2022.05.01

 5月1日(日)都内にて、昨日開催された「Krush.136」後楽園ホール大会の一夜明け会見が行なわれた。

 メインイベントで瓦田脩二の持つKrushライト級王座に挑戦した大沢文也は、前に出ていくスタイルで試合に挑み、3Rには足を止めての打ち合いも展開。終盤に左ハイキックでダウンを奪い、判定3-0で見事に勝利。悲願のKrushライト級王座の初戴冠を果たした。

 初めてKrushのタイトルに挑戦したのが10年前で、そこから王座には手が届くことがなかった大沢。瓦田には2020年12月のK-1両国国技館大会で対戦して敗れており、今回は負けたら引退も考えていたという覚悟の一戦だった。それだけに喜びもひとしおなのか、ベルトを肩にかけて会見場に姿を現しても「こんなにベルトが似合わない人がいるかなと思って(笑)」とニヤケ顔だった。

 今回の試合前は特に強い選手たちとスパーリングを繰り返し、引退を考えていたというものの「これで負けたらやばいだろうっていうぐらい自信があったんで」と確固たる自信を持って臨んだタイトルマッチだった。そこで改めて自分にはまだ伸びしろがあると実感した大沢だが、今後チャンピオンとして考えていることはジムの後輩である龍華を挑戦者に迎えてのタイトルマッチだ。

 同じライト級で大沢が負けた相手にKO勝利している龍華とは周囲の人たちからよく比べられるそうで、「だからナメんなよって。龍華にも言ってました、ずっと。『俺がチャンピオンになったら、お前が挑戦者に来るまで絶対待つから』って」と、後輩との同門対決も視野に入れている。

 会見の最後もやはり同じジムの後輩である寺島輝を紹介し、「これから寺島輝の活躍、龍華ももちろんそうなんですけど、皆さん、僕のことよりもそっちに期待してください」と、後輩に気を配ることを忘れなかった大沢。30歳で50戦のキャリアを持つベテランだが、悲願のベルトを手に新たなチャンピオンロードのスタートを切った。

大沢文也
「(ずっと笑顔だが?)こんなにベルトが似合わない人がいるかなと思って(笑)。さっき肩にかけた時にずっと笑ってたんですけど、一人で。そうですね、昨日はまだ試合をちゃんと見てないんで振り返ってないんですけど、現実味がないですね。(試合後はどう過ごした?)応援に来てくれた人たちの所に挨拶に行ったり、朝6時ぐらいまで『ありがとうございます』とか『ありがとう』って仲間の所に行ったり、1時間半ぐらいしか寝てないです。

(初めてベルトに挑戦してから10年経って、その間に辞めようとか諦めようとか思ったことは?)何回もありましたし、今回は多分みんなも分かってたと思うんですけど、負けたら辞めようって。本当にタイトルマッチに今回失敗したら引退って、自分の中で決めていて、言わなくても(寺島)輝とかも分かってたんで。『文也くんは辞める感じなんだな』って、みんな分かってたと思いますよ、チームは。

(チャンピオンとしての目標は?)これからの目標はなんだろうな? もちろんカッコ良く、いろんな選手みたいに『K-1のベルト狙います』と言いたいんですけど、自分は他の選手と違ってちゃんといろいろ考えてるんで。まだそこまでのレベルじゃないってことは自分でも分かってるし、もちろん目指しているのはそこですけどまだ伸びると思ってるんで、ゆっくりゆっくりっていう感じですね。やっとスタートラインに立ったんだと思います。

(試合後に後輩の名前を出していたが?)チャンピオンなんでこういうことを言うのはあまりあれなんですけど、僕は有名になりたいとかって欲が全くなくて。逆にウチのジムの選手は有名になりたい選手ばっかりだと思うんで。あと僕って試合はつまんないですけど、キャラ的にかは分からないけど結構見られる選手だから、結構見られるじゃないですか? でも、もっと僕なんかよりも輝とか龍華のほうが絶対に見られたほうがいい選手なんで。僕より知られたほうが絶対にいい選手なんで、そう思って言いました。

