2021.07.31

 7月31日(土)都内にて、9月20日(月・祝)に神奈川・横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~」の第一弾対戦カード発表記者会見が行なわれた。

 今大会で第2代K-1ウェルター級王座決定トーナメントの開催が決まった。これまでK-1では日本人選手・外国人選手を交えた8人参加のワンデートーナメントで王座決定トーナメントを行ってきたが、今回は日本在住の8選手で王座決定トーナメントでの実施が決定。会見に出席した中村拓己K-1プロデューサーがトーナメント開催の経緯を以下のように説明した。

「今回も外国人を招聘してウェルター級王座決定トーナメントを開催すべく、スポーツ庁はじめ関係各所と調整を続けていましたが、しかし、新型コロナウイルスの感染拡大・緊急事態宣言の発令もあり、最終的に外国人を招聘できないと判断しました。

 そのなかでトーナメント出場に向けて準備していた選手たちもいるし、ファンのみなさんに楽しんでもらえる戦いも見せていかなければならない。いつコロナウィルスの問題が終息するのか。そして外国人選手を招聘できるのか。分からない状態です。K-1はここで立ち止まっていられないし、ここは一歩踏み出す勇気を持って日本在住の8選手で王座決定トーナメントを行うことを決めました」

 トーナメントには第2代K-1スーパー・ライト級王者の野杁正明、第4代同級王者の安保瑠輝也をはじめ、第9代Krushウェルター級王者の松岡力、第8代Krushウェルター級王者の加藤虎於奈、K-1アマチュア全日本王者の小嶋瑠久、寧仁太・アリらが参戦。以下の組み合わせが発表された。

一回戦(1):小嶋瑠久vs寧仁太・アリ
一回戦(2):野杁正明vs加藤虎於奈
一回戦(3):安保瑠輝也vsアラン・ソアレス
一回戦(4):松岡力vsマキ・ドゥワンソンポン

準決勝(1):一回戦(1)勝者vs一回戦(2)勝者
準決勝(2):一回戦(3)勝者vs一回戦(4)勝者

決勝:準決勝(1)勝者vs準決勝(2)勝者

 会見では野杁正明と安保瑠輝也に質問が集まり、両者の対戦に注目が集まる形となったが、ほかの6選手たちも2人に対してライバル心を燃やした。

 一回戦(1)試合でプロ無敗の寧仁太・アリと対戦する瑠久は横浜出身で、まさにこのトーナメントは地元で迎える大舞台となる。現在、小嶋は初代K-1ウェルター級王者・久保優太率いるPURGE TOKYOに所属し「K-1ウェルター級のベルトはもともと優太さんが持っていたもので、そのベルトをかけたトーナメントが地元で行われて、そのトーナメントのオファーが来たことは運命的だと思う」。盛り上がりを見せている野杁と璃輝也についても「俺からしたら勝手に盛り上がってんじゃねえよって感じです。僕が主役になります」と主役の座をぶんどるつもりだ。

 一回戦で野杁と対戦する加藤虎於奈も「2人が注目されことのは当たり前かだと思うんですけど、勝負に100%はない。0.1%でも勝つ可能性があったら、僕はそれを持ってくる自信があるんで勝ちます」と番狂わせに闘志を燃やし、瑠輝也と対戦するソアレスも「2人にはそれだけ歴史、やってきたことがあるんだと思う。ただしルキヤにとって、私は過去最強の敵になるはずだ」と不敵に語る。また瑠輝也と同ブロックで、過去に野杁にKO負けしている松岡力は「僕だけ“ザ・普通”みたいな人間。でも“ザ・普通”が優勝するのも面白い」と静かに闘志を燃やした。

 なお近藤魁成は拳の負傷により、トーナメント出場は見合わせることに。また、中村プロデューサーは「今後、外国人選手が呼べるようになれば、チャンピオンの防衛戦の相手として考えますし、チャンピオン以外の選手も外国人選手と絡んでいくべき階級だと思う。強豪外国人選手とここにいるメンバーのスーパーファイトや、ベルトを懸けた争いは考えていきたい」と展望を語っている。中村プロデューサーの各試合の見どころ、トーナメント出場8選手のコメントは以下の通り。

