「K-1 WORLD GP」9.11(日)横浜<インタビュー>アビラル・ヒマラヤン・チーター「ジョムトーンは今まで戦ってきた相手の中で一番強い相手。怖さもあるけどワクワクもあるし、自分らしい“KOショー”を見せます」
──アビラル選手の前回のK-1での試合は、2月の東京体育館大会でした。松下大紀選手にKO勝利でしたが、振り返ってみていかがですか?
「ぶっちゃけイージーファイトでしたね。リングでも勝った後に言ったんですけど、イージーワークの試合でした」
──アビラル選手もK-1のリングで目指しているものがあると思うんですけど、それを考えると松下選手は物足りない感じでしたか?
「当たり前に勝たないといけない相手でしたからね。普通に当たり前に勝って、もうちょっと強い相手とやりたいなって感じはありましたね」
──この試合の後、練習など意識して取り組んでいることはありますか?
「ずっと前から言っているんですけど、僕が一番狙っているのは、K-1スーパー・ウェルター級のベルトと、チャンピオン(和島大海)へのリベンジなんで、それに向けて練習してきていますね」
──そんな中で、今大会では“ムエタイの生ける伝説”ジョムトーンと対戦することになりました。オファーが来た時はどんなお気持ちでしたか?
「『タイ人と試合なんですけど、どうですか?』って言われて。最初に名前を聞いた時は知らなかったんですよ。それでGoogleで調べたらとんでもない化け物みたいな感じだったんで(笑)。でも、チャンピオンへの挑戦に続く試合だと思うんで、ジョムトーンに勝ったら普通にチャンピオンにも勝てるかなと思っています」
──今、「化け物みたい」とおっしゃいましたけど、ジョムトーン選手の試合の映像等はご覧になられたんですか?
「そこまでしっかり見てないんですけど、過去の戦績を見ても世界の70kgのトップ選手たちと鎬を削っているし、プロボクシングでも10戦していて、元世界チャンピオンの内山高志さんとも試合しているというだけでもやばいですよね」
──戦績が化け物みたいだということですね。
──そういう選手との試合はヤバいという感覚ですか? それとも楽しみな感覚がありますか?
「今まで戦ってきた相手の中で一番強い相手だと思っているんで、怖いっていうのもあるんですけど、ワクワクもありますね」
──K-1サイドがアビラル選手の対戦相手に、今回こういう世界の強豪を当ててきたことについては、どのように受け止めますか?
「俺に負けてほしいのかな(笑)。それはちょっと冗談で、アビラルがどれだけ強いのか、またはチャンピオンに挑戦出来る実力があるのか、それを見るための試合だと思います」
──ジョムトーンという世界の強豪を乗り越えてほしいという期待もあると思いますよ。あとアビラル選手はよく「KOショー」という言葉を使いますけど、今回の試合でもKOを期待されていると思います。
「僕の試合はKOじゃないと面白くないんですよ。判定まで行ったら自分が負けると自分でも思っているし、KOするから“KOショー”って言葉を使っているんで、今回もいいKO勝ちしてインパクトを残せるようにしたいですね」
──KOに対するこだわりは強いですか?
「K-1らしく試合して、K-1らしく相手と倒し合いをしたいですよね。お客さんはいい試合を見に来ているわけだし、いい試合を見せないと面白くないと思うんですよ」
──では、今回のジョムトーン戦ではどんな試合を見せたいですか?
「相手はラジャの4階級王者だったし、あとボクシングのアジアチャンピオンとかにもなっているんで、そういう強い相手をしっかり倒して、自分の強さを見せる。お客さんから『そろそろアビラルにタイトルマッチをしてほしい』っていう言葉を聞きたいので、そんな感じの試合をしたいです」
──ちなみにチャンピオンの和島選手もこのK-1横浜アリーナ大会で試合をします。チャンピオンに今の自分の強さを見せつけてやりたいという気持ちはありますか?
「僕が負けてるチャンピオンよりいい試合をして、いいKO勝ちをしてインパクトを残して、『お前も勝てよ』ってリングの上で言いたいですね」