(今回の試合は今までと何が一番違った?)先程も言った通り、負けたら辞めると思ってました。でも、辞めることはないと思っていて、それは本当に自信しかなかったから。あとは…今までで一番緊張しました。自信があり過ぎて、これで負けたらやばいだろうっていうぐらい自信があったんで。でも、見ている人に凄く言われるのが、自分じゃ全然分かんないんですけど、『気持ちの入り方が違ったよ』って。相手のことを凄い睨んでたんですよ。そういうことを僕はしないんで。あれは別に睨んでるっていうか、『やるぞ』みたいな感じなんで。(絶対に負けないっていう自信があったのは今まで以上に練習してきたことが根拠?)っていうのもありましたし、スタミナがついてきたっていうのもありましたし、あとスパーリングとかで本当に強い選手とばっかりとやってきて、それが凄い自信になったっすね。

(『負けたら引退する』と言ってたが、『まだまだ伸びしろもある』とも言っていた。まだまだ伸びるっていうのは勝ったからそう思った?)練習の時からまだまだ伸びるんだなっていうのがあって、終わった後にみんなに『全然実力出し切れてないね』って言われて、『半分も出てないね』みたいなことを言われたんで。それは自分でもやってて分かるんですけど、練習でいくら強くても、練習でいくらいい動きが出来ても、試合で出せなかったら意味ないんで。試合の実力が本当の実力。だからまだまだ伸びしろがあるなと思います。でも、やっぱり思いますよ、年齢はただの数字だなって。

(試合後に瓦田と会話は?)会話しました。『ありがとうございました』って言ったんですけど、なんかそっけない感じで『取り返します』って言われて(笑)。なんかめちゃめちゃ怒ってんのかなって、凄い怖かったですね。前回は僕が負けたじゃないですか? その時はあっちも勝ってたし笑顔で、『二度とやりたくないっすよ〜、文也くん』って感じだったんすよ(笑)。今回は逆に僕が勝ったんで『取り返しに行きます』みたいな感じだったんで、『あっ、そういう感じか』みたいな感じでした。(瓦田とはもう一回ありそう?)どうなんすかね? 1勝1敗なんで、そこは全然やるならやるよっていう感じですね。

(今回素晴らしい試合だったが、これからの試合もこの調子で行く? それともまた判定狙いに行く?)この調子っていうのは前に出るってことですか? 判定狙いって言わないで塩試合って言えばいいでしょう。これからは皆様の期待通りのどろどろの試合で。別にチャンピオン一人ぐらいつまんない試合の人がいてもいいじゃないですか?(笑)。勝ちは勝ちなんで。

試合後にマイクで龍華とタイトル懸けてやりたいと言っていたが、今後実現させたい?)実現させたいです、絶対に。何より僕が負けてる相手に龍華は勝ってるし、僕が2RでKO負けした選手に龍華は2RでKO勝ちしてて、同じ階級じゃないですか? めちゃくちゃ比べられるんですよ。先輩とかにも地元の友だちにも、ましてや後輩にも。だからナメんなよって。龍華にも言ってました、ずっと。『俺がチャンピオンになったら、お前が挑戦者に来るまで絶対待つから』っていうことはずっと言ってましたね。でもあいつは、『ああ…ああ…』しか言わないっすけど(苦笑)。(龍華を挑戦者に迎えるまでは防衛戦は負けられない?)ですね。なのであんま強くない選手を当ててもらいたいです(笑)。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日はというか、これまで信じてずっとついてきてくれて応援してくれた人も、アンチに変わった人も多かったんですけど、変わらずに応援してくれてたファンの人たち、本当にありがとうございます。変わらずにワーワーワーワー文句言ってるアンチたちもありがとうございます。昨日は本当に嬉しくて、さっきは龍華のことを言ったんですけど、ウチのジムは寺島輝っていうめちゃくちゃ強い選手がいるんで。本当に強いで、ウチのジムでは俺も龍華も相手にならないし、本当にそれぐらい強いんですよ。1発も当たらないぐらい強い選手なんで、これから寺島輝の活躍、龍華ももちろんそうなんですけど、皆さん、僕のことよりもそっちに期待してください。よろしくお願いします。ありがとうございました」
 

 

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