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コプリヴレンスキー、最強王者証明へ「オウヤン・フェンと決勝で戦いたい」=11.15K-1代々木第一

 11月15日(土)、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催の「K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~」の[K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・準々決勝]でヘラクレス・ワンコンオーム.WKO(タイ/Wankhongohm.WKO) と対戦する昨年王者のストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym) が、インタビューに応じた。

 コプリヴレンスキーは、24年3月のK-1WORLD MAX-70kg世界最強決定トーナメント開幕戦でカスペル・ムシンスキと対戦し、判定負け。7月の同トーナメント準々決勝は、ケガで欠場のオウヤン・フェンの代わりに出場しブアカーオ・バンチャメークからダウンを奪い判定勝ち。準決勝はデング・シルバ、決勝はヴィクトル・アキモフをKOしてK-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界王者となった。今年のMAX開幕戦ではデニス・タプから勝利を収めた。

 ヘラクレスはRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)を主戦場にする“鋼鉄戦士”。昨年はRWSで行われた8選手参加のウェルター級トーナメントで優勝。15歳の時に初来日し、吉成名高とラジャダムナンスタジアムのミニフライ級王座を争っている。タイではハーキュリース(Herculesの英語読み)の呼び名でRWS中量級エースの座に君臨。
――-70kg世界最強決定トーナメント開幕戦のデニス・タプ戦は、振り返ってみてどんな試合でしたか?

「いい試合だったと思います。自分の戦術を守って、相手を上回ることができました。KOを狙って隙を探していましたが、彼は終始ガードを固めていました」

――ガードが堅かったと。

「そうですね。でも、最も重要なのは勝利してFinal 8に進出できたことです。試合後に多くのメッセージや好意的な反応をもらいました。それもまた大切なことです。ファンが自分の試合を楽しんでくれることが一番ですから」

――タプ選手のパンチのパワーは脅威だったと思いますが、実際にガードから受けた印象、なぜ攻略できたのか教えてください。

「実際、クリーンヒットはほとんどもらいませんでした。ただ、彼のボクシングには常に注意していましたね。多くの時間は距離を取り、彼のパンチを空振りさせるようにしていましたが、時々ガードで受けてから反撃に繋げる戦い方を心がけていました」

――前回のタプ戦は、とても動きが良かったように見えました。その理由は何だと思いますか?

「前回の敗戦後、自分には改善すべき点があると感じていました。そのひとつがフットワークです。そこを重点的に強化しました」

――たしかに、ステップワークを見せてくれました。今回の開幕戦は、フェルドンク選手、オウヤン選手、アカピャン選手、そしてあなたと昨年活躍した選手が勝ち抜きました。初参戦選手との差をどこに感じましたか?

「今回の準々決勝も、私とフェルドンク、オウヤン・フェン、アカピャンの4人が準決勝に進むと思っています。私たちは他の選手よりも総合的に完成されたファイターですから」

――準々決勝では、木村“フィリップ”ミノル選手が欠場になり、タイのヘラクレス選手と対戦することが決まりました。変更を聞いた時の気持ち、試合への影響をどう考えているか教えてください。

「少し残念でしたね。彼(木村)と戦いたかったです。とても爆発力のあるファイターで、素晴らしい試合になったと思います。でも、今は新しい相手に集中しています。自分はオールラウンドなキックボクサーなので、試合プランを少し調整するだけです。大きな問題ではありません。自分のコンディションを最高に整えることに集中しています。そうすれば、誰にも負けません」
――あらためて、ヘラクレス選手の印象を聞かせてください。

「彼は経験豊富なムエタイファイターで、若くて自分を証明したいという強い気持ちを持っています。背が高く、キックとヒザ蹴りが得意です。ただ、ボクシング面ではそこまで強みがないと思います」

――どんな試合になりそうですか?

「ムエタイ出身なので、クリンチを多く使おうとすると、あまり見ていて面白い展開にはならないかもしれません。でも、もし自分の強いキックとパンチを当てることができれば、彼にクリンチのチャンスは与えないでしょう」

――準決勝、決勝の相手は誰になると考えていますか?

「先ほども言ったように、準決勝に進むのは、私とフェルドンク、オウヤン・フェン、アカピャンの4人。彼らはK-1ルールに慣れており、経験も豊富で、全体的に完成度が高いからです」

――オウヤン・フェン選手は、決勝であなたと戦い世界最強を証明したいと話しています。彼との因縁、対戦への思いがあれば教えてください。

「自分も、オウヤン・フェンと決勝で戦いたいと思っています。2人のチャンピオンが2試合を勝ち上がって迎える決勝戦——最高の舞台になることでしょう。昨年も彼と戦うことを期待していましたが実現しなかったので、今回はちょうどいい機会だと思います」

――ディフェンディング王者として、連覇するために必要なことは何ですか?

「今年もチャンピオンになるためには、あらゆる面で最高の状態に仕上げなければなりません。コンディショニング、ボクシング、キック、そしてムーブメントのすべてが完璧である必要があります。さらに、チャンピオンのハートを見せることも大切です。1日3試合という過酷な環境では、常にケガや痛みと戦うことになるからです」

――分かりました。では最後に意気込み、ファンにメッセージをお願いします。

「K-1ファンのみなさん、素晴らしいトーナメント、激しい戦い、そして大きなドラマに備えてください!自分は“2度目のK-1 WORLD MAX王者”になる準備ができています!」
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