ダリル・フェルドンク、カマラ戦で激闘予告「どちらかが必ず倒れる」=11.15K-1代々木第一
フェルドンクは、“美しき人狼”と呼ばれているオランダの強豪ファイター。24年3月のK-1初参戦ではK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦で、和島大海をKO勝ち。続く7月の準々決勝はデング・シルバに判定負けも、今年5月にオウヤン・フェンとダウンの奪い合いの激闘。前回のMAX開幕戦は、ヌルティレク・ザリンベコフを下した。
カマラは、K-1レジェンドのジェロム・レ・バンナからの刺客。サバット王者で、双子のアラッサンも同じくサバットでチャンピオンになっている。バンナと同じように左フックを得意とし、前回のMAX開幕戦ではアルビオン・モリーナをKOで沈めた。
「もし自分にカマラを選ぶチャンスがあったとしても、かなり高い確率で彼を選んでいたと思います。だから、彼が自分を選んでくれて正直うれしかったですね」
――それは、どういう意味ですか?
「彼は強くて経験豊富なファイターだと思いますが、自分のほうがより強く、より優れた選手だと信じているからです。今回の試合は、冷静さを保つことが勝利のカギになると思っています」
――開幕戦のヌルティレク・ザリンベコフ戦は、KO決着になりましたね。
「試合開始後、相手はとても強い打撃で倒しにきた。でも、私はそれを超えるパワーを持っていますので問題なかったですね。KOできると確信を持てたので倒しにいきました」
――KOを狙っていたと。
「今回に限らず、常にチャンスがあればKOを狙っています。でも、とくに今回は試合中に自分の距離をつかめた瞬間がありました。その距離がつかめた瞬間、自分の右フックが当たるなと思い、最初のダウンが生まれました。そこでダウンを取ることができたので、KOへつながりました」
――今回の相手のカマラ選手の開幕戦は、どう分析しましたか?
「彼は開幕戦で素晴らしいパフォーマンスでKOをしましたけど、私には通用しません」
――どんな試合にしたいですか。
「戦争のような試合になるでしょうね。どちらかが必ず倒れると思います」
――準決勝、決勝の相手は誰になると考えていますか?
「キックボクシングの世界では何が起こるかわかりません。試合が終わってから、相手が誰になるかを見ることになるでしょう。確かなのは“自分が勝たなければならない”ということだけです」
――決勝トーナメントは3試合あります。優勝するために必要なことは何だと考えていますか?
「1試合ごとにダメージを最小限に抑えることが大切です。でも最終的に最も重要なのは、メンタルの状態だと思います。集中を切らさず、冷静でい続けることですね」
「前回のオウヤンとの試合は、1ポイント差でとても惜しい結果でした。少し足りなかっただけだと思いますので、今回のトーナメントで必ずオウヤンと戦って倒したいです」
――再戦したら、どんな内容になりそうですか?
「KOできればしますけど、そうならないと思っています。3ラウンドのポイントゲームになると予想しています」
――ちなみにオウヤン・フェン選手の開幕戦のカスペル・ムシンスキ戦はどう見ましたか?
「オウヤンとムシンスキの試合は、結果から言うとオウヤンがいいパフォーマンスをしたと思いました。ムシンスキは常にプレッシャーをかけて攻めていくいい選手ですが、オウヤンがそれをさせないうまさを見せた印象です。試合としては、とても面白かったです」
――前回の開幕戦後、しばらく日本に滞在したようですが、何が記憶に残っていますか?
「最も印象に残ったのは、日本の文化と人々が示す敬意の深さです。すべてがとても整理されていて、雰囲気を本当に楽しめました。日本のファンは素晴らしいです。礼儀正しく、情熱的で、心からこのスポーツを愛していると感じます。そんなファンの前で戦うことは、自分にとって大きなモチベーションになりますし、心から感謝しています」
――日本には、あなたの女性ファンが多いです。
「ファンが多くて嬉しいです。でも、今回サイン会を行った時、男女関係なくとめどなくファンが来てくれて、とても嬉しかったです。オランダではファンがサインを求める機会は少ないので、驚きます」
――ご自身が優勝するために必要なことは何だと思いますか?
「ハートが一番大切です。技術もパワーも大事ですが、ハートがなければそれを使うことはできません」
――分かりました。では最後に意気込み、ファンにメッセージをお願いします。
「今はチャンピオンになることだけに集中しています。リングの上では全てを出し切ります。応援してくれている全てのファンに感謝しています。皆さんの声援は本当に力になります。最高の試合を見せることを約束します。そして、目標を達成するまで立ち止まりません」