小嶋瑠久
「スーパー・ライト級でもやっている自分をこのトーナメントに呼んでくれたK-1にすごい感謝してます。話が来たときに正直マジかと思ったんですけど、何か運命を感じました。ウェルター級のベルトはもともとPURGE TOKYOの久保優太さんが持ってたベルトなんで。で、地元の横浜開催なんで、ここで自分がベルトを取る、PURGE TOKYO 3人目の世界王者になる運命的なチャンスをもらったと思っています。自分の実力をどこまで通用するか試せる場だと思ってるんで、しっかり実力を証明したいと思います。

(対戦相手の印象は?)めちゃくちゃ強いと思います。何度か試合も観たことあるし、身長も高くて手足長くて、蹴りの威力がすごいなって。まあ、やってみたかった相手です。(準決勝・決勝で戦いたい相手は?)決勝はあんま考えてないんですけど、準決勝は野杁選手が絶対に上がってくると予想しています。まぁ、とにかく1回戦が大事だと思ってます。なんで準決勝、決勝というよりも、とりあえず1回戦を勝つことに集中して。く1回戦勝てば、たぶん“ノる”と思うんで。準決勝は野杁選手かなって感じですね。決勝は誰でも、あとはバイブスでいくんで。

(野杁選手と安保選手に注目が集まっているが、それについて思うことは?)野杁選手と安保選手が決勝でやるみたいな。ファンの人も盛り上がってると思うんですけど、俺からしたら勝手に盛り上がってんじゃねえよって感じです。僕がしっかり地元横浜で食っていこうと思うんで。足元、バンバンすくってやろうかなって思います。僕が主役になります」

寧仁太・アリ
「こういう豪華な選手が揃ったトーナメントに選ばれてすごくうれしく思います。自分はまだ無敗なので、無敗で優勝できるようにがんばりたいと思います。応援よろしくお願いします。(対戦相手の印象は?)瑠久選手は前のジムでも強かったんですけど、チームを移籍して長所が伸びてる部分もあると思います。パンチもすごくうまいし、空手もやってたみたいで、そういう部分は強い選手という印象があります。

(準決勝・決勝で戦いたい相手は?)とにかく1回戦に集中しています。僕は相手を選べる立場ではないと思ってるので、1回戦突破して上がってきた選手を倒したいと思っています。(野杁選手と安保選手に注目が集まっているが、それについて思うことは?)二人は元K-1スーパーライト級のチャンピオンなので注目されて当然だと思います。その中でトーナメントに出られるのはありがたいことだし、そこで自分の個性を出していきたいです」

中村プロデューサー
「瑠久選手は空手ベースのファイターで、最近スーパー・ライト級の試合が多かったですが、もともとウェルター級でキャリアを積んできて、加藤虎於奈にも勝利した実績を持っています。ナチュラルで戦えるウェルター級で、より持ち味を発揮してくれると思います。寧仁太選手は日本とガーナのハーフで、3月のK-1武道館大会で勝利したあと、6月のKrushでも勝利してプロ無敗記録を更新。プロ無敗のままK-1チャンピオン誕生になるか注目してほしいです」

野杁正明
「僕がチャンピオンになる機会がやっと来たって感じなんで。このトーナメントは僕のためのトーナメントなんで、第2代ウェルター級のベルトは俺が巻きます。以上です。(対戦相手の印象は?)全体的にうまい選手ではあるんですけど、僕とはレベルが違うので。対戦相手どうこうより、このトーナメントに出てる選手はレベルが違うんで、その差を見せたいなと思っています。

(準決勝・決勝で戦いたい相手は?)決勝は隣にいる瑠輝也だと思ってるんで。瑠輝也も言ってくれましたし、決勝で。第2代と第4代のスーパー・ライトのチャンピオンが決勝でやればおもしろい試合になると思いますし。準決勝はどうなんですかね……、って感じですかね。そこは正直、興味はもないんで。どっちでもいいはなしって言われたんですけど、本当にどっちでもいいです。

