9月26日(金)、都内にて、9・27「Krush.180」後楽園ホール大会の前日計量と会見が行われた。計量はプレリミナリーファイトも合わせ全12試合、24選手が全員一発クリア。宮田充プロデューサーは「当たり前のことなんですけど、久しぶりなのかな? ホッとしております」と話した。
この日の会見は2部制。第8試合と第9試合のライト級、そして第6試合と第7試合のフェザー級と、階級ごとに2試合ずつカードが並んでいるため、各階級の4選手ずつが登壇する形となった。
メインの第9試合、大谷翔司vs児玉兼慎の一戦と、セミの第8試合、篠原悠人vs瑠久の2カードは、この勝者の中から11月29日の「Krush.182」後楽園大会で大岩龍矢の持つKrushライト級王座への挑戦者が選ばれることが決定している。4選手とも、ただ勝利するだけではなく、よりインパクトの強い勝ち方が求められるわけだ。
登壇した4選手は、まず試合への意気込みをこう語った。
瑠久「しっかりこの日のためにメチャクチャ準備してきたので、あとは練習でやってきたこと、準備してきたことを全力で出すのみかなって感じです。押忍」
篠原「僕も5月のKrushが終わってから課題とかもあったので、そこも含めてタイに1ヵ月行ったりして、やることはやってきたので、明日は自分自身も楽しみたいし、お客さんにもしっかり楽しんでもらえるようなインパクトのある試合しようかなと思ってます」
児玉「計量もクリアして、飯も食って、調子もいいので、明日はいい日になるかなって思います」
大谷「KNOCK OUTから来ました大谷翔司です。明日はKrushファンの皆様と、あとチャンピオンの大岩選手に認めてもらえるような試合にしたいと思っています。Krushの皆さん、よろしくお願いします」
質疑応答ではまず、計量を終えてのコンディションについて。
瑠久「メチャクチャ、コンディションはいいです。階級を落として減量キツいのかなと思ったんですけど、水抜きまでは一緒で調子も良くて。水抜きだけちょっと前回よりも気持ち多かったんですけど。でもメチャメチャ調子いいですね。最後まで動けたし、水抜きの時もメチャメチャミットで動けたので、たぶん過去最高なんじゃないかなっていう感じです。今、大岩龍矢選手がチャンピオンで、過去に練習したこともあるんですけど、すごくいい先輩って感じなんですけど、リングの上じゃそういうの関係ないんで、ちょっと無礼講になってもいいのかなって思ってます。で、正直、大岩龍矢みたいにはなりたくないですね、俺は。どういうことかっていうと、アレは脇役っすね。龍矢さんは。ああいう脇役には俺はなりたくなくて。俺は主役なんで。そういう試合を今回見せて、しっかり挑戦者になろうかなと思ってます。脇役と主役。入場から全部、試合で倒すところまで、ちょっとレベルが違いよっていうのを教えてやりたいなって。解説にいるんでしたっけ? たぶんビビると思います」
篠原「コンディションはいつも通りいい感じなんですけど、前回KOで勝って、メンタル面とかもいい感じで持ってこれました。明日は瑠久選手との試合なんですけど、挑戦者決定戦という、どっちが選ばれるかっていう意味合いの試合でもあるので、やっぱり普通に勝っても意味ないと思うので、そこは意識しながら。僕は大岩選手に2年前にKOで負けてるので、そこのリベンジとタイトル奪取するために、まずここでしっかりインパクトを残して挑戦権を得たいなと思ってます」
児玉「ちょっと瑠久が長くて、何でしたっけ、忘れちゃいました。コンディションはバッチリで、明日意気込みは、勝って美味いビール飲みたいですね」
大谷「次、僕はキャリア40戦目になるんですけど、間違いなく過去最強と言っていいぐらいの出来上がりで、心技体のバランスがとてもいいです。このKrushのリングに上がるにあたってKNOCK OUTを背負ってきてますし、明日はKrushのメインイベンターとしてしっかり仕事ししようと思ってるので、注目してください」
