「K-1 AWARDS 2021」特別企画 中村拓己プロデューサーが上半期を振り返る!<Krush編>「小倉尚也vs小巻海斗の一戦は、Krushという競技で戦っている、“Krush”していると思わせる試合だった」

2021.07.20

 2022年1月26日に開催が決まったK-1 JAPAN GROUPの年間表彰式「K-1 AWARDS 2021」。その特別企画として中村拓己プロデューサーがK-1・Krushの上半期を振り返ります。今回はKrush編を公開!

☆「Krush.121」1.23後楽園
「この大会でインパクトに残ったのは大月晴明vs明戸仁志ですね。大月選手が47歳で6年ぶりのKrush参戦を発表した時点でサプライズだったのですが、いざ試合になっても独特の構えから繰り出すパンチ。最後はノーガードで明戸選手にあえて殴らせて一撃でなぎ倒すという、大月選手にしかできない倒しっぷりだったなと思います。今のK-1・Krushは若い選手が台頭して、新しい時代を築いていくという流れがあると思うのですが、それとは真逆の大月選手の活躍というのは“これもKrushだ!”と思わせる試合だったと思います。これからもいわゆるベテラン選手達の奮闘にも期待していきたいですね。

☆「Krush.122」2.27後楽園
「2月の後楽園大会は関西勢が多く出場した大会だったんですよね。K-1 JAPAN GROUPとしては2020年4月にK-1ジム心斎橋がオープンして、大阪でも年に2回のアマチュア大会を開催しています。もともと関西は強豪選手が多い場所だったのですが、K-1 JAPAN GROUPとしても着実に選手の育成・発掘が進んでいると思います。比較的、関西からはアマチュア育ちの若い選手が多かったのですが、この大会では佑典・大野祐志朗というすでにプロで実績を積んでからKrushデビューした選手がインパクトの残るKO勝ちをして、こういうキャリアの選手も出てきたか!と思いましたね」

☆「Krush.123」3.27後楽園
「3月大会は「K'FESTA.4」に挟まれる形の大会だったんですけど、いい意味でKrushに出ている選手たちの「K-1には負けない!」という気持ちが出た試合が多かったと思います。SATORU成合vs西元也史はダウンを奪い合う展開の末に西元選手がKO勝利して、大岩龍矢vs山本直樹も一歩もひかない打ち合いのなかで試合終了直前に大岩選手が山本選手をKOしました。大岩・山本・SATORUはK-1のリングを経験している選手たちですが、Krushでも素晴らしい試合をしてくれたと思いますし、西元選手は5月のK-1横浜武道館大会でMOMOTARO選手をKOするアップセットを起こしたのですが「ここから成り上がっていくんだ」という気持ちのこもったKrushらしいKOでしたよね」

☆「Krush.124」4.23後楽園
「この大会はKrushウェルター級(加藤虎於奈vs松岡力)とKrush女子フライ級(壽美vs真優)でタイトルマッチがあって、どちらもベルトにかける選手たちの想いがこもっていた試合だったと思います。KO・ダウンがあった試合ではないですが、試合までの2人の言葉だったり、試合中の必死な表情などタイトルマッチならではのものが見せられたと思います。またこの大会は幸輝選手がFUMIYA選手をKOして、このKOの記事がYahoo!ニュースの総合ニュースのトップ3に入って“バズった”んですよ。幸輝選手はFUMIYA選手の相手を探している中で九州から出てきた選手で、この日がKrush初参戦だったんです。そういう地方に埋もれていた無名の選手が拳一つで脚光を浴びて……というのはKrushらしいですよね」

☆「Krush.125」5.30後楽園
「この日はK-1・Krush同日開催の日で、出場選手たちも「K-1より面白い試合をするぞ!」という気迫がこもっていた大会だったと思います。全10試合中7試合が判定決着ではあったんですけど、戦っているもの同士の「倒して勝つんだ」という気持ちがぶつかり合っていたな、と。KO決着になることがもちろんベストですが、そこを目指して必死に戦う姿は見ている人に伝わるし、お客さんも楽しんでくれます。この日はそういう試合が多かったという印象ですね。特に小倉尚也vs小巻海斗の一戦は、これぞKrushという試合でしたね。お互い相手をKOする気迫を込めて真っ向から打ち合って、必死に最後まで戦い続けて。この2人はKrushという競技で戦っている、“Krush”していると思わせる試合でした」

☆「Krush.126」6.25後楽園
「この大会はフライ級(-51kg)スタートの試合として大夢vs麗斗を組んで、この試合がKOで終わったのはよかったですね。フライ級がこういうものだというのが分かった試合でした。本戦では鷹大vs國枝悠太のKOだったり色々な試合があったんですけど、なんと言っても新美貴士vs岡嶋形徒ですね。新美選手は2月の初防衛戦で過去に敗れている斗麗にリベンジして、この日も同じシチュエーションで岡嶋相手に防衛&リベンジという試合で。新美選手は圧倒的な手数で相手に競り勝つスタイルでベルトを獲ったのですが、この試合では“KO”も見せられるようになって。ベルトを巡る戦いを通じて、これぞKrushという試合をするようになって、まさに王者という立場が新美選手を成長させているなと思いましたし、押しも押されぬ立派なKrush王者になったと思います」

 

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