考えるようになりました。立ち技最強=ムエタイという認識があるかもしれませんが、僕はK-1が一番強い団体だと思っているし、自分の強さを証明するのあればそう思っているK-1で一番になりたい。今そのK-1のチャンピオンがタイ人というのは、タイミング的にはばっちりだと思うし、ここでゴンナパー選手勝てば“泰央”という名前に対する恩返しができると思います。

(空手vsムエタイという見方があることについて)今日の動きを見てもらっても分かる通り、他の空手をやっている人たちからすると、僕たちの空手は『自分たちとやっていることが違う』と思われていると思います。でも空手という部分でファンの方が増えたり、応援してもらえることは心強いし、励みにもなってうれしいです。空手vsムエタイという通り名(キャッチコピー)の分かりやすさはあると思いますが、僕自身はそこまで意識していません。あくまで朝久空手vsムエタイ、言うならば朝久泰央とゴンナパーの1vs1のやりとりだと思います」

 そして今回の一戦は朝久にとって待望のK-1王座初挑戦となる。「K-1は世界で誰もが知っている団体で、そこでベルトを巻くことができるのは誇らしい」という朝久は「僕はずっとベルトを目標にしてきたし、ベルトを獲ってからがスタートというぬるい話じゃなくて、ベルトを獲って価値を高めるチャンピオンになりたい。『朝久だったらどこの誰とやっても勝つ』と思われたいので、自分が必ずベルトを獲らなきゃいけないという使命を感じています」とK-1王者になることへの使命感を言葉にした。

 今回の王座挑戦が決まり、地元・九州の新聞にも取り上げられるなど注目度は増している。朝久自身「買い物にいったときに声をかけてもらったり、雑誌や新聞を見たよと言ってもらえて、試合の反響は大きいです。試合が決まって時点で気持ちは高まっていましたが、さらに高まっていて絶好調です」と周囲の期待は力になっている。

 最後に「僕は朝久空手が一番強いと思っているし、朝久空手と朝久泰央の強さをお見せできるようにしっかりトレーニングして、試合では圧倒的な強さをお見せしたいと思います。ここまで遠回りや紆余曲折があったかもしれませんが、みなさんの応援があったからこそ、ここまで来ました。あとは僕が試合で勝つだけ。大会当日は大暴れして、僕の独壇場にしたいと思います」と意気込みを語った朝久。ゴンナパーとのタイトルマッチで己の強さを証明できるか?

 

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