続いては「計量後のフェイス・トゥ・フェイスでの印象は?」という質問。
瑠久「いい顔つきしてたっすね。狙ってるなっていうポーズされたんですけど、ちょっと圧を感じたので、油断できないなって感じです」
篠原「やっぱり上の階級から落としてきたので、まず落としてくれて良かったなと思って。しっかり落としてきてくれたので、明日しっかりいい試合しようかなと思ってます」
児玉「特に何も思わなかったですね。そんなにデカいとも感じないし、普通に何も思わなかったです」
大谷「まず相手の体つき見ても全然前回と違うし、別人になってるんだろうなっていう感じはしました。ただ、目を合わせた感じはちょっとだけビビってる感じがしました」
この大谷の言葉に、児玉はすかさず『全然ビビってないです。逆に大谷の方がビビってたと思います』と返した。
続いては「明日の試合で挑戦者が選ばれるが、それについて言いたいことがあれば」という質問。
瑠久「さっき伝えたので、あのままっすね。しっかり試合で見せます」
篠原「瑠久選手もパワーがあって、積極的に来てくれると思うので、お互い自分の実力をしっかり出して、インパクトのある試合をして、挑戦者にふさわしいなと思わせる試合をしたいなと思ってます」
児玉「さすがにここ勝ったら俺しかいないでしょって感じだし、メインで派手に勝って、しっかり振り向かせようかなと思ってます」
大谷「K-1さんのYouTubeで見たんですけど、大岩選手は自分の試合を過去に見たことないってことで、今まで相手にされてなかったというのもムカつきますし、明日は『見とけよ』って感じです。強さを見せたいと思います」
さらに「自分が一番挑戦者にふさわしいと思う理由は」と尋ねられた4選手は、以下のように回答。
瑠久「理由は試合で分かるっすね。でも、確実に篠原選手と俺の試合はメチャメチャ噛み合うと思うんで。俺もリスペクトあるし、すごい試合見せるんじゃないですかね。振り向くっていうか、大岩選手が選ぶと思うんで、しっかり振り向かせます」
篠原「現状、別にそこまで変わらないかなと。4人は横並びやと思うので。明日はそれを決める試合やと思うので、しっかり明日、それを試合で見せたいなと思ってます」
児玉「この中だったら俺が一番盛り上げれるし、やっぱ俺が一番若いし、勢いがあるから。だって谷君(大谷)とか、アレおじさんですよ。それが勝ってタイトル獲ったら盛り上がんないと思うんで。俺が勝ってタイトル獲りに行こうと思います。
大谷「しっかりKOして、盛り上げて、俺が一番強いっていうのを見せたいと思います」
続いて、2年ぶりの再戦となる大谷と児玉には、「前回の試合から自分が特に成長したところは?」という質問が出た。
児玉「全部だけど、ぶっちゃけ前回はちょっと調子悪かったから。今回はもう絶好調でやれるから、それでやってみてどうなるか、自分自身楽しみだし、けっこう差をつけて勝てると俺は思ってますね」
大谷「自分も全部ですね。本当にお互いだと思うんですけど、本当に別人同士の試合だと思ってるんで。今、あの試合を見ても、2人とも弱いなって感じで、映像を見られないぐらい恥ずかしい試合だったので、次はしっかり強さを見せつけて勝ちたいと思います」
最後にファンメッセージとして、4人はこう締めた。
瑠久「明日、応援よろしくお願いします。主役になるんで」
篠原「明日はしっかり、目が離せない試合をするので、しっかり見ててください」
児玉「明日のメインは俺です。派手に勝って、次につなげます」
大谷「明日しっかり勝って、11月も必ずこのリングに上がります。応援よろしくお願いします」
4人とも口調が激しくなるような場面はほとんどなかったものの、勝利、そして挑戦権獲得への自信がしっかりと伝わってくる発言が続いた。果たして明日、試合に勝ち、さらに挑戦を認めさせるインパクトを残すのは誰なのか? 2試合とも目が離せない!