スーパー・ライト級 (-65kg)
中澤 純
Nakazawa Jun

2018.10.03
――今回のトーナメント出場のオファーを受けた時の心境を聞かせてもらえますか?
「ビッグチャンスだなと思いました。本当は8月にKrushのベルトを防衛してK-1のベルトを獲りにいきたかったのですが、ここでベルトを失ったのは、ある意味、Krushのベルトは手放す時期だったのかなと思います。(※中澤は8月のKrush後楽園大会で篠原悠人に判定1-2で敗れて、Krushスーパー・ライト級王座から陥落)
Krushのベルトは一度防衛もしたし、どちらに転んでもおかしくない判定で相手にポイントが入って僕が負けた。これがもしボコボコにされていたら考え方も変わっていたと思うのですが、僅差の判定で僕が負けたということはある意味、僕はもうKrushのファイターではなくて、K-1に出てベルトを狙うファイターなんだなと捉えています」
――今大会は今のK-1の“旗揚げ記念日”ですが、4年前の11月3日は何をしていてましたか?
「当時はKrushで試合をするようになった頃で、指をくわえながら(K-1を)見てた感じですよね。あの時の僕にとってK-1は“夢”でした。でもトーナメントに出ている選手の中で、この4年間で一番自分の立場を変えたのは僕だと思うし、試合としては2連敗ですけど、どちらも実力差があって負けた試合だとは思っていません。ここで僕が勝ってチャンピオンになれば、一番ストーリーがあるんじゃないかなと思います」
――中澤選手は結果に関わらず試合の度に強くなっている印象があるのですが、どんなことを意識して練習しているのですか?
「試合は一番自分のダメなところが分かる舞台なので、試合で分かったダメなところを改善していけば自ずとレベルは上がると思います。だから僕は勝った試合でも自分のダメなところは反省するし、相手のいいところは盗もうと思ってやっています。だからトーナメントでも一皮むけたところを見られると思いますよ」
――8月のKrushでの試合が終わった後、タイで練習していたそうですね。タイでの練習は計画していたのですか?
「いや、それが全く計画していなくて。8月のタイトルマッチで負けて、すっげえ反骨心に火がついたんですよ。色んなものにムカついて、だったら俺が強くなって全部見返してやるよって。それって10代後半や20代前半の頃の僕が持っていたギラギラした気持ちなんです。僕、6年前にタイに行っていて、その時はお金も全くなくてボロボロのジムで汚いホテルに泊まって、毎日『早く帰りたい』って思いながら練習してました。今は当時よりお金があって、自分のジムもあって、自分が仕切って練習して、なんだかんだで楽しくやれている。だからあえて今回は楽しくない場所で辛い練習をやろうと。最初は幾つか国内のボクシングジムを探して泊まり込みで練習しようと思ったんですが、それじゃ何も変わらない。だったら今までで一番辛くて嫌いだったタイに行こうと思いました」
――そういった想いを込めてのタイ修行だったんですね。
「実際にタイでの練習は本当にキツくて、明らかに理不尽なラウンド数のミット打ちをやらされるし、ちょっとでも休んだらトレーナーにミットでぶん殴られる。久々にサンドバックを叩きながら泣きそうになりましたよ(苦笑)。でもそういうキツい練習をやるためにタイに行ったわけだし、最後まで耐えることができて『頑張ったな、俺』と思えることができたんで、それは大きな収穫ですね」
――トーナメント一回戦ではウェルター級から階級を落とすメルシック・バダザリアンと対戦することになりました。バダザリアンにはどんな印象を持っていますか?
「バダザリアン戦のオファーをもらう前に違う外人の選手の打診が1回来たんですけど、その映像を見たらいけるなと思っていて。それで後からバダザリアンに変わって、宮田さんに『めっちゃ強いの当てますね』って言いました。でも逆に相手が強いから練習でも燃えるし、これからまた頑張ってこうと思えたんで良かったかなと思ってます。1回戦で強い相手と戦えるんで、レベルアップ出来るチャンスかなと思ってます」
――1日3試合のトーナメントをどう戦おうと思っていますか?
「僕はトーナメントが初めてなんでどれぐらい辛いか分からないですけど、かなり過酷だと思うんで、今から気を引き締めて頑張っていこうと思います。一回戦からしっかりKOで倒して、戦う時間を短縮していきたいですね。優勝以外は意味がないし、自分の寿命をかけて最初から倒しに行く試合をします」
――反骨心を持って最後は自分がトーナメントで優勝していたいですか?
「そうですね。僕がK-1チャンピオンになって『見たか!お前ら!』じゃないですけど、全員見返してやりたいですね」
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