2021.04.20

 4月23日(金)東京・後楽園ホール「Krush.124」の[Krushスーパー・ライト級/3分3R・延長1R]で対戦する小嶋瑠久と対戦する斉藤雄太。“戦うエステ社長”のキャッチコピーが表す通り、普段はエステサロンを2店舗経営する経営者としての一面を持つ。その斉藤に“経営者”と“ファイター”について語ってもらった。

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 様々なキャリア・バックボーンを持つファイターが多いK-1 JAPAN GROUPにおいても斉藤雄太の経歴は“異色”だ。高校3年生の時にキックボクサーとしてプロデビュー、慶応義塾大学に入学して19歳でホストの世界へ。22歳でホストを引退すると「ホスト以上に熱くなれる仕事をしたい」と、大学在学中に人材・不動産仲介や営業代行会社を起業する。そこから経営者としての道を進み、現在はエステティックサロンを2店舗経営している。

 会社経営の傍ら、再び格闘家を志し、2014年にKrushで再デビュー。2020年は2戦2勝(1KO)の成績を残し、Krushスーパー・ライト級のベルトを狙い、4月23日(金)東京・後楽園ホール「Krush.124」では期待のホープの一人、小嶋瑠久と対戦する。
“戦うエステ社長”というキャッチコピーもつけられている斉藤だが、日々練習では経営者という立場がメリットになっているという。

「経営者として忙しいのは確かですが、自分でスケジュールを調整できるのは大きいですね。私が所属しているジムは日中にプロ選手のための練習があるのですが、プロ練に参加できるように仕事を調整してスケジュールを組んでいます。もし会社員として働きながら格闘技をやっている選手だったら、夕方以降にしか練習時間を割けないと思うので、仕事をしながら日中のプロ練に参加するというのは経営者だから出来ることだと思います」

 では格闘技と会社経営において、どんな相乗効果があるのか。斉藤は「生産性の向上」「物事を多角的に見る視点」「社員たちへの刺激」の三つを挙げる。

「一つめは生産性の向上。人間の集中力は45~90分とも言われていて、長時間ぶっ続けで仕事をしても生産性が悪くなる。私の場合は2時間仕事をして、2時間ジムで練習して、2時間仕事をするといったスケジュールを組んでいます。途中で仕事をストップしているように見えるかもしれませんが、仕事の途中に練習を入れることで、仕事を再開した時により頭がクリアになって仕事に向き合うことができます。

 二つめは物事を多角的に見る視点です。僕のように経営者の立場になると、自分を指導してくれる人や上司になる人がどうしても少なくなってしまいます。でもジムという会社とは違うコミュニティーに身を置けば、僕はあくまで一選手です。周りには同じ立場の選手もいるし、僕を指導してくれる先生・トレーナーのみなさんもいます。またジムとして調子が良い時・悪い時もありますし、今組織がどういう状況なのかを選手として感じることもできます。ジムのなかで会社と同じように振る舞うことはできないですし、一選手という立場で物事を見る機会があることは、仕事においても大きいですね。

 三つめは社員たちへの刺激です。例えば僕らのようなベンチャー企業で働いている男子社員はみんな独立心があって、優秀な人間であればあるほど独立していくものだと思うんです。でも僕の会社の場合は10年以上続いている人間も多くて、離職率が低い。人が会社を離れる理由の一つとして『その会社で学ぶものがなくなる』があると思うのですが、僕が経営者としてだけではなくプロのファイターとしてリングで戦う姿を見せることは仕事だけじゃない“人間力”や“情熱”を与えられているのかな、と。そこは一人の人間として素直にうれしいですね」

 次の小嶋選手に勝利すれば3連勝となり、Krushチャンピオンという目標も現実味を帯びてくる。最後に斉藤はチャンピオンへの熱い思いを語ってくれた。

「今年は本気でベルトを狙っていきたいと思っていて、勝負の年だと思っています。34歳時点では調子もいいんで、まだ伸びしろを感じているんですけど、いつ自分の中で衰えを感じるかはわからない歳にもなってきています。本気でベルトを狙うんだったら、そうそう何度もチャンスはない。年齢的にも今年がラストチャンスかなという可能性もあると思うんで、一戦一戦が最後の挑戦かもしれないなという意気込みで臨みます」

 

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