(優勝候補として、どのような勝ちかたがふさわしい?)このトーナメントが世界のトーナメントかって言ったら、全然そうでもないですし、フルメンバーではないんで。ここはレベルの差を本当に見せつけてしっかり優勝して、ベルトを巻いて。あらためて世界トーナメントを、世界の強豪選手を呼んでやることが僕の使命だと思ってるんで。それだけですね。

(先ほどから安保選手に挑発を受けているが、それについては?)いや、べつに挑発受けてるって感じないですし。これが彼のやりかたですし。いいんじゃないですか、べつに。今までは階級も違いましたし、やることもないのかなって思ってたんですけど、こうやって瑠輝也もウェルター級に階級を上げてきて。上げたってことは、やる運命なのかなと思ってたんで。まあ、試合で当たることがあれば、心を折ってやろうかなと思ってますね」

加藤虎於奈
「僕は野杁選手との一戦にすべてを懸けています。野杁選手を倒したら優勝できると思ってるんで、一回戦に全力を注ぎます。(対戦相手の印象は?)すべてが完璧な選手だと思います。(準決勝・決勝で戦いたい相手は?)負けている選手にリベンジはしたいんで、準決勝は瑠久選手で、決勝は松岡選手と戦いたいなとは思いますね。(野杁選手と安保選手に注目が集まっているが、それについて思うことは?)注目されるのはあたりまえかなと思うんですけど、勝負に100\%はない。勝つ可能性が0.1%でもあったら、それを持ってくる自信があるんで、勝ちます」

中村プロデューサー
「野杁選手は元K-1スーパー・ライト級王者で、ウェルター級に階級を上げてからはジョーダン・ピケオー選手に敗れた以外はすべて勝利しています。誰よりもこのトーナメント、2階級制覇への思いは強いと思います。対する虎於奈選手はレオナ・ペタス選手の実弟で、今年1月にKrushウェルター級のベルトを戴冠し、今回がK-1本戦初登場です。一回戦・優勝候補の野杁選手との対戦は注目のカードだと思います」


安保瑠輝也
「この前の試合からちょっと疲れを癒すために、昨日までバカンスで宮古島に行ってました。そのまま連泊しようと思ってZoomで会見参加しようかなと思ったんですけど、この連中を見ればわかるとおり、ちょっと華がなさすぎるんで。葬式みたいな会見になるかなと思って、俺が帰ってきました。ベルトを見ても分かる通り、俺にしかベルトは似合わないんで。野杁選手が『俺のためのトーナメント』って言ってますけど、そもそも俺が階級上げた途端にこうやってトーナメントが決まったり、話題性が一番あるのが俺やし、実力が一番あるのも俺なんで。野杁選手、しっかり決勝で俺が倒したいと思ってるので期待してください。

(対戦相手の印象は?)バカンス行ってるときに対戦カードをいただいて。ちょっと、海にずっと入ってたんで、まだ映像は観てないです。だから印象はわからないです、ごめんなさい。(準決勝・決勝で戦いたい相手は?)準決勝は誰でしたっけ? (松岡選手かドゥワンソンポン選手と聞いて)ああ、どっちと戦いたいかですか? どっちでもはなしですよね。(松岡に対して)松岡選手、Krushのチャンピオンでしたっけ? じゃあ、松岡選手ですかね。ごめんなさい、正直興味ないです。

 俺、今日めちゃくちゃ野杁くんに噛み付いてやろうと思ってたんですけど、さっき野杁くんに(決勝に上がってくると)言ってもらえたことがちょっと光栄で。ただ、言いたいことは言わせてもらいます。この中で一番華があるので俺やし、俺がベルトを取ったらこのK-1のウェルター級盛り上がるんで。やっぱり強いだけじゃね、一般層にまで響かない。それは俺がベルトを取るべきやと思ってるんで、俺が取ります。だから、決勝は野杁くんと俺もやりたいです。

(野杁選手の「試合で当たることがあれば、心を折ってやろうかなと思ってます)という言葉に対しては?)野杁くんのことは昔から知っているし、高校生のときに練習でボコボコにされたり、けっこう苦い思い出はあるんですけど(苦笑)。俺、ウェルター級に上げるって決めたときから、やっぱり当たることはわかってましたし。そもそも勝てないと思ってたら階級上げてないんで。いまやってること出せれば勝てると思ってるんで。だから、俺が勝ちます。野杁くんのトーナメントにはさせないです」

