「K-1 AWARDS 2021」特別企画 中村拓己プロデューサーが上半期を振り返る!<K-1編>「武尊vsレオナはあの2人だからこそ出来た最高の“K-1”だった。黒田斗真はK-1を象徴するニューヒーロー」

2021.07.15

 2022年1月26日に開催が決まったK-1 JAPAN GROUPの年間表彰式「K-1 AWARDS 2021」。その特別企画として中村拓己プロデューサーがK-1・Krushの上半期を振り返ります。今回はK-1編を公開!

――2021年のK-1 JAPAN GROUPも上半期のスケジュールが終わりました。今回は来年2022年1月26日に開催が決まった「K-1 AWARDS 2021」に向けた特別企画として、K-1の上半期の各大会を振り返ってもらいたいと思います。まずは3.21「K'FESTA.4~Day.1~」からお願いします。

「この大会はプレリミナリーファイト4試合中3試合がKO決着になったことが印象に残っていますね。5月にK-1バンタム級の日本最強決定トーナメントを行うんですけど、この日は53kg(バンタム級)の試合をプレリムで2試合組んだんですね。どちらもKO決着、しかもスリリングな試合になって、結果的にバンタム級の新設を決めるきっかけになったなと思います。

 のちにつながる試合という意味では菅原美優vsNOZOMIの女子アトム級の試合も印象に残っています。菅原選手がKrushでチャンピオンになって、K-1初参戦でアマチュアから出てきたNOZOMI選手と試合を組んで。NOZOMI選手はフジテレビのミライ☆モンスターにも取り上げられて、NOZOMI選手が勝つという予想をした方もいたと思うのですが、結果は菅原選手が右ストレートでダウンを奪って勝って。菅原選手の底力を感じましたし、今K-1の女子アトム級が盛り上がっていますが、その起爆剤になった試合の一つだったかなと思います。

 あとKOシーンという部分でインパクトがあったのはサッタリ・ウィラサクレックvs加藤久輝ですね。サッタリ選手はウィラサクレックジムからK-1に参戦しているイラン人選手で、加藤選手をパワフルな攻撃でなぎ倒した姿はK-1クルーザー級・重量級の面白さが詰まっていた試合でしたよね」

――ほかには篠塚辰樹選手のK-1デビュー戦、芦澤竜誠選手の復帰2戦目、山崎秀晃選手のK-1王者としての初戦も行われました。

「篠塚選手は小澤海斗選手に苦戦しながらも勝利して、やはり地力がある選手だなと思いました。芦澤選手を料理した村越優汰選手のテクニックはもちろん、芦澤選手の前に出る姿が記憶に残っている方も多いと思います。本人は競技者として反省点が多かった試合かもとしれませんが、やはり彼にしかできない試合があるし、人の目を惹きつけるものを持った選手だと改めて感じました。山崎選手はさすがという試合内容・結果でしたね。チャンピオンになっても『1分1秒でも早く相手を倒す』という山崎選手らしさが詰まっていて、チャンピオンになってもギラギラしたところを持っているのは山崎選手らしいと思いました」

――メインイベントのフェザー級王者・江川優生vs挑戦者・椿原龍矢は椿原選手が持ち前のステップワークを駆使して江川選手の強打を封じて、見事に新王者になりました。

「椿原選手のアウトボクシングが賛否両論を生んだ試合ではありましたが、タイトルマッチという状況かつ江川選手を相手に、よく椿原選手は延長まで集中力を切らさずに戦い抜いたと思います。椿原選手には椿原選手のキャラクターと戦い方があるので、それがチャンピオンとしてどう磨かれていくんだろう?と思わせる試合だったかなと思います」

