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「K-1 RING OF VENUS」6.25(土)代々木<公開練習>芳美、名門の看板を背負って勝つ!「戦う理由は色々あると思いますが、私はジムのために、ジムの名誉のために試合をしようと思います」

 東京・OGUNI-GYMで、6月25日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される“K-1初の女子大会”「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~RING OF VENUS」の[K-1女子フライ級/3分3R・延長1R]で真優と対戦する芳美が公開練習を行なった。

 公開練習では2分1Rのパンチのミット打ちを披露した芳美だが、現在は「今までないぐらいに調子がいいんですよ」と本人が語るほどの絶好調だという。芳美は昨年からKrushに参戦し、前回の試合は9月「Krush.129」での池内紀子との一戦だ。そこで敗れた芳美は「ミドルの対応が出来なかったっていうのが一番というのと、武器が少なかったんで、そこで突破出来なかったなっていうのはありました」と敗因を分析。「基本に重点を置きつつ、基本が出来た上で出来る技を増やすっていうことで、今練習しています」と、見つかった穴を埋めるように練習に励んでいるそうだ。
 この充実した練習はもちろんだが、絶好調の一番の要因はメンタル面だという芳美。会見の時には「戦う理由は皆さんいろいろあると思いますが、私はOGUNI-GYMのために、OGUNI-GYMの名誉のために試合をしようと思います」と語っていた。OGUNI-GYMには芳美の後輩にあたる選手たちがK-1、Krushのリングを踏んでいるが、鳴り物入りで参戦したMOMOTAROをはじめ、結果を出せてない状況だ。この状況を芳美は憂いている。

 これまでは後輩たちに任せっきりにしていたと言うが、「せっかくK-1に出られるチャンスをもらったんで、ちょっとここでOGUNIの名誉のために、『OGUNIの人間も怖いな、やるな』って思わせたいっていうのが一番にありました」と奮起を誓ったのだという。OGUNI-GYMは2000年から通い始め、「私にとっては実家みたいな感じ」と語るほど、芳美にとっては思い入れの強い場所だ。
 本人は「私の立ち位置はちょっとややこしいっていうか、出戻りバツイチ小姑みたいな感じなんですけど」と語るものの、OGUNI-GYMの長女であることを自認している。「今まで弟たちに任せっきりになってたんで、ここで長女が家のために、建て直しのためにやらないといけないっていう感じです」と、今回の一戦に懸ける想いは殊の外強く、それがメンタル面の充実に繋がっているという。

 そのためにも結果を出したいところだが、相手はK-1女子フライ級のトップ戦線で戦う真優だ。その真優については、「気持ちも強いし、他のミネルヴァの選手と違ってK-1&Krushで最後までやりきりたいっていうか、居場所はそこだけなんだという気合いも感じるし、強いですし、リーチもあるし、いろんな意味で派手な選手ですね」と語った芳美。
 その評価は高いものの、OGUNI-GYMの名誉のために戦うと宣言した以上、負けるわけにはいかない。今大会はK-1 JAPAN GROUP育ちの選手vsそれ以外で育った選手という図式でカードが組まれているが、OGUNI-GYMの名誉のために戦うと宣言している芳美には、余計に気合いの入るのシチュエーションだ。

 また、タイトルマッチとなったKANAvsスーリー・マンフレディ戦をはじめ、フライ級の試合がいくつか並ぶ。その中で「相手がどうというよりも『OGUNI-GYMの人間って怖いんだな』っていうところを見せたいというのが一番最初に来ています」と、実家と呼ぶ場所で培ってきた全てをK-1のリングで見せつけることにこだわる。「本当に気合いが凄く入っているので、私にベットしてください」。一家を背負う長女が、自信を増して初めてのK-1のリングに立つ。
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