アラン・ソアレス
「今回、K-1に出ることが初めて、このトーナメントは人生の中で一番大きなチャレンジになる。自分の名前をみんなに知らしめたいし、アラン・ソアレスの名前を絶対に覚えておいてほしい。(対戦相手の印象は?)動画を何度か観ているが、彼と戦うことを光栄に思っている。けれども、彼にとって自分は過去最強の相手だと思っている。

(準決勝・決勝で戦いたい相手は?)どの選手と戦っても光栄なので、誰というのはいない。K-11のベルトは俺のベルトだから、決勝に向けてがんばりたい。(野杁選手と安保選手に注目が集まっているが、それについて思うことは?)2人の選手に関しては、それだけの歴史ややってきた時間があると思う。自分は今までやってきたことを見せつけたいだけだ」

中村プロデューサー
「瑠輝也選手も元K-1スーパー・ライト級王者で、先日のK-1福岡大会で、ウェルター級に上げての初戦で見事KO勝利。今回はその勢いに乗って2階級制覇を目指す戦いに挑みます。また野杁選手との対戦が実現するのか、ファンのみなさんはそこにも注目してると思います。対するソアレス選手はダニロ・ザノリニ選手率いるブラジリアンタイに所属し、これまで2本のベルトを獲得。強靭な肉体・フィジカルを持ち、一発のパンチの破壊力も持っています。そのファイトスタイルは台風の目になる可能性を秘めていると思います」

松岡力
「今回のトーナメントで僕が一番普通の人間やと思います。みんな華があって個性もあって、僕だけ“ザ・普通”みたいな人間です。でも“ザ・普通”が優勝するところも面白いと思うんで期待していてください。(対戦相手の印象は?)僕、タイ人の選手が好きなんですよ。映像を見てても強いんで、これ以上K-1ルールに適応せんように、あんま練習せんようにお願いしたいですね(笑)。

(準決勝・決勝で戦いたい相手は?)過去に2度対戦している虎於奈とはもう戦いたくないんで。虎於奈は負けてもらうか、ケガしてもらうかで棄権してもらって。決勝は一回負けている野杁くんにリベンジしたいですね。(野杁選手と安保選手に注目が集まっているが、それについて思うことは?)二人共、もともとチャンピオンで強いですし。注目されるのは当然やと思います。まあでも日本人やし、体格もそんな変わらないですし。全然負ける気はしてないですね、勝ちます」

マキ・ドゥワンソンポン
「今回、このように参戦する機会をいただけてたいへんうれしく思っている。強い相手と対戦することができて、その点もとてもうれしい。2回目のK-1参戦なので、前回よりいい試合ができると思っている。

(対戦相手の印象は?)前回の試合映像を見て、強い松岡選手と対戦できるということで、いまはワクワクしている状態だ。絶対に勝てるようにベストを尽くしたいと思う。(準決勝・決勝で戦いたい相手は?)もし1回戦勝つことができたら、自分としては安保選手と戦ってみたい。いずれにしても、このトーナメントに参加できるのもうれしいし、今回勝利できたらK-1の初勝利なので、まずはそこを狙っている。

(野杁選手と安保選手に注目が集まっているが、それについて思うことは?)野杁選手と安保選手に関心があるのは自分も当然のことだと思っている。二人ともこれまでタイ人の選手とはそれなりに対戦してきてると思うが、自分はその中でも充分戦える力を持っていると思う。もし決勝に上がれることができたら、ぜひとも戦いたい」

中村プロデューサー
「松岡選手はウェルター級屈指のテクニシャンで、現役のKrushウェルター級王者です。2019年8月以来のK-1参戦で、バランスが取れたファイトスタイルで、トーナメントを勝ち抜くスキルを持った選手だと思。ドゥワンソンポン選手は3月K-1有明大会でのK-1デビュー戦は負けてしまったが、非常にK-1ルールに適した戦い方をして、K-1ルールでも強さを見せてくれるタイ人ファイターだと思います。あれからK-1用の練習も積んで、前回以上の戦いを見せてくれると思います」

 

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