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「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<インタビュー>玖村修平「今回は自分の力で掴んだチャンス。自分のためのトーナメントにして、弟・将史と玖村兄弟の時代を創っていきたい」

 8月11日(木・祝)に福岡国際センターで開催される「ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の[K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R]でジャオスアヤイ・ソー.デッチャパンと対戦する玖村修平のインタビューを公開!

──5.21「Krush.137」で新美貴士選手を破って、見事にKrushフェザー級王座を手に入れました。改めて振り返ってみて、どんな感想をお持ちですか?

「とにかく新美選手にリベンジしてチャンピオンになるという気持ちだけで戦ってたんですよ。以前、新美選手に負けた試合が凄く悔しかったんで、その想いがやっと晴らせたというか、その想いが出た試合になったと思います」

──今回のK-1フェザー級世界最強決定トーナメントの記者会見の冒頭で、「Krushフェザー級王者の玖村修平です」と自己紹介されていたじゃないですか。どんなお気持ちでしたか?

「今までは自分がどこの誰なんだっていうのを伝えないとみんながわからないと思ってたんで、『K-1ジム五反田チームキングス所属の玖村修平です』って言ってたんですよ。でも、今はチャンピオンになったし、僕はKrushを背負ってるつもりで戦っていこうと思っているので、『KrushのチャンピオンとしてKrushを背負ってこのトーナメントに出場します』という意気込みが、ああいう挨拶の形になりました」

──Krushのベルトへの誇りがそう言わせたんですね。

「僕はKrushの舞台をずっと見てきて、なかなか手の届かなかったベルトですし、今のK-1があるのもKrushがあったからだと思うんで、そこのチャンピオンになれたことを凄い誇りに思っています」

──今回のK-1フェザー級世界最強決定トーナメントのオファーが来た時はどのようなお気持ちになりましたか?

「最近試合が続いていたんで、タイトルマッチが終わってちょっと休もうかなというか、少し試合の間隔は開くのかなとか思ってたんですよ。ちょっと休みたい気持ちもあったのですが、僕は少し前に網膜剥離で1年間欠場して、長く試合を出来ない期間もあったし、その頃に比べたら試合をコンスタントに組んでいただけることは光栄なことじゃないですか。ましてトーナメントで優勝したら一気に立場も上がると思うし、そう考えたら気合いが入って、すぐに出場を決めました。しかも、前回のタイトルマッチに負けていたら、このメンバーに僕は選ばれてなかったと思うんですよ。Krushチャンピオンになって自分で掴んだチャンスだと思うし、今のフェザー級の選手はみんな勝ったり負けたりで、誰かが飛び抜けて強いっていうのはないと思うんですよね。その点、僕にはベルトを獲った勢いがあるし、自分のためのトーナメントというか自分に流れが来ているんじゃないかと思っています」

──勢いを考えるとベストなタイミングだったということですか?
「トーナメントの開催が少し早かったら僕はこのメンバーに入ってなかったと思うし、“持っている”なと思います。僕のためのトーナメントになるんじゃないかなと思います」

──一回戦はジャオスアヤイ・ソー.デッチャパン選手との対戦になります。以前試合をする予定で流れてしまった選手ですけど、どのような印象をお持ちですか?

「タイ人なんですけど、気持ちが強くて打ち合いも出来て、蹴りも強い。一番は二段の飛びヒザ蹴りが強い選手ですね。ただ、気持ちが強くて前に出てくる分、隙も多い選手だし、激しい試合になると思うんですけど、トーナメントなんで早く倒したいなと思っています」

──日本人選手との試合が多かったですけど、対世界というのは頭の中にありましたか?

「僕は今のK-1で一番になるということを目標にしてきたし、自分が敗れた選手たちにリベンジしていくリベンジロードを目標に掲げているんですよ。だから、世界というよりはK-1に出てくる選手を倒すだけだし、外国人と言ってもそこに出てくる選手っていうぐらいですね。K-1に来る選手は全員倒したいなと思っていますけど」

──リベンジロードを掲げている中で、今年はまず新美選手に勝ちました。今回のトーナメントで考えると軍司選手、椿原選手にリベンジするチャンスがありますよね。

「新美選手にリベンジ出来て、今年中にあと2人、軍司選手と椿原選手にリベンジするっていうのを目標にしていたので、2人がトーナメントで勝ち上がってきて、僕も勝ち上がれば1日でそれが達成出来てしまう。そういう意味もあって“持ってる”なと思いました。こんなに早く機会が訪れたんで、達成しに行きます」

──となると、やはり準決勝、決勝で戦いたいのはこの2人ということになりますか?

「そうですね。まずは一回戦が大事ですけど、実力的に彼らが上がってくると思うし、リベンジを達成したいと思います。特に準決勝に軍司選手が上がってくれば、世界最強を決めるトーナメントでKrushチャンピオンvsK-1チャンピオンのカードで盛り上がると思うし、リベンジも出来るチャンスだし、全力で挑みたいと思います」

──玖村選手は今回のトーナメントに参戦する日本人選手の中で唯一、K-1のワンデートーナメント(K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント)を経験しています。そこでアドバンテージは感じませんか?

「前回参加したトーナメントは準決勝まで上がったんですけど、一回戦のダメージが大きくてすぐにKO負けしてしまったんですよ。正直、僕の戦い方はトーナメントには向いてないと思います。でも1試合1試合、目の前の試合にぶつかっていかないと次はない。特に一回戦のジャオスアヤイ選手はフェザー級王座決定トーナメントで準優勝していますし、僕よりもトーナメントの戦い方は分かっていると思うんで、とにかく全力でぶつかっていくだけですね」

──逆にそこが教訓になっているという感じですかね?

「前回は一回戦で右のまぶたが切れてしまって、顔も腫れて体がボロボロの状態で準決勝に上がって武居(由樹)選手に負けてしまったんですよ。多分、今回は軍司選手が上がってくると思うし、僕がそういう状態で向こうがどんな状態で上がってきても、ガムシャラにぶつかっていきたいと思います」

──前回トーナメントに参加した時と何が一番違いますか?

「あの時は弟(玖村将史)がKrushのチャンピオンで、兄弟でトーナメントに出るという話題性で僕も(トーナメントに)出してもらえたというか。僕は直近の試合で金子晃大選手に負けていて、その金子選手が欠場して自分にチャンスが回ってきたところもあったんです。でも今回は僕はKrushチャンピオンになっての出場だし、弟がトーナメントに出ているわけではない。“玖村修平”の力で掴んだチャンスなので、そこが前回とは一番違うと思っています」

──弟の将史選手も6月の「THE MATCH 2022」でも勝利を収め、9月のK-1横浜アリーナ大会への出場が決まりました。今年は玖村兄弟としても勝負の大会が続きます。

「そうですね。弟は弟で結果を出していくと思うし、僕も自分の力でKrushのチャンピオンになって、K-1のトーナメントというチャンスを掴みました。今までの玖村兄弟は弟が活躍・結果を残して広がっていったと思うけど、これからは自分も活躍・結果を残して、玖村修平と玖村将史の玖村兄弟として上がっていきたい。これから玖村兄弟の時代を創っていきたいです」
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