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【激アツMAX⑤】“ワンピース”大好き191cmの長身フランス人、日本を背負うアビラルと制空権対決=9.7K-1代々木第二

ラジジ(左)とアビラル
 9月7日(日)、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催の「K-1 WORLD MAX 2025」において、16名参加の[K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦]が行われる。

 決定した8カードの見所を選手データとともに追っていく第5回目は、アビラル・ヒマラヤン・チーターvsアイメリック・ラジジのネパール&日本とマルセイユの巨塔の対決だ。

 アビラルは、K-1に参戦経験があるデーブ・クマール・ギミーレを父に持ち、2016年にネパールから来日。志村道場でキックボクシングを始め、2020年1月にHEATミドル級王座を獲得。同年12月にK-1初参戦で木村“フィリップ”ミノルからダウンを奪うも、出血によるTKO負け。その後もK-1へ定期参戦して今年2月に白須康仁、5月にKrushで小田尋久を連続TKO勝ちしている。

 ラジジは、WAKOとNDC王者で身長191cmの“マルセイユの巨塔”。この階級で191cmは、今回出場のブラジルのジョナス・サルシチャと並ぶ最長身で、デング・シルバよりも1cm高い。ただ大きいだけではなく、戦績24戦 22勝(3KO) 1敗1分と好成績を残している。しかも1敗は、昨年5月に戦ったK-1レジェンドでGLORYとONE王者にもなったジョルジオ・ペトロシアンと戦った試合のみというからかなりの強豪だ。

 この試合のポイントは、パンチの攻防にありそうだ。アビラルは19勝のうち18KOと高いKO率があり、ほとんどがパンチとヒザ蹴りによるもの。一方のラジジはKO数こそ少ないが、長いリーチを活かした左右のストレートはペトロシアンを苦しめている。パワーはアビラルに分がありそうだが、ラジジの制空権を崩すことができるかが鍵だろう。

 またアビラルは自身のSNSで、「日本から誰も出ないなら、俺が“日本”として立つ。ネパール×日本ひとつの心、ふたつの国を背負って」と覚悟のコメントを書き込んでいる。気持ちの強さでもアビラルが上回りそうだ。

 だがラジジは、下記データにもあるように親日家で日本のマンガに影響を受けたという。『ドラゴンボール』や『はじめの一歩』、『ワンピース』などが大好きで日本に特別な感情を持っている。武道の国・日本で組まれた異国人同士の対決は、必ず熱い戦いに発展することだろう。
タイトルホルダーのラジジ
<詳細選手データ>

アイメリック・ラジジ

生年月日:1998/11/20 身長:191cm 体重:70kg

出身地:フランス・マルセイユ 所属ジム:Marseille boxe pieds poings

構え:オーソドックス

趣味:サッカー、ランニング、マンガ(ワンピース、はじめの一歩)

特技:寿司職人

バックボーン: ボクシング、サッカー(9~13歳)、柔道&テコンドー(6~9歳)

キックボクシングを始めた年齢:11歳~

キックボクシングを始めた動機:兄がキックをやっていて、父が空手教師、そしてブルース・リー、ロッキー、ヴァン・ダムの映画に憧れていた。特に『はじめの一歩』の幕之内一歩と千堂武士に強く影響された。

プロデビュー戦:2018年10月27日 TK2 World Max 2018

キックボクシング戦績:24戦22勝1敗1分(3KO)

獲得タイトル:WAKO Pro 暫定世界王者、WAKO Pro 欧州王者、NDCチャンピオン

得意技:左アッパー

記憶に残る試合:2022年TK2 World Maxでグレゴワール・ゴッタルディと対戦。フランスでもトップクラスの選手で、非常にハードな試合だったが勝利し、国民からの尊敬を得られた「真の初戦」だった

憧れのファイター:井上尚弥。爆発力があり、相手に容赦せず、信じられないほどの覚悟を持った勇敢なファイターだから

K-1参戦への意気込み:K-1という格式高い舞台に出場できて本当に嬉しい。日本とマンガ(ドラゴンボール、キャプテン翼、はじめの一歩、ワンピース)が大好き。兄がPRIDEの映像を見せてくれたことがきっかけで格闘技に目覚めた。父が空手教師であり、日本という国には特別な絆を感じている。尊敬と覚悟、そして決意を持って、9月7日は「自分が日本人と同じ魂を持っている」ことを証明したい。

<K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦対戦カード>

アビラル・ヒマラヤン・チーターvs.アイメリック・ラジジ

ストーヤン・コプリヴレンスキーvs.デニス・タプ
オウヤン・フェンvs.カスペル・ムシンスキ
ゾーラ・アカピャンvs.ジョナサン・アイウル
アルビオン・モリーナvs.アルフォセヌー・カマラ
ジョナス・サルシチャvs.サリムカーン・イブラギモフ
ダリル・フェルドンクvs.ヌルティレク・ザリンベコフ
木村“フィリップ”ミノルvs.メイソン・ストロッドマン

※勝ち上がった8選手が、11月15日(土)に東京・国立代々木競技場第一体育館大会のワンデートーナメントで世界一の座を争う。
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