メインイベント(第9試合)はKrushライト級ワンマッチで、大谷翔司と児玉兼慎が対戦する。大谷はKNOCK OUTを主戦場にしているファイターで、第3代KNOCK OUT-BLACKライト級王者となった実績の持ち主。2023年にKrushに参戦して2戦しているが、その初戦で今回の児玉に勝利している。今回は児玉を返り討ちにして、11.29「Krush.182」でのタイトルマッチを狙う。一方の児玉は今年の2.24「Krush.171」で行なわれたKrushライト級GPにも参戦。前回は4.29「Krush.173」で上野空大にKO勝利を果たしている。大谷にリベンジを果たして、タイトルマッチに近づくことができるか?
1R、大谷はカーフキックを打つと、児玉はジャブを繰り出していく。大谷はカーフキックからジャブを連打。パンチをまとめてハイキックを打つが、児玉は両手を広げて効いてないとアピール。ここから打ち合いとなるが、大谷は児玉のガードの上からパンチを打っていく。しかし、児玉が左のボディブローから、右のストレートを大谷に炸裂させる。これで大谷がダウンし、児玉が最初にダウンを奪う。大谷が立ち上がったところで、このラウンドは終了だ。
2R、児玉は飛び込むように左のボディブロー、大谷は前に出てプレッシャーをかけていき、パンチの連打。児玉はガードをしつつ、パンチを打ち返す。ここで大谷は飛びヒザ蹴り。しかし、ガードしている児玉はボディブローを打ち込み、右のカーフキックだ。児玉はジリジリと前に出てパンチによる攻撃。ならばと大谷は児玉のガード越しにパンチを連打。ラウンド終了間際に右のストレートを炸裂させる。
3R、ジャブを打ってくる大谷に対して児玉はカーフキック。児玉は前に出て、プレッシャーをかけていく。そしてパンチとローキックのコンビネーションを見せた児玉。大谷もパンチとローキックで反撃だ。両者、至近距離からガードを固めながら打ち合い。大谷はパンチの連打とローキックのコンビネーション。児玉もパンチの連打で逆襲。大谷も打ち返し、パンチの打ち合いだ。ここで飛びヒザ蹴りを見せた大谷だが、児玉も動じない。最後は両者至近距離で殴り合って、試合終了だ。判定となり、30-27、30-27、30-27の3-0で児玉が勝利を飾ったのだった。
勝った児玉はリングから降りて、ABEMAの放送席で解説をしていたKrushライト級王者の大岩龍矢の元に駆け寄り、「俺、次、タイトルマッチ以外はやらないから」と宣言。そしてリングに戻ってマイクを握る。
「シャー! オイ、チャンピオン大岩、もういいっしょ。やろうよ、次。やっぱ俺、誰よりも本当にKrushのベルト欲しくてたまらないんで、次絶対タイトルマッチ。タイトルマッチでいいっしょ。次、タイトルマッチでお願いします。で、ちょっと話させてほしいのが、俺、最近いろいろあって、試合の4日前ぐらいに左目が網膜剥離と白内障になっていて、今日とかほぼほぼ左が見えない状態で戦ってて。でも、絶対に負けたくないから、気合いで勝ちました、タイトルマッチのために。ベルトが欲しいんで。俺、本当は来週火曜日に手術が決まってるんですけど、手術終わり次第、俺、11月ドクターが行けるって言ったら準備するからよろしく。あと、全員、健康には気をつけろよ!」