2021.05.04

 東京・K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフにて、5月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN」(※5.23大田区から延期・変更)の[K-1バンタム級日本最強決定トーナメント]に出場する松本日向と同門の先輩で初代K-1フェザー級王座決定トーナメント準優勝・小澤海斗が公開練習を行った。

 今回の公開練習で松本は、日頃からよく練習を共にするジムの先輩・小澤を相手に3分1Rのミット打ちを披露。持ち前のスピードを活かした鋭いパンチ・キックを小澤のミット目がけて打ち込み、試合に向けて順調な仕上がり具合をアピールした。

 大学2年生の時にK-1カレッジ2018で優勝した松本は、その後、ABEMAの格闘代理戦争で活躍し、2019年にシルバーウルフに入門した。小澤に初めて会ったのは同年の6月K-1両国国技館大会前で、「自分の中ではテレビの人だったんで、喋っていいかわからない感じでしたね。距離がありました」と松本。しかし、昨年の11月頃から距離が縮まり、松本が今年1月の「Krush.121」に出場した時も「すごく面倒を見てくれて、ずっと練習でボコボコにされていました。毎日、海斗さんが怖かったです」と語るほど、練習に付き合ってくれたという。

 そんな小澤のことを「言っちゃいけないと思って我慢してたんですけど、めっちゃ優しいんですよ(笑)」と語った松本。過激な言動で知られる小澤の意外な一面だが、「海斗さんはめっちゃ真面目なんですよ。メディアに出ているときはギャップがあって、海斗さんの練習を見て、凄く細かいことまで意識していて『こうやって強くなるんだな』って学んでます」と、練習態度にもリスペクトを抱いているようだ。

 一方の小澤も「日向はスイッチが入ると結構オラオラになる。そういうのを見て、内に秘めてるものがあるんだなと思いました」と、松本の爽やかな見た目とは裏腹に闘争心溢れる一面があることを告白。「爽やかに見えて熱い男なんで、今回のトーナメントで見せてくれると思います」と、今回のトーナメントでも“うちに秘めたるもの”を発揮してくれることに期待を抱いているようだ。

 選手としても「日向の武器はステップなんですよ。止まらないんですよね、本当に。あとは永遠に打ち続けられるスタミナと蹴りがめっちゃ強え」と評価した小澤。昨年3月「K’FESTA.3」でのジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム戦前に、小澤はジャオスアヤイ対策として松本のスパーリングを重ねていたが、松本のミドルキックでアバラにヒビを入れられたという。「試合前に言ったらカッコ悪いなと思って言わなかったんですけど、『日向、やってくれるな』と(笑)」と、その威力に驚かされたそうだ。

 この事実を初めて知ったという松本は、「申し訳ないっす(笑)」と爽やかに謝罪。その後もスパーリング中に小指を踏んづけたことがあるそうで、「めっちゃ隠すんですよ、『大丈夫だから』とか言って。男気を感じます」と、小澤の後輩に気を使わせない優しさに感謝している様子だった。


 そんな小澤から、2016年と2018年にK-1フェザー級王座決定トーナメントに出場した経験を踏まえて、ワンデートーナメントは初出場となる松本へアドバイス。「俺はトーナメントと思わないで、全部ワンマッチだと思って戦った。後のことを考えないで、目の前のことだけに集中して戦っていくと、最後チャンピオンにつながるのかなって。一回勝っても気持ちを切らさないことですね。技術云々よりも気持ちの戦いになると思うから」と、精神面が重要であることを強調。

 しかし「そこは心配してないというか。日向は内に秘めたる物があると思うんで、今回のトーナメントで見せてくれると思います」と、松本の精神面の強さには信頼を置いているようだ。「2位と1位は全然違うと思うんで、ここで必ず獲ってつなげてほしいですね。今回は日本トーナメントみたいな感じなんですけど、ここで獲ったら海外勢とになると思うんで、ここは必ず獲ってほしいですね」とハッパをかけることも忘れていなかった。

 松本も今回は自身の格闘家人生において、ターニングポイントになる大会であることを自覚している様子。前回の試合である1月の「Krush.121」では壬生狼一輝にプロ初黒星を喫したが、「ヘコんでるのがもったいない」と3~4日後には練習を再開したという。トーナメントの一回戦では鵜澤悠也と対戦するが「調子に乗ったら勢いよく戦うタイプだけど、前回の池田選手との試合を会場で見ていたら、うまくいかないと嫌になっていっちゃうんだろうなって。そこは弱さだなって見たんで、自分が全部主導権握るつもりでいます」と、相手のことを分析した上で、持ち前の全力を一回戦からぶつける。

 また「軽い階級だから結構ナメられてるんで、バンタム級ナメんなよっていうところを見せたいですね。バンタム級おもしろいな、カッケーじゃんって思わせたいです」とバンタム級を盛り上げるという意識も強い。プロデビューから2戦連続で戦った橋本実生と、「俺らが一番盛り上げられるだろうって思うんで、やっぱりそうなるんじゃないかなって勝手に信じています。信じているから練習も頑張れるし、負けてたまるかってできるんで、戦いたいですね」と、決勝戦での激突も思い描いている。

「2回勝ってはいるし、もう負ける気はしないですけど、勝ったからもういいやとも思わない」とライバル心も強く、橋本が第6代Krushバンタム級王座決定トーナメントの決勝戦で吉岡ビギンに負けた時も悔しさを感じたという。「俺たちがバンタム級を作ったんだよっていうのはしっかり見せたいと思います」と、バンタム級日本最強決定トーナメントの主役になることを誓っていた。

 

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