――3.28「K'FESTA.4~Day.2~」はなんといっても武尊vsレオナ・ペタスですよね。

「ずばり2021年のベストバウト候補筆頭の試合でしたよね。レオナ選手が自分の実力と結果で武尊選手への挑戦権を勝ち取って、そんなレオナ選手だからこそ緊張感が生まれて。そしてそのレオナ選手と真っ向勝負で打ち合いってKOした武尊選手。本当に武尊選手は色んなものを背負って戦っていて、その覚悟が試合に出たのではないかと思います。K-1 JAPAN GROUPのなかで熟成されたストーリーがあって、タイトルマッチという最高のシチュエーションでレベル的にも最高峰の試合で、誰も予想してなかったような衝撃的な結末……武尊選手とレオナ選手だからこそできた最高の“K-1”だったと思います」

――そのほかにもK-Jee vsシナ・カリミアンのクルーザー級タイトルマッチ、京太郎選手のK-1復帰戦などインパクトある試合が多かったです。

「タイトルマッチというところではK-Jee vsカリミアンもよかったですね。先にダウンを奪われて絶対絶命だったカリミアン選手が逆転KO勝ちで王座奪還となり、カリミアン選手の試合後の涙を見てもベルトへの執念を感じる試合でした。タイトルマッチじゃなかったらこういう結果にはならなかったんじゃないですかね。

 京太郎選手はさすがにKO勝利でしたし、横山朋哉選手の秒殺KO勝利、金子晃大vs鬼山桃太朗のスーパー・バンタム級らしいスピーディな打ち合い、アビラル・ヒマラヤン・チーター選手の豪快な倒しっぷりなど、同じLKO勝利でも色々な個性が多かった試合だったと思います。あとはMIOvs山田真子でMIO選手がパンチでダウンを奪って勝利して、菅原vsNOZOMIと並んでK-1女子アトム級の盛り上がりのきっかけになった試合だったと思います」

――5.30「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」はトーナメント&スーパーファイト含めて若い選手・新世代の選手が集まる大会でした。今大会から本格始動したバンタム級の日本最強決定トーナメントは黒田斗真選手が3試合中2KO、合計5度のダウンを奪うという圧倒的な強さで優勝しました。

「黒田選手は本当に一言、強かったですね。バンタム級でこれだけ倒せる力を持った選手はなかなかいないと思いますし、K-1を象徴するニューヒーローが生まれたな、と。決勝で壬生狼一輝選手を一撃KOした姿は印象深いです。ワンデートーナメントそのものが約1年2カ月ぶりの実施で、ワンデートーナメント=K-1が掲げるKOを狙う・KOを目指す戦い方が求められる試合形式だと再確認しました。山崎選手の試合のところでも話しましたが、“少しでも相手を倒す”。それが結果に如実に表れるのがワンデートーナメントで、そこを勝ち抜いた選手がベルトを巻く・頂点に立つというのはまさにK-1ならではの戦いだと思います」

――そのほかの試合はいかがでしたか?

「僕は佐野天馬選手と島野浩太朗選手の試合は印象に残ってますね。激しい試合になるという予想はしていましたがmあんなに激闘になるとは……ですね。2人は『K-1はこういうものなんだ!』というものを見せてくれたと思いますし、あれだけキャリアのある選手たちがそういう試合をしてくれたことも嬉しかったです。あとは西元也史選手が鳴り物入りでK-1初参戦してきたMOMOTARO選手をKOしたシーン、林健太選手が2度のダウンを奪われてから大逆転した試合も印象深かったですね」

――今週末に開催を控えているK-1福岡大会についてはいかがでしょう?

「ゴンナパーvs朝久、歴代王者が3人登場と注目カードは多いですが、カードを発表した時にSNSの反応が大きかったのが和島大海vsアビラル・ヒマラヤン・チーターなんですよ。和島選手はスーパー・ウェルター級のトップコンテンダーで、アビラル選手もK-1参戦以降、急上昇してきた選手です。その2人がここで一騎打ちするわけなので、お互いのファイトスタイルを考えても激闘間違いなしだと思いますね」

☆7月福岡大会の総括インタビューはこちら
https://www.k-1.co.jp/news/34749/

 

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